調整一巡後の押し目を狙うスタンスに/オープニングコメント

市況
2020年4月22日 8時29分

22日の日本株市場は、引き続き不安定な相場展開になりそうである。21日の米国市場は続落となり、NYダウは631ドル安だった。原油安や企業の業績悪化が引き続き売り圧力となった。トランプ大統領が石油・ガス会社の資金援助計画・策定を指示したことや石油輸出国機構(OPEC)が減産拡大を検討するとの報道や米上院が4840億ドル規模の追加中小企業救済策で合意したものの、反応は限られていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比285円安の19035円。円相場は1ドル107円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行の展開となり、日経平均は心理的な支持線として意識されている19000円の攻防になりそうである。また、原油相場の急落によって利益確定の流れが強まっており、ハイテク株が軟調な展開をみせているため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が気掛かりであろう。値がさハイテク株の動向次第では、日経平均の19000円割れも意識されやすいところである。

また、昨日はマザーズ指数の下落が目立っていた。先行して上昇していた直近IPO銘柄等が軒並み利益確定の流れから大きく下げており、こちらも原油安の影響による不安感から、利益確定を急がせる格好になったとみられる。ただし、マザーズ指数はこれまで連日で上昇しており、75日線レベルまで上昇していた。そのため、テクニカル的にはいったん跳ね返される水準でもあるため、調整一巡後の押し目を狙うスタンスになるだろう。

原油相場の急落をきっかけに利益確定の流れが強まることになったが、日経平均の19000円処での底堅さがみられてくるようであれば、押し目狙いを意識したスタンスにもなりやすい。今後決算シーズンに入るが、今期計画を開示しない状況が増えてくるであろうが、これまでの下落により、相当株価は織り込んでいる状況でもあるだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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