話題株ピックアップ【昼刊】:アンジェス、SBG、キーエンス

注目
2020年5月22日 11時37分

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,958円  +252 円 (+14.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

オイシックス・ラ・大地<3182>は続急伸し、年初来高値を更新している。21日取引終了後に発表した20年3月期の連結営業利益は前の期比6.7%増の24億6700万円と従来予想の22億円を上回って着地。続く21年3月期の同利益は前期比21.6%増の30億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。前期は3月以降、新型コロナウイルスによる外出不安や自粛の意識が高まったことで、宅配の需要が増加したことが上振れの要因となった。今期も足もとの食材宅配需要の増加が追い風となり、主力のOisixを中心に宅配事業の業績が拡大する見込みだ。なお、業績予想は6月から段階的に外出自粛要請が緩和されることを前提に算出している。

■MDV <3902>  1,149円  +74 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

メディカル・データ・ビジョン<3902>が大幅反発している。21日の取引終了後、人が一生涯の健康・医療情報を自ら管理でき るPHR(パーソナルヘルスレコード)システム「カルテコ」を活用したオンライン診療向けサービスを6月に開始すると発表しており、これが好感されている。同社は、患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できるWEBサービス「カルテコ」と、医療費専用後払いサービス「CADA払い」を融合させ、既存の電子カルテと連結させた「CADA-BOX」を提供。同サービスは、「CADA-BOX」導入している病院を受診した患者がオンライン診療実施医療機関を初めて受診しても、医師が患者の既往歴や処方歴などを確認できるようにし、オンライン診療を円滑に行えるようにするとしている。

■マクアケ <4479>  5,030円  +260 円 (+5.5%)  11:30現在

マクアケ<4479>が大幅反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「インターネットで事業資金を募るクラウドファンディング(CF)が、新型コロナウイルス禍で経営が悪化した企業や個人商店への支援に活用されている」と報じられており、国内最大級のクラウドファンディングサービス「マクアケ」を展開する同社に関心が向かっているようだ。記事によると、休業中の飲食店やイベントが中止になった団体などにとって、公的な補助金が届くまでの手元資金に充当できることから活用されているという。また、コロナ支援を機に購入型の活用が広がっているともしており、今後の利用増にもつながるとの思惑が高まっている。

■アンジェス <4563>  1,825円  +67 円 (+3.8%)  11:30現在

アンジェス<4563>が高い。この日の寄り前、同社が大阪大学と共同開発している「新型コロナウイルスを標的としたワクチン実用化開発」が、日本医療研究開発機構(AMED)の公募事業「新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発」に採択されたと発表。AMEDの支援により開発が加速するとの期待から買いが入っている。またアンジェスは21日、大阪大学との新型コロナウイルス向けDNAワクチンの共同開発に関して、新たにAGC<5201>グループのAGC Biologicsと米サイティバ(日本法人グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン)が参画すると発表しており、これも好材料視されている。両社はワクチンの製造強化を目的に、製造を担当とするタカラバイオ<4974>の協力体制に加わることになるという。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,625円  +145 円 (+3.2%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯のなかも徐々に買い優勢に傾き、前日終値を3%程度上回って推移している。売買代金は全市場を通じて首位。同社は新型コロナウイルス感染拡大による投資先企業の価値減少に伴い収益悪化を余儀なくされており、財務改善のために資産売却の動きを進めている。そのなか、21日取引終了後、通信メガキャリアで子会社のソフトバンク<9434>の株式を一部売却(5%に相当する2億4000万株)することを発表、これによる資金調達が財務改善に貢献するとの思惑が株価にポジティブに働いている。一方、子会社のソフトバンクは軟調に推移しているが下げ幅は限定的。

■コスモHD <5021>  1,721円  +28 円 (+1.7%)  11:30現在

コスモエネルギーホールディングス<5021>はカイ気配で始まり6連騰と気を吐いている。同社が21日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比85%減の138億9300万円と急減、最終損益は281億5500万円の赤字に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に原油需要が減少するとの思惑から原油市況が急落、これが収益悪化につながった。在庫評価損の拡大が反映される形で最終損益は会社側想定を下回り大幅な赤字となった。しかし、21年3月期は在庫評価損の解消から急回復する見通しで最終損益段階では145億の黒字を見込む。年間配当も前期、今期予想ともに80円配当を継続することで、買い安心感が広がった。信用取組は直近の信用倍率が1.05倍と拮抗している。

■特種東海製紙 <3708>  4,180円  +35 円 (+0.8%)  11:30現在

特種東海製紙<3708>が反発している。21日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.32%にあたる60万株または27億円を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが優勢になっている。一方、同時に発表した20年3月期の連結営業利益は前の期比8.7%減の28億7000万円になり、21年3月期も前期比30.3%減の20億円に落ち込む見通しとなった。今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響が収益を圧迫するとしている。業績悪化に伴い、今期の年間配当は前期比25円減の50円に減配する方針とした。

■アルテリア <4423>  2,059円  +17 円 (+0.8%)  11:30現在

アルテリア・ネットワークス<4423>が続伸している。きのう夜の日本経済新聞電子版で「8月をメドに、三菱地所などと協力して次世代通信規格『5G』を限られた範囲で使う『ローカル5G』の実証実験を行う」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると実証実験は、アルテリア子会社でマンション向けインターネットを手掛けるつなぐネットコミュニケーションズ及び三菱地所<8802>、東京建物<8804>が共同で実施するという。都内でマンション向けに実施し、今冬にもネットサービスの提供を目指すという。

■キーエンス <6861>  40,170円  +40 円 (+0.1%)  11:30現在

キーエンス<6861>が反発。前日の米国株市場ではトランプ米大統領の中国に批判的なツイッターへの投稿で、米中対立への警戒感が強まり、主要株指数が反落した。米中貿易摩擦が再びクローズアップされると、東京市場でも中国向け比率の高い同社株をはじめとする設備投資セクターの収益に逆風になるとの思惑は買い手控え材料だ。しかし、中国ではきょうから全人代が開幕され、経済成長を支えるための景気刺激策の発動も期待されるところで、足もとは強弱感が対立している。株式需給面で同社株は信用倍率0.7倍と買い残が枯れ切った状態にあり、下値抵抗力を発揮している。

■トプコン <7732>  869円  -51 円 (-5.5%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

21日に決算を発表。「前期経常は75%減益で下振れ着地・1-3月期(4Q)経常は81%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

トプコン <7732> が5月21日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比74.8%減の28.9億円に大きく落ち込み、従来予想の35億円を下回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒トプコンの詳しい業績推移表を見る

■OSJBHD <5912>  247円  -13 円 (-5.0%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

21日に決算を発表。「今期経常は13%減益へ」が嫌気された。

OSJBホールディングス <5912> が5月21日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比6.4%減の39.1億円になり、21年3月期も前期比13.2%減の34億円に減る見通しとなった。

⇒⇒OSJBHDの詳しい業績推移表を見る

■日本カーバイド工業 <4064>  1,410円  +280 円 (+24.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

日本カーバイド工業<4064>が急反騰している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日立オムロンターミナルソリューションズは医療機関の受付・精算機向けに、触れずに指で操作できる仮想のタッチパネルを提供する」と報じられており、日本カーバイド工業と組んで開発したとあることから、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、両社はディスプレーの手前の空中に4~5センチほど操作ボタンが飛び出て見える端末を開発。6月にも実証実験を始め、10月までに発売するという。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い非接触需要が高まっていることから、関心を集めているようだ。

■三井金エンジ <1737>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

三井金属エンジニアリング<1737>はストップ高カイ気配となっている。21日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益は前の期比88.6%減の2億6100万円に落ち込んだが、従来予想の1億円を上回って着地。続く21年3月期は前期比4.4倍の11億5000万円に回復する見込みとなり、これを好感する買いが向かった。前期は水力発電所更新工事などの大型工事案件が減少したことが響いた。計画上振れ着地となったのは工事原価の低減や販管費の削減が想定より進んだことが要因という。今期は豊富な受注残高を背景に、エンジニアリング事業の収益が急改善する見通しだ。また、パイプ・素材事業も増収増益を確保する計画としている。

■東京機械製作所 <6335>  286円  +43 円 (+17.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

21日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上へ」が好感された。

東京機械製作所 <6335> が5月21日大引け後(17:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常損益は10.7億円の赤字(前の期は5.1億円の黒字)に転落したが、21年3月期は4億円の黒字にV字回復する見通しとなった。

⇒⇒東京機械製作所の詳しい業績推移表を見る

■FRONTEO <2158>  547円  +79 円 (+16.9%) 一時ストップ高   11:30現在

FRONTEO<2158>が続急騰。前日は値幅制限いっぱいの80円高に買われ、大引けにストップ高水準で買い物を残す人気となったが、きょうも80円高の548円まで上値を伸ばし、一時ストップ高となっている。昨年5月初旬以来約1年ぶりの500円台復帰。人工知能(AI)技術を使ったビッグデータ分析事業を強みとしており、「KIBIT(キビット)」をはじめAI活用ビジネスに経営の重心を置いている。そのなか、ライフサイエンスAIへの将来性がクローズアップされている。同社が提供する「コンセプト・エンコーダー」は同分野に特化して開発したAIでメディカルデータ利活用を促進させる役割を担い、ヘルスケア業界で注目度が高い。また、コンセプト・エンコーダーを利用して解析した論文や医療情報を可視化する創薬支援AIシステムを開発。これを用いた新型コロナウイルス感染症の研究などがマーケットの視線を集めている。業績も大底を脱出、21年3月期は営業損益段階で2億円の黒字(前期実績は8億4400万円の赤字)を見込んでいる。

●ストップ高銘柄

メディネット <2370>  117円  +30 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在

省電舎ホールディングス <1711>  402円  +80 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在

エスティック <6161>  4,990円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

大日光 <6635>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

WTガソリン <1691>  1,748円  +12 円 (+0.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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