東京株式(前引け)=続落、米経済先行き警戒でリスク回避の売り
14日前引けの日経平均株価は前営業日比128円60銭安の2万138円45銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は5億7278万株、売買代金概算は9452億6000万円。値上がり銘柄数は536、対して値下がり銘柄数は1555、変わらずは79銘柄だった。
前日の米国株市場で主要株価指数が続急落となったことで、東京市場でも広範囲に運用リスクを避ける動きが優勢となった。米国ではパウエルFRB議長が講演で新型コロナウイルスの影響により米経済の停滞が長期化することに懸念を表明、これが投資家心理を弱気に傾けている。個別銘柄の株価は決算発表で明暗を分けるものが多いが、値下がり銘柄数は全体の7割強を占めるなど総じて見送りムードが強い。前場の売買代金は1兆円に届かなかった。
個別ではソニー<6758>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。イーレックス<9517>が急落、みらかホールディングス<4544>も大幅安となった。半面、武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>など薬品株の一角が買われ、ネクソン<3659>も値を飛ばした。TATERU<1435>が急騰、メガチップス<6875>も大幅高に買われた。NISSHA<7915>、メディカル・データ・ビジョン<3902>などストップ高に買われた。