サイバーリンクス---1Q売上高33.89億円、ITクラウド事業は順調に推移

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2020年5月15日 15時24分

サイバーリンクス<3683>は14日、2020年12月期第1四半期(20年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が33.89億円、営業利益が2.84億円、経常利益が2.94億円、親会社株主に帰属する当期純利益が1.96億円となった。なお、2019年12月期連結会計年度末より連結財務諸表を作成しているため、対前期増減率は記載していない。以下のセグメント別の業績に関する分析については、参考として2020年12月期第1四半期連結累計期間と2019年12月期第1四半期累計期間における、同社の単独業績の比較を記載した。

ITクラウド事業の売上高は前年同期比40.0%増の25.38億円、セグメント利益(経常利益)は同131.0%増の2.13億円となった。流通業向けクラウドサービス分野においては、主力サービスの流通食品小売業向け基幹業務クラウドサービス「@rms基幹」や、卸売業向けのクラウド型EDIサービスなどの提供拡大により、定常収入が増加した。また、「@rms基幹」次期バージョンの開発投資に係るソフトウェア償却が増加したが、新型コロナウイルス感染症の影響により、出展を予定していた展示会の中止により広告宣伝費が減少したほか、顧客訪問の自粛により旅費交通費が減少したことに加え、のれん償却の減少等の影響もあり、販売費及び一般管理費が減少した。官公庁向けクラウドサービス分野は、2020年度にピークを迎える防災行政無線デジタル化工事が堅調に推移したことに加え、2019年12月期に取得した連結子会社の寄与もあり、売上高は前年同期を大幅に上回った。また、連結子会社における決算体制強化など費用増加の要素があったが、利益についても前年同期を上回った。

モバイルネットワーク事業の売上高は前年同期比19.6%減の8.50億円、セグメント利益(経常利益)は同4.1%減の1.38億円となった。「分離プラン」の開始以降、消費者の端末購入意欲が薄れており、端末販売台数は前年同四半期を下回った。また、スマートフォンの売れ筋が低価格帯モデルにシフトしてきていることに伴い、端末販売単価も前年同期を下回った。NTTドコモ<9437>からのインセンティブ収入が前年同四半期を上回ったこと等により利益率は向上したが、売上高、利益ともに前年同期を下回った。

2020年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比33.3%増の139.26億円、営業利益が同42.0%増の6.39億円、経常利益が同38.8%増の6.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.8%増の3.92億円とする期初計画を据え置いている。

《SF》

提供:フィスコ

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