来週の為替相場見通し=107円台意識し上値模索の展開も
来週の外国為替市場のドル円相場は、上値を模索する展開が予想される。予想レンジは1ドル=105円70~107円50銭。
市場では、今晩発表の米4月雇用統計の結果に対する関心が高い。非農業部門雇用者数、失業率ともに記録的な大幅悪化が見込まれている。ただ、米国では経済活動再開に向けての動きが強まっており、この先の雇用環境は改善に向かうとの見方も出てきそうだ。ドルは106円前後が下値抵抗線となっており、大幅なドル安・円高は見込みにくい。むしろ、悪材料一巡で107円台を意識し上値を模索する展開が予想される。来週の経済指標の発表は12日の中国と米国の4月消費者物価指数、15日の中国4月鉱工業生産、米4月小売売上高などが目立つ程度。為替相場は、米経済再開に向けたNYダウの動向に左右される展開が見込まれる。