話題株ピックアップ【夕刊】(2):Vテク、スシローGH、有機薬

注目
2020年4月24日 15時17分

■ブイ・テクノロジー <7717>  3,405円  +20 円 (+0.6%)  本日終値

ブイ・テクノロジー<7717>は続伸。23日の取引終了後、中国大手ディスプレーメーカーから大型ガラス基板露光装置を約100億円で受注したと発表しており、これが好感された。同社によると、同装置の高い生産性と中国内での圧倒的な納入実績などが高く評価されたという。なお、同件による21年3月期業績への影響は軽微であり、主に22年3月期の業績に寄与する見通しという。

■ナガセ <9733>  5,160円  -280 円 (-5.2%)  本日終値

23日に決算を発表。「前期経常は77%増益も下振れ着地・1-3月期(4Q)経常は3%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

ナガセ <9733> [JQ] が4月23日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比77.4%増の42.5億円に拡大したが、従来予想の53.5億円を下回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒ナガセの詳しい業績推移表を見る

■スシローGH <3563>  1,600円  -80 円 (-4.8%)  本日終値

スシローグローバルホールディングス<3563>が急落。23日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想を未定に変更したことが嫌気された。従来は売上高2237億3000万円(前期比12.4%増)、営業利益162億9000万円(同12.0%増)を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府からの緊急事態宣言や関東・関西地区を中心とした各自治体からの営業時間短縮要請を受けて、店舗の営業時間短縮及び41店舗(海外店舗含む)での臨時休業などの対応を行っていることで売上高が大きく減少することが想定されるためという。また、終息時期の見通しを立てることが困難で、業績予想を合理的に算出することが困難であるとして未定としたという。

■不二製油グループ本社 <2607>  2,602円  -53 円 (-2.0%)  本日終値

不二製油グループ本社<2607>が反落。23日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が4300億円から4147億円へ、営業利益が255億円から236億円へ、純利益が170億円から164億円へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。子会社ブロマー社の決算期である1月末にかけてカカオ豆価格が上昇したため、期末で先物の評価損を先行して認識したことが要因としている。

■FRONTEO <2158>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値

FRONTEO<2158>が大幅高。同社はきょう、独自に開発した病気にかかわる重要な遺伝子や分子を可視化するAI(人工知能)システム「Cascade Eye」を利用し、新型コロナウイルス感染症に関するパスウェイマップ(遺伝子などの関係性をつないだもの)の構築に成功したと発表。同社によると、マップ上に示された分子や遺伝子に関する論文を解析することにより、既存薬の候補を探索することが可能で、既存薬のターゲットになっている分子も判明。このパスウェイマップを治療薬の選定に利用してもらうため、広く製薬企業や公的機関などに公開するとしている。また、今回の研究成果は、新型コロナウイルス感染症だけでなく、今後のウイルスパンデミック発生時に、より短時間での治療薬の候補選定にも有用だという。

■有機合成薬品工業 <4531>  377円  +80 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

有機合成薬品工業<4531>がストップ高。同社はきょう、新型コロナウイルス感染症の治療に使用される一部医薬品原薬の増産体制をとると発表しており、これが好感されたようだ。同社は、ヘルスケア分野の重要な製品として医薬用原薬の生産販売を手掛けており、そのひとつが「硫酸プロタミン」。これはプロタミン硫酸塩静注(静脈注射製剤)として、血液体外循環後のヘパリン作用(血液凝固を阻害する作用)の中和機能があり、人工心肺のヘパリン作用を中和する際に使用され、新型コロナウイルスの重症患者に必須の医薬品(人工心肺装着時の心外手術で使用)となっている。同社の製品は日本や欧米主要各国で唯一認可されている原薬のため、今年3月から欧米での需要が急拡大しており、現在同社では生産量を増やして対応している。

■バルクホールディングス <2467>  242円  +50 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値

バルクホールディングス<2467>はストップ高。きょう午前中に子会社のStrategic Cyber Holdings(米国デラウェア州・東京都港区)が、バルクHDの出資先で共同事業パートナーのCyberGym Control(イスラエル)と連携し、サイバーセキュリティー専門トレーニング「CYBERGYMトレーニング」のリモート提供を開始したと発表。同サービスは、これまでサイバーアリーナ内において集合・実地型で提供していたが、米マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」を活用することで、一部の専用機器を必要とするプログラムを除き、今後は勤務先や自宅などの遠隔地において、より多くの受講者がホワイトハッカーや専門トレーナーによる効率的かつダイレクトな各専門トレーニングを受講することが可能になるとしている。

■エイアンドティー <6722>  1,697円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

エイアンドティー<6722>がストップ高。同社は臨床検査装置を手掛け、新規・更新需要が旺盛で足もとの業績は絶好調に推移している。同社が23日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期決算は営業利益が前年同期比4倍となる5億2500万円と急拡大、上期計画の4億8000万円を既に上回っており、これを材料視する買いが株価を気配値のまま押し上げた。

■ウェルス・マネジメント <3772>  886円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

ウェルス・マネジメント<3772>はストップ高。23日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、最終利益が20億円から23億円(前期比14.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主に不動産金融事業における持ち分法適用関連会社の土地含み益にかかわる税効果会計で営業外収入が増加したことが要因という。なお、売上高は120億円から132億円(同4.3倍)へ上振れたものの、営業利益は28億円から26億円(同3.5倍)へ下振れたようだ。不動産金融部門の売り上げ増が寄与した一方、同部門で売り上げ計上を想定していた取り引きが営業外収入で計上されることになったことが響いたという。

■クボテック <7709>  378円  +55 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

クボテック<7709>が一時ストップ高。23日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が18億5000万円から18億8100万円(前の期比14.9%増)へ、営業損益が2億1000万円の赤字から2900万円の赤字(前の期7億4200万円の赤字)へ、最終損益が2億3000万円の赤字から1億100万円の赤字(同1億200万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。採算を重視した製品戦略と国内向けなど付加価値の高い製品構成への移行、人件費を含む固定費削減効果などの取り組みが奏功したとしている。

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