ユニチカ大幅高、子会社が不足するアイソレーションガウンの緊急生産体制を確立
ユニチカ<3103>が大幅高となっている。同社子会社のユニチカトレーディングはきょう、医療現場で不足しているアイソレーションガウン(ディスポーザブルタイプの簡易予防衣)を緊急生産するため、防護服専門メーカーのエイブル山内(横浜市)と連携し、国内及び海外の縫製工場との生産体制を確立したと発表。4月から生産をスタートさせ、9月末までに約400万着を関係省庁に供給するとしており、これが株価を刺激しているようだ。
ユニチカグループでは、国内工場で「エルベス」や「コットエース」などの差別化された不織布を製造しているが、エイブル山内との共同開発の結果、優れた感染防止素材を安定供給することが可能になったという。新型コロナウイルスが広がる現状で、病院での院内感染を防ぐことが喫緊の課題となっているなか、同社は医療現場で不足しているアイソレーションガウンが少しでも早く医療従事者に届くよう協力各社とともに取り組みを進めるとしている。