前田工繊が大幅反発、マスク関連特需などあり上期業績は計画上振れ
前田工繊<7821>が大幅反発している。27日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年9月21日~20年3月20日)連結決算が、売上高216億8300万円(前年同期比13.0%増)、営業利益28億2900万円(同1.6%増)、純利益20億900万円(同9.1%減)となり、営業利益が従来予想の23億5000万円を上回って着地したことが好感されている。
公共工事事業で盛土補強材や排水材、斜面防災製品、森林保全製品などの売り上げが順調に推移したことに加えて、原価低減、運賃など上昇分の販売価格への転嫁が奏功した。また、不織布関連製品でマスク関連製品の特需が発生したことなども寄与した。
なお、20年9月期通期業績予想は、売上高403億円(前期比6.5%増)、営業利益45億円(同15.8%減)、純利益33億円(同18.7%減)の従来見通しを据え置いている。