株価指数先物【寄り前コメント】米中対立警戒も売り一巡後の底堅さが意識されよう
大阪6月限ナイトセッション
日経225 20480 -140 (-0.67%)
TOPIX 1484.5 -10.0 (-0.66%)
CME先物 20460 -160
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
21日の米国市場は NYダウ、S&P500、 ナスダックの主要株価指数が下落。NYダウは米経済活動の再開を期待した買いで一時2万4700ドルを回復する場面もみられた。しかし、米中関係悪化への懸念から売りが優勢となり、下げに転じている。なお、トランプ米大統領は中国政府による香港の統制強化に向けた法案について、実現すれば極めて強力に対処すると、中国を強くけん制している。
シカゴ先物は一時2万745円まで上昇する場面もみられたが、米中対立への警戒感から弱含んでおり、清算値は2万460円。日経225先物のナイトセッションも同様に2万660円まで上昇した後、引けにかけて弱含んでおり、2万480円で取引を終えている。この流れを受けて、売りが先行する相場展開になりそうだ。ただし、昨日の引けにかけての失速をみても、米中対立を警戒していた面もあり、売り込まれる展開は考えづらい。
もっとも、出来高が低水準であり、昨日の東証1部の売買代金は約1カ月ぶりに2兆円を下回っている。商いが膨らみづらい中、全人代に絡んだ報道などに振らされやすい展開は警戒しておきたいところ。先物の手口面では大きな傾きは見られておらず、VIX指数は反発こそしているが、30を下回っているため、下に仕掛けてくる流れも想定しづらいところ。2万500円を挟んでのこう着の中、テクニカル面では5日移動平均線や75日移動平均線が支持線として意識されやすいだろう。
株探ニュース