明日注目すべき【好決算】銘柄 デジアーツ、NEC、ライオン (8日大引け後 発表分)

注目
2020年5月10日 11時00分

8日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

デジタルアーツ <2326>   ★今期経常は53%増で2期ぶり最高益、5円増配へ

◆20年3月期の連結経常利益は前の期比11.6%減の23.2億円に落ち込んだものの、続く21年3月期は前期比52.6%増の35.5億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は児童生徒1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」に絡むフィルタリングソフトの需要を取り込むほか、企業向けもテレワークの普及でクラウド版などの販売を伸ばし、33.0%の大幅増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比5円増の55円に増配する方針とした。

シダー <2435> [JQ]  ★前期経常を一転18%増益に上方修正

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の1.5億円→2.5億円に66.9%上方修正。従来の29.4%減益予想から一転して17.9%増益見通しとなった。前期業績の上方修正は3月に続き、2回目。有料ホームの施設稼働率が計画を上回って推移する中、売上原価と販管費が想定を下回ったことが利益を押し上げた。

ぐるなび <2440>   ★前期経常は47%増益で上振れ着地

◆20年3月期の連結経常利益は前の期比46.9%増の18.9億円に拡大し、従来予想の14.4億円を上回って着地。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、費用が計画を大幅に下回ったことが上振れの要因となった。ネット予約拡大を目的とした広告宣伝の実施や業務委託による企画・開発体制の強化を見送ったほか、新規受注の減少で店舗ページなどの制作が減った。また、人員補強の進捗遅れも寄与した。

なお、21年3月期の業績と配当見通しは開示しなかった。

Fスターズ <3687>   ★上期経常を60%上方修正

◆20年9月期上期(19年10月-20年3月)の連結経常利益を従来予想の4億円→6.5億円に59.6%上方修正。減益率が39.6%減→3.7%減に縮小する見通しとなった。自動運転向けソフトウェア開発・高速化サービスを中心に案件が拡大したほか、画像処理プロセッサ搭載演算ボードの継続的な受注を獲得したことも上振れに貢献した。

ヴィンクス <3784>   ★1-3月期(1Q)経常は25%増益で着地

◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比25.4%増の7.7億円に伸びて着地。小売業におけるキャッシュレス化やマルチベンダー化ニーズが高まるなか、グループ再編に絡む基幹システム対応案件やドラッグストア向けPOSシステム開発などを受注し、2ケタ増収を達成したことが寄与。

上期計画の9.5億円に対する進捗率は80.8%に達しており、業績上振れが期待される。

ライオン <4912>   ★1-3月期(1Q)税引き前は3.1倍増益で着地

◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比3.1倍の190億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症拡大の影響でハンドソープを中心に衛生関連品の販売が急増した。また、オーラルケア分野は高付加価値戦略で高成長を継続したほか、浴室用の洗剤やカビ防止剤なども好調だった。本社ビルの土地売却益を計上したことも利益を大きく押し上げた。

NEC <6701>   ★前期最終を54%上方修正・23期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期の連結最終利益を従来予想の650億円→1000億円に53.8%上方修正。増益率が63.8%増→2.5倍に拡大し、23期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。国内のICT投資需要が堅調に推移する中、システムプラットフォーム事業やネットワークサービス事業、社会公共事業などの収益が改善した。子会社の清算結了に伴う税金費用の減少なども最終利益を押し上げた。

PALTEK <7587> [東証2]  ★上期経常を一転2.4倍増益に上方修正

◆20年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1000万円→1億5000万円に15倍上方修正。従来の83.9%減益予想から一転して2.4倍増益見通しとなった。半導体事業で5Gインフラの通信機器・計測機器向けFPGA、海外の携帯情報端末向けメモリー製品の販売が想定よりも伸びる。新型コロナウイルス感染症の影響で複数の展示会への出展が中止となり、販管費が減少することも上振れの要因となる。

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