話題株ピックアップ【夕刊】(1):ALBERT、アンジェス、レーザーテク

注目
2020年5月25日 15時19分

■ツクイ <2398>  545円  +69 円 (+14.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

ツクイ<2398>が一時ストップ高の556円に買われた。前週末22日の取引終了後、20年3月期連結決算を発表。売上高911億9600万円(前の期比5.6%増)、営業利益42億4000万円(同2.8%増)と増収増益となり、営業利益が従来予想の37億9100万円を上回って着地したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響が3月にあったものの、第2四半期以降のデイサービス利用率及び顧客数が伸長したことが利益を押し上げた。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を現段階で合理的に算定することが困難であるため未定としている。

■ALBERT <3906>  6,910円  +620 円 (+9.9%)  本日終値

ALBERT<3906>に物色人気集中。同社が22日取引終了後に発表した20年12月期業績予想は営業利益段階で前期比53%増の2億9000万円と大幅な伸びで過去最高利益更新を見込んでおり、これが株価を強く刺激する格好となった。ビッグデータ解析や自動運転分野など人工知能(AI)の開発案件が高水準で利益の伸びを後押しする見通し。データサイエンティスト育成支援事業などに対する期待も高まっている。

■アンジェス <4563>  1,933円  +153 円 (+8.6%)  本日終値

アンジェス<4563>が急伸。この日の寄り前、大阪大学と共同開発中の新型コロナウイルス向けDNAワクチンに関して、3月26日から行っている非臨床試験での動物へのワクチン投与で、抗体価上昇が確認できたと発表しており、開発の順調な進捗を好感した買いが入った。なお、今後は毒性試験結果を確認したうえで、速やかな臨床試験への移行を進めていくとしている。

■アドヴァン <7463>  1,193円  +92 円 (+8.4%)  本日終値

アドヴァン<7463>が大幅続伸。前週末22日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を90万株(発行済み株数の2.14%)、または10億円としており、取得期間は5月25日から9月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。

■日本システムウエア <9739>  2,331円  +167 円 (+7.7%)  本日終値

日本システムウェア<9739>が大幅高、一時8.5%高に買われた。組み込みソフトやデバイス設計に優位性を持つ総合システム会社で、官公庁向けITソリューションで大型案件を獲得するなど実績が高い。官庁はデジタルトランスフォーメーション(DX)で民間よりも遅れているとの見方があり、今後も同社の活躍余地が期待される。産業用スマートグラスを活用したデータセンター運用の遠隔作業支援サービスなどに注目度が高い。足もとの業績も好調で、20年3月期は6%増収を確保し、15%営業増益と2ケタ成長を果たしている。

■博報堂DY <2433>  1,229円  +87 円 (+7.6%)  本日終値

22日に決算を発表。「前期経常は15%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は10%増益、今期業績は非開示」が好感された。

博報堂DYホールディングス <2433> が5月22日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比15.4%減の581億円に減った。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒博報堂DYの詳しい業績推移表を見る

■大氣社 <1979>  3,255円  +165 円 (+5.3%)  本日終値

22日に決算を発表。「前期経常は6%増で3期連続最高益・1-3月期(4Q)経常は25%減益、今期業績は非開示」が好感された。

大氣社 <1979> が5月22日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比6.0%増の159億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新した。3期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒大氣社の詳しい業績推移表を見る

■カッパ・クリエイト <7421>  1,494円  +63 円 (+4.4%)  本日終値

カッパ・クリエイト<7421>は3日ぶりに反発。22日の取引終了後に発表した20年3月期連結営業利益が10億5700万円(前の期比68.1%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の回転寿司事業で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月の既存店売上高が前年実績を大幅に下回ったことが響き、売上高は748億1400万円(同1.8%減)となった。ただ、それまで実施した付加価値の高いメニューの投入や店舗オペレーションの改善策及びシフトコントロールによる人件費の適正化などが奏功した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■レーザーテック <6920>  8,720円  +360 円 (+4.3%)  本日終値

レーザーテック<6920>が一時490円高の8850円と上値を伸ばしたほか、ホロン<7748>も一時435円高の5400円に買われるなど半導体製造装置関連株の一角に大口の買いが目立った。国内外での経済活動再開の動きが世界経済の底入れムードにつながっており、半導体など世界景気に敏感なセクターは空売り筋の買い戻しを誘発している状況にある。特にEUV(極端紫外線)関連の設備投資需要が立ち上がっていることで、両銘柄などニッチで商品競争力の高い企業にとって追い風が強い。ホロンについては直近、海外機関投資家による組み入れの動きなど純投資目的の新たな資金流入も観測されている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.