話題株ピックアップ【夕刊】(2):川崎汽、ラウンドワン、全国保証

注目
2020年5月11日 15時22分

■川崎汽船 <9107>  1,121円  +98 円 (+9.6%)  本日終値

川崎汽船<9107>が大幅続伸、9.9%高の1125円まで上値を伸ばす局面があった。同社がきょう前場取引終了後に発表した20年3月期決算は最終損益が52億6900万円の黒字(前の期実績は1111億8800万円の赤字)と黒字転換した。従来予想は110億円の黒字でここから下振れる形となったが、下方修正は事前に織り込まれており赤字に陥ることも考えられただけに、売り材料としてのインパクトは弱かったようだ。むしろ、空売り筋の買い戻しを誘発する格好となった。なお、前期配当は無配、21年3月期業績見通しについては非開示となっている。

■EIZO <6737>  3,565円  +295 円 (+9.0%)  本日終値

8日に決算を発表。「前期経常は16%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は73%増益、今期業績は非開示」が好感された。

EIZO <6737> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.5%増の65.9億円に伸び、従来予想の56億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒EIZOの詳しい業績推移表を見る

■太平電業 <1968>  2,409円  +190 円 (+8.6%)  本日終値

太平電業<1968>が大幅高で3連騰。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比2.4倍の95億8000万円に急拡大して着地。従来予想の62億円を大幅に超過し、25期ぶりに過去最高益を更新したことを評価する買いが向かった。火力発電設備などの補修工事で大型改造工事や定検工事が増加したほか、人員効率化による原価低減も利益を押し上げた。なお、21年3月期の業績と配当見通しは開示しなかった。

■ラウンドワン <4680>  952円  +71 円 (+8.1%)  本日終値

ラウンドワン<4680>が後場上げ幅を拡大。午後0時40分ごろ、5月15日から順次店舗の営業を再開すると発表しており、これが好感された。同社は、政府の緊急事態宣言の発令及び各地方自治体からの休業要請により、4月4日から国内全店103店舗を臨時休業していた。しかし、各地方自治体による休業要請の終了や緩和により営業再開を予定しているという。

■全国保証 <7164>  3,440円  +245 円 (+7.7%)  本日終値

全国保証<7164>は大幅続伸。前週末8日の取引終了後、21年3月期単独業績予想を発表。営業収益475億8000万円(前期比5.3%増)、営業利益363億5000万円(同2.7%増)、純利益254億8000万円(同4.3%増)を見込み、年間配当予想は同16円増の111円としたことが好感された。税制優遇や低金利によるローン貸し出しなど住宅投資の拡大を図る施策継続を背景に、更なる保証債務残高の増加及び住宅ローン残高市場におけるシェアアップを目指すとしている。なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により業績に与える影響については、不確定要素もあり業績予想に織り込んでいないという。また、同時に発表した20年3月期業績は、営業収益452億300万円(前の期比4.6%増)、営業利益353億7900万円(同3.4%増)、純利益244億3000万円(同1.2%増)だった。

■サントリBF <2587>  4,285円  +305 円 (+7.7%)  本日終値

8日に決算を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は13%増益で着地」が好感された。

サントリー食品インターナショナル <2587> が5月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比13.0%増の197億円に伸びたが、通期計画の1155億円に対する進捗率は17.1%となり、3年平均の18.8%とほぼ同水準だった。

⇒⇒サントリBFの詳しい業績推移表を見る

■トーカロ <3433>  1,126円  +78 円 (+7.4%)  本日終値

8日に決算を発表。「前期経常は16%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は33%増益、今期業績は非開示」が好感された。

トーカロ <3433> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.7%減の68.1億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒トーカロの詳しい業績推移表を見る

■青山商事 <8219>  946円  +64 円 (+7.3%)  本日終値

8日に業績修正を発表。「前期経常を3.8倍上方修正、配当は50円減額(訂正)」が好感された。

青山商事 <8219> が5月8日大引け後(17:30)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の4億円→15.3億円(前の期は156億円)に3.8倍上方修正し、減益率が97.4%減→90.2%減に縮小する見通しとなった。

⇒⇒青山商事の詳しい業績推移表を見る

■JCU <4975>  2,926円  +174 円 (+6.3%)  本日終値

8日に決算を発表。「今期経常は4%増益、1.5円増配へ」が好感された。

JCU <4975> が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.2%減の62.4億円になったが、21年3月期は前期比4.2%増の65億円に伸びる見通しとなった。

⇒⇒JCUの詳しい業績推移表を見る

■カプコン <9697>  3,585円  +200 円 (+5.9%)  本日終値

カプコン<9697>が急反発。株価は前営業日比8.4%高の3670円まで上昇し、約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。8日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の229億円となり、3期連続で過去最高益を更新したことが好材料視されたようだ。デジタルコンテンツ事業で主力タイトル「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の販売が堅調だったほか、大型のリピートタイトルが海外を中心に人気が持続するなど好採算のダウンロード販売が拡大した。業績好調に伴い、前期の年間配当を40円から45円(前の期は35円)に増額したことも好感された。同時に発表した21年3月期の経常利益は前期比11.1%増の255億円に伸びる見通しとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.