話題株ピックアップ【夕刊】(3):地域新聞社、神島化、3DM
■地域新聞社 <2164> 725円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
地域新聞社<2164>がストップ高まで買われた。同社は18日、折込チラシ配布事業の拡大を目的に、ラクスル<4384>と業務提携したと発表。これが株価を刺激したようだ。この提携で、これまでデザイン・印刷・配布を別で発注していた顧客はラクスルのプラットフォームによりワンストップで地域新聞社グループ媒体へのチラシ折込を発注することが可能になり、手軽に店舗周辺への販促活動を行うことができるという。なお、サービス提供の開始は5月中を予定している。
■神島化学工業 <4026> 759円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
神島化学工業<4026>がストップ高。700円台は3月25日ザラ場以来約2カ月ぶりとなる。同社は建材や化成品を製造するが、新規開発したセラミックスに引き合い旺盛で株価の思惑材料となっている。米軍が宇宙空間での太陽光発電で実験用の無人宇宙機を打ち上げたことが伝わっているが、同社はJAXAを中心に研究開発が進められている「宇宙太陽光利用システム」でキーテクノロジーとなるレーザー用YAGセラミックスを提供しており、これが株価を強く刺激する格好となった。
■3DM <7777> 471円 +49 円 (+11.6%) 一時ストップ高 本日終値
スリー・ディー・マトリックス<7777>は一時ストップ高。18日の取引終了後、アンジェス<4563>や大阪大学などが進めている「プラスミドDNA製造技術を用いた新型コロナウイルス感染症向け予防用DNAワクチンの共同開発」に参画し、アンジェスと新型コロナウイルス抗体検査キットの日本国内での臨床利用可能性を検討することになったと発表しており、これが好感された。3DMは、中国のプロメテウス・バイオ社と協力し、日本で新型コロナウイルス抗体検査キットの開発を行っている。今回、アンジェスと大阪大学などが進める同開発プロジェクトへの参画は、アンジェスと共同で国内での臨床データを収集し、抗体検査キットの利用可能性を検討することが目的としている。
■フロンティM <7038> 2,900円 +300 円 (+11.5%) 本日終値
フロンティア・マネジメント<7038>が大幅続伸。この日朝方、海外スタートアップ企業との新規事業機会プラットフォームを提供するZuva(東京都中央区)と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。今回の提携は、フロンティMの持つコンサルティングやM&Aアドバイザリー、経営執行支援などの知見を活用し、国内の企業による新規事業の検討・創出、海外スタートアップ企業への出資などを支援するのが狙い。フロンティMでは近年、顧客企業から現在のビジネスモデルからの脱却を企図した抜本的で戦略的なコンサルティングやM&Aの提案依頼が急増していることから、今回の提携を通して、新しいサービスの提供が可能となり、企業との接点が増え事業拡大に寄与すると期待している。なお、同件による20年12月期業績への影響は軽微としている。
■日本アイ・エス・ケイ <7986> 965円 +99 円 (+11.4%) 本日終値
19日に発表した「日本ISK、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
■進学会ホールディングス <9760> 510円 +52 円 (+11.4%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
進学会ホールディングス<9760>が急反発。18日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の1.03%)、または1億6000万円で、取得期間は5月19日から7月17日まで。株主への利益還元と、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。
■ピアズ <7066> 2,515円 +247 円 (+10.9%) 本日終値
ピアズ<7066>は6日続伸し年初来高値を更新した。19日の朝8時30分ごろ、給与前払いサービスを展開するPayment Technology(東京都文京区)と、リモートワークを推進することを目的に共同出資による子会社を設立したと発表しており、これが好感された。新会社2Linksは資本金500万円で、ピアズ60%、Payment Technology20%出資で設立。休業している店舗などの空室をピアズが一括管理し、オフィスや家庭内でリモートワークに従事できない人向けに、一人で安心して仕事に集中できる個室空間を提供する。6月初旬から一部地域でトライアルスタートする予定。なお、20年9月期業績への影響は軽微としている。
■デザインワン・ジャパン <6048> 223円 +18 円 (+8.8%) 本日終値
デザインワン・ジャパン<6048>が急反発。18日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を45万株(発行済み株数の2.98%)、または1億円としており、取得期間は5月19日から11月18日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主への利益還元が目的としている。
■ミサワホーム中国 <1728> 274円 +22 円 (+8.7%) 本日終値
ミサワホーム中国<1728>が大きく買い先行で始まり、株価は前日比23.4%高の311円まで上昇した。18日取引終了後に連結決算を発表。20年3月期の経常利益は前の期比62.5%減の1億7500万円に落ち込んだものの、続く21年3月期は前期比2.4倍の4億2000万円にV字回復する見通しとなり、これを好感する買いが入った。今期は業務改善の徹底などを通じ、大幅な採算改善を見込む。販売面では新型コロナウイルス感染拡大の影響が懸念されるなか、主力の住宅請負事業や不動産関連事業でWEB活用を積極展開し、収益機会の拡大を目指すとしている。
■理経 <8226> 188円 +13 円 (+7.4%) 本日終値
理経<8226>が急反発。18日の取引終了後、アセンテック<3565>とITインフラ製品やネットワーク製品、ソフトウェア配信製品などの戦略分野で業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、テレワーク推進基盤の整備を目的としたもの。アセンテックが提供する、安全かつ容易なオンライン遠隔授業環境の実現に向けて、効率よくソフトウェアを配信するニューメッセント社の技術にサービスを付加しビジネスの拡大を図るほか、技術相互支援などを行うことでシナジーを期待しているという。
●ストップ高銘柄
アイ・ピー・エス <4390> 1,970円 +400 円 (+25.5%) ストップ高 本日終値
ソフィア <6942> 930円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
テラ <2191> 643円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
東洋電機 <6655> 1,060円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
北日本紡績 <3409> 5,150円 +700 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、15銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース