話題株ピックアップ【夕刊】(2):明治HD、原油ブル、三菱UFJ
■明治ホールディングス <2269> 7,770円 +120 円 (+1.6%) 本日終値
明治ホールディングス<2269>が3日続伸。同社は15日、中国で牧場を展開するオーストアジア社の株式25%を約280億円で取得すると発表した。取得は7月を見込んでいる。オーストアジア社は中国で最も高品質な生乳を生産する大手生乳会社の1社。市場からは、「中国の牛乳市場の成長ポテンシャルは大きい」と今回の株式取得を前向きに評価する見方が出ている。特に、中国政府は新型コロナウイルスへの対策として、牛乳や乳製品等の摂取を推奨していることも追い風となると期待されている。
■HIOKI <6866> 3,015円 -195 円 (-6.1%) 本日終値
15日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は22%減益で着地」が嫌気された。
HIOKI <6866> が4月15日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比22.3%減の7.7億円に減り、1-6月期(上期)計画の17.3億円に対する進捗率は44.9%にとどまり、5年平均の63.5%も下回った。
■NEXT 原油ブル <2038> 311円 -19 円 (-5.8%) 本日終値
NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN<2038>が5.8%安に売り込まれたほか、JXTGホールディングス<5020>も続落と石油関連セクターに売りが目立つ。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済低迷を背景に原油市況が改めて売り込まれ、前日にWTI原油先物市場は1バレル=20ドル台を割り込み約18年ぶりの安値圏に沈んだ。これを背景に米国株市場ではエネルギー関連株が売られ、エクソンモービルは4.6%安と大幅に下げている。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、原油価格と株価連動性の高い銘柄に売りが目立っている。
■大林組 <1802> 885円 -33 円 (-3.6%) 本日終値
大林組<1802>が反落している。15日の取引終了後、緊急事態宣言対象地域の工事現場について、5月6日までの対象期間の中断を前提に発注者との協議に入ると発表しており、業績への影響を懸念した売りが出た。同社は当初、7日の緊急事態宣言発出を受けて、8日に「原則として工事を継続する」としていたが、方針を変更する。
■三菱UFJ <8306> 408.3円 -8.7 円 (-2.1%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>いずれも続落。前日の米国株市場ではNYダウが一時700ドル超の下げとなったが、そのなか、バンク・オブ・アメリカなど大手金融機関の決算悪が嫌気され銀行株の下げが全体地合い悪を助長する形となった。貸倒引当金の計上などが利益を押し下げたが、東京市場でもメガバンクの業績への警戒感が売りを誘発している。
■ブロンコビリー <3091> 2,069円 -41 円 (-1.9%) 本日終値
ブロンコビリー<3091>が反落。同社が15日取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比40.7%減の3億5100万円だった。同時に20年12月通期の業績予想に関しては未定とした。従来は24億3000万円の営業利益を見込んでいた。年28円を予定していた今期配当も未定とした。新型コロナウイルスの感染終息時期の見通しがたたないため、今期業績予想の数値はいったん取り下げるとしている。
■アトラ <6029> 302円 +80 円 (+36.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
アトラ<6029>がストップ高。15日取引終了後、20年12月期の連結最終損益を従来予想の100万円の黒字から1億3100万円の黒字(前期は1億4600万円の赤字)に大幅上方修正すると発表しており、これを好感する買いが向かったようだ。保有する投資有価証券の一部を売却することに伴い、約1億3000万円の売却益が発生することが利益上振れの要因となる。
■アステリア <3853> 460円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
アステリア<3853>が物色人気を集めストップ高となった。同社はシステム連携ソフトの開発などを手掛け、高い商品シェアを誇る。15日取引終了後、ブイキューブ <3681> とバーチャル株主総会で協業することを発表。総会のライブ配信とブロックチェーン議決権行使で新型コロナウイルス感染予防対策の徹底につなげる計画で、これを材料視する投資資金を呼び込む格好となった。なお、ブイキューブも4連騰となった。
■ディー・ディー・エス <3782> 245円 +42 円 (+20.7%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が20%を超える急騰で240円台を回復、戻り足を加速させている。全体相場は世界経済の減速懸念を背景に景気敏感株を中心に売り込まれる展開にあるが、業績面で新型コロナウイルスの影響を受けにくいシステム開発やテレワークなどを手掛ける銘柄が相対的に強く、直近では人工知能(AI)関連に位置づけられる銘柄に物色の矛先が広がっている。同社は指紋など生体認証機器の大手でAI分野も深耕、普及が進むテレワーク環境に対応して新認証アルゴリズムなどを活用したセキュリティーソリューションで需要取り込みが期待される。
■ジェネレーションパス <3195> 480円 +80 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
ジェネレーションパス<3195>はストップ高。15日の取引終了後、20年3月度の連結売上高が前年同月比30.0%増の10億3800万円になったと発表。15カ月連続で前年実績を上回り、前月の伸び率(17.3%増)から拡大していることが好感されている。同時に、子会社青島新綻紡貿易(中国山東省)の株式を追加取得したことを発表した。今回の株式の追加取得は、青島新綻紡貿易の株主からの株式売却の意向を受けて対応したもの。追加取得により、同社の持ち株比率は77.78%から95.56%に上昇した。なお、青島新綻紡貿易が既に連結子会社のため、2010年10月期連結業績に与える影響は軽微としている。
株探ニュース