話題株ピックアップ【夕刊】(2):セイノーHD、ワークマン、イーレックス

注目
2020年5月14日 15時22分

■森永乳業 <2264>  4,605円  +320 円 (+7.5%)  本日終値

森永乳業<2264>が急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時頃に、20年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比13.6%増の253億5900万円となり、4期連続で最高益を更新した。売上高は同1.3%増の5908億9200万円で着地した。冷夏の影響で飲料やアイスクリームが苦戦した半面、ヨーグルトが伸長。牛乳やデザートの低採算品の見直しを進め、利益率が改善したことも寄与した。なお、21年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期に比べほぼ横ばいの5910億円、営業利益は同2.5%増の260億円を見込む。新型コロナウイルス感染症による経済活動停滞の影響については、9月末まで織り込み算出したとしている。

■やまびこ <6250>  911円  +55 円 (+6.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は29%増益で着地、今期業績・配当を未定に変更」が好感された。

やまびこ <6250> が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比29.2%増の22.9億円に伸びた。同時に、従来35円を計画していた期末一括配当を未定に変更した。

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■NIPPO <1881>  2,556円  +126 円 (+5.2%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は12%増益へ」が好感された。

NIPPO <1881> が5月13日大引け後(16:30)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比2.0%減の382億円になったが、21年3月期は前期比12.5%増の430億円に拡大する見通しとなった。4期連続増収になる。

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■ヨコオ <6800>  2,718円  +131 円 (+5.1%)  本日終値

ヨコオ<6800>が後場急動意、全体軟調相場に抗して5%を超える上昇で2700円台に歩を進めた。自動車用アンテナのトップメーカーだが、半導体向け回路検査用コネクターや無線通信機器なども手掛ける。同社がきょう前場取引終了後に発表した20年3月期の決算は営業利益段階で前の期比62%増の49億1600万円と大幅な成長を達成した。自動車用アンテナは苦戦したものの、回路検査用コネクターや無線通信機器が収益を押し上げており、これが評価された。21年3月期営業利益は前期比19%減の40億円を計画しているが、新型コロナウイルスの影響で自動車販売の落ち込みが予想される環境下にあって業績の悪化は多分に織り込まれており、目先買い戻しを誘発した。

■ダブルスタンダード <3925>  4,580円  +220 円 (+5.1%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は14%増で8期連続最高益更新へ」が好感された。

ダブルスタンダード <3925> が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比26.1%増の11億円になり、21年3月期も前期比13.6%増の12.5億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。

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■日本新薬 <4516>  7,930円  +380 円 (+5.0%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常は14%増で8期連続最高益、13円増配へ」が好感された。

日本新薬 <4516> が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比4.2%増の224億円になり、21年3月期も前期比13.6%増の255億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。11期連続増収、10期連続増益になる。

⇒⇒日本新薬の詳しい業績推移表を見る

■セイノーHD <9076>  1,321円  +53 円 (+4.2%)  本日終値

セイノーホールディングス<9076>が3日ぶりに反発。株価は一時、前日に比べ9%超高に買われた。同社は14日取引終了後、自社株買いの実施を発表したことが好感された。2000万株(発行済み株式数の9.96%)、200億円を上限としており、取得期間は5月14~12月23日。同時に発表した20年3月期の連結業績は、営業利益が前の期比5.7%減の294億3900万円だった。21年3月期の同利益は前期比54.8%減の133億円を見込んでいる。

■ワークマン <7564>  7,830円  +80 円 (+1.0%)  本日終値

ワークマン<7564>が4連騰、一時8000円大台に復帰した。同社は作業服販売チェーン最大手で、低価格路線を強みに顧客ニーズを開拓、店舗併設による高機能ウエアの新業態も積極推進し収益に反映させている。政府は新型コロナウイルス感染拡大に対応して全国に拡大させた「緊急事態宣言」について、感染に歯止めがかかっている39県で解除する方針で諮問委員会に諮問したことが伝わった。足もとの既存店売り上げ鈍化は、ある程度株価に織り込みが進んでいるとみられ、全国展開に向けて積極出店を続けている同社にとって目先の政策の変化は追い風とみられたようだ。

■イーレックス <9517>  1,399円  -248 円 (-15.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位

13日に決算を発表。「今期経常は3%減益、前期配当を6円増額・今期も18円継続へ」が嫌気された。

イーレックス <9517> が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の87.6億円に拡大したが、21年3月期は前期比3.4%減の84.6億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を12円→18円(前の期は12円)に増額し、今期も18円を継続する方針とした。

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■クレハ <4023>  4,090円  -495 円 (-10.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位

13日に決算を発表。「前期税引き前は3%増益で着地・1-3月期(4Q)税引き前は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。

クレハ <4023> が5月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.9%増の179億円になった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

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