話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、日本アビオ、Tホライゾン

注目
2020年5月20日 15時30分

■三菱UFJ <8306>  423円  -0.9 円 (-0.2%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなど大手金融株が軒並み軟調な展開を強いられた。経済活動再開による景気回復期待はあるものの、依然として新型コロナウイルスの感染第2波に対する警戒感は根強く、パウエルFRB議長は19日の議会証言で追加支援策に前向きな姿勢を示したが、内需回復には時間がかかるとの見方も出ている。そうしたなか、米10年債利回りは再び水準を切り下げ、前日終値ベースで0.68%と0.7%台を再び下回ってきた。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクには買い手控え材料となった。

■日本アビオニクス <6946>  2,162円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

日本アビオニクス<6946>がストップ高の2162円に買われた。きょう付けの日本経済新聞で「東京都は19日、新型コロナウイルスの感染拡大への追加対策として体温を自動で測定するサーモグラフィーを都内の学校に配備すると発表した」と報じられており、赤外線サーモグラフィーを手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■テクノマセマティカル <3787>  883円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値

テクノマセマティカル<3787>が後場急伸し、ストップ高の883円に買われた。前引け後に、独自アルゴリズムを使用したコンパクトな独自ロスレスIPを製品化し、4月から国内外でライセンス提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。デジタルカメラ用センサー画像向けに長年採用されてきた実績のある、高解像度のロスレス圧縮技術を応用して、コンパクトかつ高速なロスレス圧縮/伸張IPを開発。デジタルメディアのデータ圧縮や帯域圧縮、医療分野の遠隔病理診断や遠隔画像診断、製造ラインの画像検査、ライン監視向けなどに展開を図るとしている。

■東京計器 <7721>  916円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

東京計器<7721>がストップ高。同社は19日取引終了後に連結決算を発表。20年3月期の経常利益は前の期比24.4%減の20億1100万円に落ち込んだが、従来予想の17億1000万円を上回って着地。続く21年3月期の同利益は前期比1.9%増の20億5000万円に伸びる見通しとなり、これを好感する買いが入った。今期は防衛・通信機器事業でレーダー装置大型案件の納入ピークが過ぎたことで減収を見込むものの、製品ミックスの変化による原価率の好転に加え、一層のコストダウンを推進することなどで吸収し、増益を確保する計画だ。併せて、23年3月期に経常利益38億7000万円を目指す中期事業計画も発表している。

■旭有機材 <4216>  1,491円  +147 円 (+10.9%)  本日終値

19日に決算を発表。「前期経常は微増益で着地・1-3月期(4Q)経常は13%増益、今期業績は非開示」が好感された。

旭有機材 <4216> が5月19日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比0.1%増の43.9億円になり、従来予想の39億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。7期連続増収、4期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒旭有機材の詳しい業績推移表を見る

■北日本紡績 <3409>  5,570円  +420 円 (+8.2%)  本日終値

北日本紡績<3409>が続急伸し連日の年初来高値更新となった。19日の取引終了後、6月5日を基準日として、1株を7株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。

■Tホライゾン <6629>  777円  +56 円 (+7.8%)  本日終値

テクノホライゾン・ホールディングス<6629>に投資資金の流入が加速し大幅高、5日移動平均線をサポートラインに上値指向を強めた。4月17日につけた戻り高値730円を上抜き上げ足に弾みがついてきた。小中学校へのパソコン配備の前倒しなど、教育ICT化については政府主導で注力の動きが強まっている。そのなか、光学機器でこの特需を享受しているのが同社だ。新型コロナウイルス感染を背景としたオンライン教育推進の動きにも子会社のエルモなどを通じ抜かりなく対応、追い風環境が意識されている。

■ジェーソン <3080>  511円  +34 円 (+7.1%)  本日終値

ジェーソン<3080>が4日続伸、4月28日以来となる500円台を回復した。首都圏でディスカウント店を経営、顧客ニーズの高い加工食品や日用品などを低価格で販売することで売り上げを伸ばしている。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした外出自粛のなかも業績にかげりはみられない。同社の4月の全店売上高は前年同月比22.3%増と高水準の伸びを示している。20年2月期は営業利益段階で12.4%増益を達成、21年2月期については7.5%減益を見込むが、足もとの売り上げが大きく伸びていることに加え、一律10万円の現金給付など政府からの生活支援金が追い風となり、上振れる可能性もある。

■岩崎電気 <6924>  1,743円  +100 円 (+6.1%)  本日終値

岩崎電気<6924>が大幅反発。この日、空気循環式紫外線清浄機「エアーリア コンパクト」を開発し今月から販売すると発表しており、これが好材料視された。「エアーリア コンパクト」は筒型の器具内に紫外線ランプを内蔵し、器具内のファンで空気を循環させながら、強力な紫外線ランプにより室内を浮遊する菌やウイルスを死滅させる紫外線清浄機。病院・介護施設や学校・幼稚園・保育園、学習塾、宿泊施設などへ提案し、年5000台の販売を目指すとしている。

■マキヤ <9890>  735円  +41 円 (+5.9%) 一時ストップ高   本日終値

マキヤ<9890>は値幅制限上限となる前日比100円高の794円で寄り付いたが、その後は急速に上げ幅を縮小した。19日取引終了後、非開示だった21年3月期の連結業績予想を発表。売上高690億円(前期比1.1%増)、経常利益13億円(同34.9%増)に伸びる見通しとなり、これを好感する買いが入った。同社は総合ディスカウント店「エスポット」を主力とするほか、「業務スーパー」なども展開している。上期は新型コロナウイルスの感染拡大による2月以降の一時的な需要拡大が続くものの、下期は消費マインドの低下などを背景に減速を見込む。こうしたなか、利益率の改善や作業改革による人的効率の向上、経費削減などを進める方針としている。

●ストップ高銘柄

ワイエスフード <3358>  216円  +50 円 (+30.1%) ストップ高   本日終値

ミクリード <7687>  1,331円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

プロルート丸光 <8256>  248円  +50 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

Mマート <4380>  1,697円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

WTエナジー <1685>  287円  +47 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、15銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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