話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、オプティム、窪田製薬HD
■トヨタ自動車 <7203> 6,756円 +154 円 (+2.3%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて堅調。足もと外国為替市場でドルが買われ1ドル=108円近辺まで円安が進んでいることで輸出株セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株に追い風材料となっている。当然ながら米国経済の急激な落ち込みは需要減退につながるが、時価はかなり織り込みが進んでおり、信用取組も直近の信用倍率がトヨタは0.75倍、ホンダは0.9倍といずれも売り残が買い残を上回る状態にあり、株式需給面でも浮揚力が働いている。
■オプティム <3694> 2,473円 +38 円 (+1.6%) 本日終値
オプティム<3694>が続伸。16日の取引終了後、オンライン診療プラットフォームをOEM提供すると発表しており、これが好感された。同社が提供するオンライン診療プラットフォームは、ビデオ通話機能をはじめとして、統合的かつセキュアなID管理や決済機能、予約機能、ヘルスケアデバイスとの連携機能などを備えているのが特徴。同プラットフォームを利用することで、オンライン診療にとどまらず、在宅医療や保健指導、健診、人間ドック、検査機関などさまざまな医療サービスの提供を開始することが可能になるとしている。
■プレミアムW <2588> 1,700円 +25 円 (+1.5%) 本日終値
プレミアムウォーターホールディングス<2588>が4日続伸。16日の取引終了後に3月度の月次概況を発表しており、新規契約件数が2万9357件となり、前年同月比9.7%増、前月比16.1%増と大幅増となったことが好感された。これにより保有契約件数は100万2466件と100万件を突破した。
■いちご <2337> 242円 -15 円 (-5.8%) 本日終値 東証1部 下落率6位
16日に決算を発表。「今期経常は72%減益へ」が嫌気された。
いちご <2337> が4月16日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期の連結経常利益は前の期比5.7%増の243億円に伸びたが、21年2月期は前期比71.7%減の69億円に大きく落ち込む見通しとなった。
■西日本鉄道 <9031> 2,519円 -96 円 (-3.7%) 本日終値
西日本鉄道<9031>は反落。16日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が3888億円から3829億円(前期比3.5%減)へ、営業利益が170億円から160億円(同20.7%減)へ、純利益が70億円から62億円(同2.1%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴う外出手控えや、国内外の移動制限、自粛要請などで、バス事業及び鉄道事業の旅客人員の減少、ホテル事業での稼働の低下や旅行事業での旅行客の減少などが響いたとしている。
■窪田製薬HD <4596> 311円 +80 円 (+34.6%) ストップ高 本日終値
窪田製薬ホールディングス<4596>がストップ高。同社は16日取引終了後、100%子会社のクボタビジョン・インク(米ワシントン州)が、LEO Pharma社(デンマーク)と共同研究契約を締結したと発表した。窪田製薬HDグループは、白血球接着分子VAP-1阻害剤を発見。同阻害剤は炎症が原因の疾患を治療するための有望な新しい薬剤として期待され、新型コロナウイルス感染に伴う急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や、乾癬、アトピー性皮膚炎、糖尿病性腎疾患、ガンなどによって引き起こされる様々な炎症病態に効果があるとみられている。LEO Pharmaは皮膚科領域の医療用医薬品の研究開発、製造・販売に特化した世界的企業。窪田製薬HDは、LEO Pharmaとオープンイノベーションプログラムを利用したVAP-1阻害剤の共同研究を進めていく。
■リンクバル <6046> 248円 +50 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
リンクバル<6046>が急反発。16日の取引終了後、オンライン婚活をサポートするオンラインビデオ通話アプリ「5minutes(ファイブミニッツ)」をAndroid版でリリースしたと発表しており、これが好感された。「5minutes」は、1対1で異性と交流することができ、5分間ごとに新しい相手と交流できるサービスで、よりしっかり相手と話したい人や、異性との出会いを重視する人に適しているのが特徴。オンライン上でも対面で交流することで、実際に会っている時と同様に、お互いの雰囲気やフィーリングを感じることができるという。なお、今後はWEB版やiOS版への展開も予定している。
■きちりホールディングス <3082> 618円 +100 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
きちりホールディングス <3082> がストップ高。同社は関西を中心にカジュアルダイニングを直営展開しているが、16日取引終了後に子会社サニタイズが新型コロナウイルス感染予防対策として、除菌・消毒サービス事業を開始することを発表、これを材料視する形で短期資金が集結している。
■ネットイヤーグループ <3622> 513円 +80 円 (+18.5%) ストップ高 本日終値
ネットイヤーグループ<3622>がストップ高。16日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が53億円から54億6500万円(前期比0.9%減)へ、営業損益が2億円の赤字から7700万円の赤字(前の期2100万円の黒字)へ、最終損益が2億3300万円の赤字から6900万円の赤字(同8300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。親会社であるNTTデータ<9613>との取り引きの増加に加えて、プロジェクト管理の強化による開発コストの抑制が奏功した。また、連結子会社で繰延税金資産を計上することも最終損益の改善に寄与した。
株探ニュース