香港市場の混乱が警戒される【クロージング】

市況
2020年5月22日 16時05分

22日の日経平均は続落。164.15円安の20388.16円(出来高概算12億2900万株)で取引を終えた。寄り付き直後に付けた20615.12円を高値に、じりじりと値を下げる展開となり、大引け間際には20334.99円まで下げ幅を広げる展開だった。中国政府は香港を巡る国家安全法の導入を計画しており、香港市場の混乱が警戒される中で、ハンセン指数は5%を超える下落場面もみられており、アジア株の弱い動きが、利益確定に向かわせている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは鉱業、海運、鉄鋼、非鉄金属、保険、銀行、ゴム製品が軟調。半面、空運、その他金融、情報通信が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファミリーマート<8028>、京セラ<6971>、ファナック<6954>、信越化<4063>が冴えない。一方で、ソフトバンクG<9984>が下支え。

日経平均は前場半ば辺りから弱含みとなり、後場に入り一段安となった。東証1部の売買代金は2兆円を下回っており、売り商いの中を香港などアジア市場の下落によって、利益確定に向かわせていると考えられる。また、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が高まっていたが、売買代金が連日で2兆円を下回っていることから、買い入れは無かったとも観測される。

ただ、買い入れが無く、需給の下支えがない状況下だとしたら、本日は続落ながらも底堅さが意識される。テクニカル面では戻り高値水準でのこう着ではあるが、75日線が支持線として意識されてきている。これを割り込んだとしても、2万円近辺が支持線として意識されるだろう。米中対立警戒から手掛けづらい相場展開になりそうだが、経済活動再開期待から、底堅さは引き続き意識されよう。

《AK》

提供:フィスコ

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