話題株ピックアップ【夕刊】(1):チェンジ、メドピア、エムスリー

注目
2020年4月16日 15時16分

■フジミインコ <5384>  2,909円  +235 円 (+8.8%)  本日終値

半導体用研磨材大手のフジミインコーポレーテッド<5384>が急反発。15日取引終了後、20年3月期の連結経常利益が61億円(従来計画は48億円)になったようだと発表。従来の14.8%減益予想から一転して8.2%増益見通しとなり、これを好感する買いが向かった。最先端半導体デバイス向けCMP製品の販売が想定以上に好調だったことが収益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の80円から87円(前の期は87円)に増額修正したことも評価材料視された。

■チェンジ <3962>  3,685円  +295 円 (+8.7%)  本日終値

チェンジ<3962>が大幅高。同社はきょう、教育事業者や企業の人材育成担当者向けに、集合研修を遠隔実施(オンライン化)に全面移行するためのソリューションパッケージの提供を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社は新型コロナウイルスへの対策の一環として、これまでに「デジタル人財教育のためのEラーニングコンテンツの無償提供」などを進めており、今回のサービス開始はこれらに続くもの。このサービスは、集合研修をオンラインで実施するための各種支援サービスを一括で提供するほか、集合研修が持つ「ディスカッションによる気づき」や「リアルタイム/双方向のフィードバック」などのメリットをオンライン環境で再現・高度化するなどの特長がある。

■ハローズ <2742>  2,777円  +179 円 (+6.9%)  本日終値

全体下げ相場に逆行して食品スーパー株が軒並み高の展開。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請で食品を買いだめする動きが続いているほか、2月期決算企業の本決算発表で食品スーパーの力強さが目立ったことなどが刺激材料となった。この日はハローズ<2742>、オーシャンシステム<3096>、アルビス<7475>、エコス<7520>、リテールパートナーズ<8167>、いなげや<8182>、ヤオコー<8279>、マミーマート<9823>、関西スーパーマーケット<9919>、ベルク<9974>といった地場スーパーのほか、食品スーパー大手のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>、業務スーパー展開の神戸物産<3038>なども高い。

■メドピア <6095>  1,861円  +114 円 (+6.5%)  本日終値

メドピア<6095>は大幅高で4日続伸。きょう昼ごろ、連結子会社のMediplatが運営する産業保健支援サービス「first call」に人事担当者向けチャット相談機能を追加すると発表しており、オンライン診療関連株への関心が高まるなか上値指向を強めた。今回追加された機能は、産業医を選任していない事業所の経営者や人事担当者などが、「first call」に登録している産業医とチャット形式で相談できるもので、これにより企業の直面する課題に対して適切に対応できる体制整備をサポートしていくとしている。また、産業医を独自に契約している企業向けに、産業医と従業員がリモート面談を行うことができる「テレビ電話機能」の提供も開始するとしている。

■アース製薬 <4985>  5,890円  +340 円 (+6.1%)  本日終値

アース製薬<4985>が急反発。前日に比べ6%超高に買われた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、同社株の目標株価を6000円から7000円に引き上げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。マスクの国内売り上げ3位の実績に加え、売上比率の65%以上が衛生関連(殺虫剤を含む)であり、コロナ禍のなか増収増益となる稀有な銘柄と指摘している。20年12月期の連結営業利益は従来予想43億円を前期比48.1%増の58億円(会社予想46億円)に引き上げた。21年12月期の同利益は69憶円と連続増益を予想している。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,449円  +133 円 (+5.7%)  本日終値

菱洋エレクトロ<8068>が大幅反発。株価は1996年以来、実に約24年ぶりの高値圏を快走する展開となっている。15日取引終了後、PCデバイスの企業向け月額課金サービス「RYOYO DaaS(Device as a Service)」の提供を20日から開始すると発表しており、これを好材料視する買いが向かった。「RYOYO DaaS」は標準でMicrosoft 365 Businessを搭載し、PC業務に欠かせないOfficeアプリケーションをすぐに使用することができるほか、サポート体制も整え電話やメールで対応するという。ペーパーレス化やテレワーク導入の動きが活発化するなか、パソコンの初期設定や障害時対応、作業に“かかる負荷”への需要を取り込むことが期待されている。

■ACCESS <4813>  927円  +49 円 (+5.6%)  本日終値

ACCESS<4813>が大幅高で4連騰、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から上値追い歩調を加速させている。IoTデバイスの開発や法人向けにクラウドを活用したIoTソリューションを展開しており、新型コロナウイルスの影響を受けにくい業態で21年1月期営業利益は前期比50%増の5億8000万円を計画している。15日取引終了後、ソニー損保の運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE」向けビーコンを開発し提供を開始したことを発表、これが株高を後押しする刺激材料となった。

■トランス・コスモス <9715>  1,948円  +101 円 (+5.5%)  本日終値

トランス・コスモス<9715>が大幅反発。きょう昼ごろ、BEDORE(東京都文京区)が提供する音声認識・意図理解アルゴリズム音声対話エンジン「BEDORE Voice Conversation」を活用した「電話自動受付サービス」の提供を開始すると発表しており、これを好感する買いが向かった。電話自動受付サービスは定期的にトークフローの編集や発話速度の修正、チューニングなどを行うことでPDCAを回すことが可能なほか、既存システムから同サービスの電話番号へ転送するだけで利用できるため、最短2週間で導入が可能という。企業主催のセミナーやイベントの参加の受付やEC・通販における商品の受発注などの電話受付での利用が期待される。

■エムスリー <2413>  3,975円  +125 円 (+3.3%)  本日終値

エムスリー<2413>が新値追いの展開。遠隔医療関連として注目度が高いほか、この日にソニー<6758>と新型コロナウイルス感染症対策で協業すると発表したことが買い手掛かりとなったようだ。この協業では、全国の医療現場に対し、新型コロナ感染症疑い症例の診断を支援するための胸部CT検査画像の診断支援サービスや画像診断支援AI(人工知能)の開発と普及、治療の最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を全国の医師や医療従事者に伝達するための無料Web講演会の開催(最大20回程度を予定)、医療関係者向け負荷低減ソリューションの開発などを開始する予定。また、両社は新型コロナ感染症対策以外の医療領域でも新たな価値創造を探索する取り組みを開始するとしている。

■eBASE <3835>  887円  +21 円 (+2.4%)  本日終値

eBASE<3835>が大幅高で5日続伸。15日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が41億5000万円から44億4100万円(前期比9.8%増)へ、営業利益が11億6500万円から12億9100万円(同17.5%増)へ、純利益が8億2000万円から9億400万円(同15.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。eBASE事業で、主力の各業界向けビジネスのソフトウェア販売が計画よりも順調に推移したことに加えて、中長期の取り組みとしている生産性の向上がコストの抑制に寄与したという。また、IT開発アウトソーシングビジネス分野のeBASE-PLUS事業でも堅調に推移し予想を上回ったとしている。

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