東京株式(前引け)=急反発、先物主導で買い戻し加速も商いは低調
27日前引けの日経平均株価は前営業日比416円87銭高の1万9678円87銭と急反発。前場の東証1部の売買高概算は5億463万株、売買代金概算は8428億円。値上がり銘柄数は1439、対して値下がり銘柄数は636、変わらずは92銘柄だった。
前週末の米国株市場で原油市況の戻りなどを背景にNYダウなど主要株指数が高かったことで、東京市場も買い優勢の展開となった。海外では新型コロナウイルスの感染拡大がピークアウトし経済活動再開への期待が膨らんできたことも先物主導の買い戻しを誘っている。日経平均株価は朝方高く始まったあとも漸次水準を切り上げる展開となり、400円を超える上げ幅で前引けを迎えた。ただ、売買代金は8400億円台と低調。
個別ではファナック<6954>が大幅高に買われたほか、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。武田薬品工業<4502>も高い。東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>なども買いを集めた。リクルートホールディングス<6098>も上値指向。イーブックイニシアティブジャパン<3658>はストップ高人気。有機合成薬品工業<4531>も値幅制限いっぱいに買われた。半面、デンソー<6902>が安く、中外製薬<4519>も売られた。ヤクルト本社<2267>も軟調。このほかアマノ<6436>が急落、Hamee<3134>も大幅安となった。