話題株ピックアップ【夕刊】(1):テラスカイ、ワークマン、野村不HD

注目
2020年5月7日 15時15分

■電算システム <3630>  3,090円  +500 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

電算システム<3630>がストップ高。情報処理やシステム開発を手掛け、コンビニエンスストアなどの収納代行業務にも力を入れている。1日取引終了後に発表した20年1~3月期決算はクラウド関連サービスなどが足もとの業績を牽引し、営業利益段階で11億1300万円と前年同期比4割強の大幅増益を達成した。これは上期計画にほぼ並ぶ水準でポジティブサプライズとなった。

■テラスカイ <3915>  2,736円  +229 円 (+9.1%)  本日終値

テラスカイ<3915>が230円高あまりの上昇をみせたほか、エヌエフ回路設計ブロック<6864>、フィックスターズ<3687>など量子コンピューター関連に位置づけられる銘柄が買いを集めている。東北大学発のベンチャーで量子アニーリングマシンを活用した総合ソリューションを提供するシグマアイ(東京都港区)が1日に、新型コロナウイルスへの対応に量子コンピューターを生かした独自研究開発をスタートさせたことを発表しており、これが関連銘柄の株価を強く刺激する格好となっている。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,535円  +220 円 (+6.6%)  本日終値

アルゴグラフィックス<7595>は急反発。1日取引終了後、20年3月期の連結経常利益予想を従来の53億8000万円(前期比2.5%増)から65億6200万円(前期比25%増)へ大幅上方修正すると発表。従来の4期連続での過去最高益予想を更に上乗せしたことを好材料視する買いが向かった。自動車業界を中心とする製造業の研究開発投資意欲が根強く、システム商品販売やサービス事業全般が好調に推移したほか、経費削減を進めたことも利益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、期末配当を従来計画の25円から35円へ増額修正したことも好感されたようだ。

■ワークマン <7564>  7,130円  +420 円 (+6.3%)  本日終値

ワークマン<7564>が急反発。420円高の7130円に買われ、4月20日以来の7000円大台回復を果たしており、目先は同月9日につけた戻り高値7360円が上値のフシとして意識される状況にある。作業服販売チェーン最大手で、低価格路線を強みに顧客ニーズを開拓、店舗併設による高機能ウエアの新業態「ワークマンプラス」も積極推進し業容拡大を進めている。新型コロナウイルスの影響でアパレル関連全般は収益面での逆風が極めて強いが、1日取引終了後に発表された同社の4月既存店売上高は前年同月比5.7%増と増収基調が続いており、これが投資資金の食指を動かす形となった。

■野村不HD <3231>  1,817円  +106 円 (+6.2%)  本日終値

野村不動産ホールディングス<3231>が一時12.6%高と急騰、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から一気に上放れの様相を強めた。マンションの開発・分譲を手掛けるが、オフィスビルなどの投資ファンドへの売却が好調で収益を押し上げている。20年3月期の営業利益は前の期比3.5%増の819億500万円と増益を確保、また20年1~3月期の伸びが特に顕著でこれを材料視する買いを呼び込んだ。信用買い残高も低水準で株式需給面でも上値が軽い。なお、今期業績予想は非開示。

■テクマトリックス <3762>  2,776円  +160 円 (+6.1%)  本日終値

テクマトリックス<3762>が3日ぶりに反発。1日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が268億円から285億5000万円(前の期比12.3%増)へ、営業利益が24億6000万円から30億2000万円(同24.9%増)へ、純利益が16億円から18億6000万円(同26.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。継続的なセキュリティー投資需要の高まりを背景に情報セキュリティー関連製品の売り上げが堅調だったほか、戦略的に取り組んでいる「ストック型ビジネスの拡大」が奏功した。また、事業構造改革の推進による採算性の改善なども寄与した。

■LIXILビバ <3564>  1,933円  +100 円 (+5.5%)  本日終値

LIXILビバ<3564>は後場一段高。この日正午ごろに発表した4月度の月次売上高(速報)で、ホームセンター事業の既存店売上高が前年同月比9.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同15.1%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同14.4%増だった。

■LIXILグループ <5938>  1,356円  +65 円 (+5.0%)  本日終値

LIXILグループ<5938>が大幅高、一時11%高の1434円まで上値を伸ばした。同社は1日取引終了後、20年3月期税引き前利益を従来予想の440億円から470億円に増額修正した。イタリアの建材子会社を米投資会社に売却したことに伴うもの。同子会社は業績が低迷しグループの収益を圧迫していたが、今回の売却でこれを解消する。これを手掛かり材料に、きょうはカイ気配スタートとなりマドを開けて買われ底値離脱の動きを鮮明としている。

■エア・ウォーター <4088>  1,493円  +64 円 (+4.5%)  本日終値

エア・ウォーター<4088>が6日ぶりに反発。きょう付けの化学工業日報で、「新たな遠隔診療システムを開発した」と報じられており、これが好感された。会社側の4月27日の発表によると、製品名は「NOALON(ノアロン)」で、システムの導入により集中治療室(ICU)での感染管理を強化することで、集中治療専門医など医療従事者の感染リスク低減に寄与するほか、ICU不足にも対応するのが特徴という。11日から販売・レンタルを開始し、上市後3年間で100施設への設置を目指すとしている。

■清水建設 <1803>  848円  +30 円 (+3.7%)  本日終値

清水建設<1803>が反発。6日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため一時中断していた建設工事を再開すると発表しており、これが好感された。国土交通省のガイドライン及び独自に設定した安全ルールを満たす管理体制が整った作業所から順次工事を再開するという。

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