明日注目すべき【好決算】銘柄 共英製鋼、KOA、ハビックス (17日大引け後 発表分)
17日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
共英製鋼 <5440> ★前期最終を56%上方修正、配当も15円増額
◆20年3月期の連結最終利益を従来予想の80億円→125億円に56.2%上方修正。増益率が23.0%→92.9%に拡大する見通しとなった。カナダの電炉メーカーAltaSteelの全株式取得に伴い、負ののれん発生益50億円を計上したことが上振れの主因。また、主原料の鉄スクラップ価格が想定より低水準で推移する中、製品価格の維持や製造コストの削減を進めたことで採算が上向いた。
業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→75円(前の期は40円)に増額修正した。
セントラル総 <3238> [東証2] ★前期経常を41%増益に上方修正
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→14.6億円に32.7%上方修正。増益率が6.4%増→41.2%増に拡大する見通しとなった。不動産販売事業で分譲マンションの経費などを抑制したこと奏功し、採算が大きく改善した。
ハビックス <3895> [JQ] ★前期経常を19%上方修正
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→10.3億円に19.0%上方修正。増益率が25.2%増→49.0%増に拡大する見通しとなった。一部販売先への紙おむつ向け製品の販売が減少し売上高は計画を下回ったものの、原燃料価格が想定以上に下落したことで採算は大きく改善した。
アジュバン <4929> ★今期経常は黒字浮上へ
◆20年3月期の連結経常損益は1億5700万円の赤字(前の期は2億5100万円の黒字)に転落したが、従来予想の3億0500万円の赤字を上振れて着地。続く21年3月期は3億6700万円の黒字に急浮上する見通しとなった。前期上振れは販管費が想定を下回ったことが要因。今期は積極的なプロモーション効果でスキンケア、ヘアケアともに販売が伸長するほか、下期に特許出願原料を用いたヘアケア商品を投入する計画で、33.6%の大幅増収を見込む。
KOA <6999> ★前期経常を33%上方修正
◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円→17.2億円に32.8%上方修正。減益率が79.4%減→72.6%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国とマレーシア生産拠点の休業の影響があったものの、日本、欧州、アジア向けの販売好調や円安進行による収益押し上げ効果で補った。コストの抑制が進んだことも利益を押し上げた。
株探ニュース