話題株ピックアップ【昼刊】:DOWA、郵船、三菱UFJ

注目
2020年5月27日 11時38分

■DOWA <5714>  3,505円  +335 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

DOWAホールディングス<5714>が続急伸している。26日取引終了後に発表した20年3月期の連結決算は、売上高4851億3000万円(前期比7.1%増)、営業利益259億5500万円(同39%増)に伸びて着地しており、これを好感する買いが向かった。製錬原料の購入条件が改善したうえ、パラジウム・ロジウムといった白金族金属の価格上昇や数量増加も寄与し、製錬部門の採算が大きく改善した。廃棄物処理やリサイクルを展開する環境・リサイクル部門が増収増益だったことも業績を押し上げた。なお、21年3月期の業績見通しは新型コロナウイルスの影響で需要の先行きが不透明なため、未定としている。

■四国化成工業 <4099>  1,142円  +78 円 (+7.3%)  11:30現在

四国化成工業<4099>が大幅高で3日続伸している。26日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.8%にあたる160万株または17億240万円を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが入っている。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。また、今回取得する全株と4月30日時点で保有する自己株式の一部(156万2100株)を6月10日付で消却することも明らかにしている。

■天馬 <7958>  1,704円  +106 円 (+6.6%)  11:30現在

天馬<7958>が大幅高で4日続伸している。26日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高857億6200万円(前の期比1.2%増)、営業利益30億6500万円(同30.5%増)、純利益25億400万円(同11.2%増)と3割営業増益となったことが好感されている。国内事業で製品構成や販売価格の見直しを実施したことに加えて、中国や東南アジアで採算が改善したこと寄与した。なお、21年3月期業績予想は新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難なことから未定としている。

■DyDo <2590>  5,150円  +155 円 (+3.1%)  11:30現在

ダイドーグループホールディングス<2590>が高い。26日の取引終了後に発表した第1四半期(1月21日~4月20日)連結決算が、売上高374億1300万円(前年同期比5.6%減)、営業利益7億4100万円(前年同期1億1300万円の赤字)、最終損益3800万円の赤字(同3億2200万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換したことが好感されている。政府による緊急事態宣言などによる外出自粛の動きから、国内で主に自販機チャネルの売上高に影響し減収となったが、一方で広告販促費や自販機にかかる減価償却費などが減少したことで黒字を確保した。なお、21年1月期通期業績予想は、従来は売上高1690億円、営業利益23億円、最終利益14億円を見込んでいたが、新型コロナウイルス感染症の終息時期の見通しが不透明であり、業績への影響額を合理的に見積もることは困難であるとして未定に修正した。

■サカタインクス <4633>  1,040円  +30 円 (+3.0%)  11:30現在

サカタインクス<4633>が3日続伸している。26日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高412億6900万円(前年同期比0.2%増)、営業利益19億800万円(同20.1%増)、純利益6億5400万円(同40.2%減)と2割営業増益となったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、印刷情報関連の印刷インキが低調だったものの、パッケージ関連の印刷インキが拡販の奏功や需要の増加により欧米が好調に推移し売上高・営業利益を押し上げた。ただ、ブラジルレアル、インドネシアルピアなどの現地通貨安の進行で多額の為替差損が発生したことから、純利益は大幅減益を余儀なくされた。なお、20年12月期通期業績予想は、売上高1710億円(前期比2.2%増)、営業利益75億円(同20.5%増)、純利益58億円(同40.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■日本郵船 <9101>  1,592円  +42 円 (+2.7%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株に買いが集まっている。業種別騰落率では東証1部33業種中でトップとなっている。世界の主要国で経済活動が再開する動きが広がっており、全人代が開催中の中国などでも景気刺激策への期待が強まっている。これまで新型コロナウイルスの感染拡大による影響で低迷を余儀なくされたグローバル物流にも回復が見込めるとの思惑が出遅れていた海運セクターに買いを呼び込んでいる。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数もまだ底値圏ながら続伸歩調で、直近26日現在で500台を回復している。

■三菱UFJ <8306>  439.2円  +10.3 円 (+2.4%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクに買いが先行している。前日の米国株市場では経済活動再開への動きが景気底入れ期待につながるなか、米新築住宅販売件数などをはじめ事前の市場コンセンサスを上回る堅調な経済指標の発表を受け、ゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融株が軒並み大幅高に買われた。米10年債利回りも再び0.7%台に戻しており、これを背景に米国事業を展開する日本のメガバンクにも投資資金が流入している。

■サイボウズ <4776>  2,541円  +47 円 (+1.9%)  11:30現在

サイボウズ<4776>が反発し、連日で年初来高値を更新している。26日取引終了後に発表した4月の月次売上高は前年同月比18%増の13億1200万円と2ケタ増収を続けており、これを好感する買いが入っている。併せて開示したクラウド関連事業の売上高は前年同月比25%増の9億4600万円だった。営業利益は新型コロナウイルス感染症の影響で国内での月次業績集計作業が遅延しているため、開示しなかった。なお、3月の営業利益は同72%減の5800万円だったが、これらは賞与など人件費や広告宣伝費、地代家賃の増加によるもので、公表済みの連結業績見込みに織り込み済としている。

■オークネット <3964>  1,099円  +20 円 (+1.9%)  11:30現在

オークネット<3964>が4日続伸している。26日の取引終了後、東京砧花き園芸市場(東京都世田谷区)の全株式を7月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。東京砧花き園芸市場は洋ランや観葉植物、ガーデニング素材などの鉢物を中心とした卸売り会社であり、世田谷中央卸売市場は、立地・環境に優位性があり、業界トップクラスの買参人及び生産者が集まる市場。オークネットグループのオークネット・アグリビジネスでは、切花を中心とした花きのWEBオークションや流通に付随する情報提供サービスを展開していることから、今回の子会社化により切花・鉢物のバランスのとれた花の総合流通市場の運営による更なる事業拡大を目指すとしている。取得価額は非開示。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■東芝テック <6588>  3,795円  -230 円 (-5.7%)  11:30現在  東証1部 下落率10位

26日に決算を発表。「今期最終は87%減益へ」が嫌気された。

東芝テック <6588> が5月26日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結最終利益は前の期比66.7%減の37.3億円になり、21年3月期も前期比86.6%減の5億円に大きく落ち込む見通しとなった。3期連続減益になる。

⇒⇒東芝テックの詳しい業績推移表を見る

■日本空港ビルデング <9706>  4,760円  -215 円 (-4.3%)  11:30現在

日本空港ビルデング<9706>が反落している。26日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績予想について、売上高を2757億円から2497億円(前の期比8.7%減)へ、営業利益が167億円から95億円(同57.7%減)へ、最終利益が83億円から49億円(同85.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気されている。第3四半期までは概ね計画通りで推移したものの、第4四半期に新型コロナウイルス感染症の影響で国内線と国際線の旅客数が減少し、施設利用料収入や商品・飲食売り上げが計画を下回ったことが響いた。

■東京エレクトロン <8035>  21,790円  -905 円 (-4.0%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が700円を超える下落となったほか、レーザーテック<6920>も4日ぶり反落するなど半導体関連に利益確定の売りが目立つ。前日の米国株市場ではNYダウが530ドル近い上昇をみせたが、エヌビディアが利食われるなど、先駆したIT関連株には売り優勢となるものも少なくなかった。東京市場でもここ期待先行で買われた世界景気敏感セクターである半導体製造装置株などは上値の重さが意識されている。

■ダイフク <6383>  8,490円  -10 円 (-0.1%)  11:30現在

ダイフク<6383>は朝高後、値を消す。前日まで株価は大幅に値を上げてきただけに、上値では利益確定売りが膨らんでいる様子だ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を7600円から1万円に引き上げた。同証券では「機械株で新型コロナ後の社会変化から恩恵を強く受ける銘柄」と評価。自動搬送装置は高成長が続き、エレクトロニクス関連は半導体向けに業績拡大局面を迎えるとみている。21年3月期の連結営業利益は前期比10.4%増の447億円(会社予想410億円)、22年3月期の同利益は今期推定比55.3%増の694億円と連続増益を見込んでいる。

■No.1 <3562>  1,333円  +300 円 (+29.0%) ストップ高   11:30現在

No.1<3562>が急速人気化。同社は中小企業向け中心にOA機器やサーバーの販売及びメンテナンスを展開し、自社企画で採算性の高い情報セキュリティー商品も取り扱っている。26日取引終了後、ネットワークセキュリティ機器などの開発を手掛けるアレクソン(大阪市)の株式をエフティグループ<2763>から取得し子会社化することを発表、これによる業容拡大期待を背景に物色人気化した。

■アディッシュ <7093>  3,730円  +700 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

アディッシュ<7093>に寄り付き大口の買い注文が入り、カイ気配のまま株価を上昇させている。ソーシャルアプリ向けサポートやソーシャルリスク投稿モニタリング事業などを展開しており、株価はここ連日大幅高となっている。26日取引終了後、小学校・中学校・高校に向けてICT教育やインターネットリテラシーのオンライン講演の提供を開始することを発表、これを材料視する形で投資資金の攻勢が一段と強まり上げ足を加速させる展開となっている。

●ストップ高銘柄

ジェイホールディングス <2721>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

エコミック <3802>  1,337円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   11:30現在

ジェイリース <7187>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在

共和コーポレーション <6570>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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