サンコーテクノ---20年3月期は増収増益、機能材事業が好調に推移
サンコーテクノ<3435>は20日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.6%増の184.90億円、営業利益が同14.5%増の15.08億円、経常利益が同14.7%増の15.29億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.9%増の10.08億円となった。
ファスニング事業の売上高は前期比0.1%増の140.07億円、セグメント利益は同2.5%増の18.86億円となった。各種設備工事等の需要は、民間工事においては前年を下回ったが、公共工事においては前年を上回る水準を維持し、全体としての需要は堅調に推移している。これに伴い、同社の主力製品であるあと施工アンカーの販売は好調に推移した。また、完成工事高が減少した一方、ドリル・ファスナー製品の販売が微増となり、総じて堅調に推移した。
機能材事業の売上高は前期比48.0%増の44.82億円、セグメント利益は同71.1%増の4.55億円となった。電動油圧工具関連の販売が、国内を中心に好調に推移した。また、電子基板関連及びアルコール検知器関連が好調に推移した一方、FRPシート関連は減少した。さらに、新たに包装・物流機器関連が加わり売上高が増加した。
2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.7%減の180.00億円、営業利益が同22.4%減の11.70億円、経常利益が同22.2%減の11.90億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.7%減の8.00億円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症の影響を上半期においては一定程度受けるものの、徐々に安定化し、下半期における影響は限定的なものとなることを想定している。
《SF》