話題株ピックアップ【夕刊】(3):ブイキューブ、enish、石井表記

注目
2020年5月27日 15時21分

■ブランドT <7067>  1,678円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値

ブランディングテクノロジー<7067>が急伸しストップ高の1678円に買われた。午前10時ごろ日本初のオンライン完結型ファクタリングサービス「クラウドファクタリング」を提供するOLTA(東京都港区)と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、OLTAの「クラウドファクタリング」を活用することで、ブランドTの顧客である全国の中小企業の資金繰り改善・経営サポートを強化するのが狙い。新型コロナウイルス感染症による経済活動の停滞に伴う中小企業への影響を少しでも和らげ、感染拡大が収束するまで長期的にサポートするとしている。

■enish <3667>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

enish<3667>がストップ高。この日の午前中、アニメ「五等分の花嫁」初となるゲームアプリ「五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。」の制作を決定し、20年内に配信すると発表しており、これが好感された。アニメ「五等分の花嫁」は、貧乏な生活を送る高校2年生の上杉風太郎が、同級生で五つ子の家庭教師のアルバイトを行うことになるというラブコメ作品で、原作コミックは累計1200万部を突破し、21年1月にはアニメ2期放送が予定されている作品。今回、同社が制作するアプリは同作の初のゲームアプリとなり、一花・二乃・三玖・四葉・五月の五つ子達とキズナを深めながら進めていく新感覚ラブコメパズルゲームとなる予定だ。なお、この日からティザーサイトを公開し、公式Twitterアカウントでは記念キャンペーンを開始しているという。

■石井表記 <6336>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

石井表記<6336>がストップ高まで買われた。マツダ<7261>は26日、医療現場で活用可能なフェイスシールドの生産を開始し、同日から順次納入を始めたと発表。この製品は石井表記が生産するシールドフィルムと組み合わせ、初回分として約3000個を広島県を通じて地域の医療機関に届ける予定だとしており、これが材料視されたようだ。この製品は、医療現場や自動車の製造工場などさまざまな業務に従事する人が、長時間負担なく着用できることを前提に開発した。自動車のバンパーに使用するポリプロピレン(PP材)を使用し、耐久性とフィット感をもたせたほか、後頭部に位置する部分をゴムなどで固定できる仕様を採用。石井表記が生産するシールドフィルムは、細かな作業時にもストレスなく利用できるよう、高い透明度でクリアな視界を確保している。

■イルグルム <3690>  1,260円  +170 円 (+15.6%)  本日終値

イルグルム<3690>が大幅に3日続伸。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1500円とした。同社はネット広告の効果測定サービスをサブスクリプションで提供している。20年9月期第2四半期(19年10月~20年3月)の連結業績は売上高が前年同期比14.2%増の12億3500万円、営業利益が同3.4倍の7100万円だった。オプトホールディング<2389>から広告効果測定ツール「ADPLAN」の事業を譲り受けたことで、イルグルムが展開するマーケティング効果測定プラットフォーム「AD EBiS(アドエビス)」のアクティブアカウント数や平均単価が大きく増加した。同証券では20年9月期の連結営業利益を会社予想の2億円に対し前期比2.5倍の2億1000万円を予想している。また、プライバシー保護の潮流が加速するなか、昨年10月にサードパーティークッキーを使わない新しい計測方法「CNAMEトラッキング」をリリースしたことも評価されている。

■デザインワン・ジャパン <6048>  269円  +32 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

デザインワン・ジャパン<6048>が急反発。26日の取引終了後、ナイトワーク出身の求職者に特化した人材紹介サービスを展開する昼job(東京都新宿区)の全株式を5月28日付で取得し、子会社化すると発表したことが好感された。今回の株式取得により、低価格帯で提供できる独自性の高い人材紹介サービスを確保でき、「エキテン」のメインジャンルであるリラクゼーション分野をはじめとする店舗向けや中小事業者向け事業領域の一層の拡大が可能になると判断したという。取得価額は非開示。なお、業績への影響は軽微としている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,061円  +112 円 (+11.8%)  本日終値

ザインエレクトロニクス<6769>が大幅反発。この日、設置・移動が簡単で多人数同時検温・マスク検出可能なサイネージ型AI顔認証・体温検知ソリューションの販売を開始すると発表しており、これが好感された。同ソリューションは、学校や企業などの再開時の検温スクリーニングで利用でき、数メートルの距離から非接触で、同時に15人の体温スクリーニングとマスク着用の有無が検出可能。また、黒体(BlackBody)の内蔵により、検温精度を落さずにシステムがコンパクトとなって設置・移動が簡単になり、学校やオフィスビル、商業施設、工場などの入り口での利用に適しているという。

■トライステージ <2178>  324円  +33 円 (+11.3%)  本日終値

トライステージ<2178>は大幅高。290円近辺でのもみ合いを経て一気に上放れてきた。コロナ収束後も消費者マインドの完全な回復には時間がかかり、外出を控え巣ごもり消費の形態が継続するとの見方も強い。そのなか相対的に通販などに対するニーズは高まる。同社は通販会社に番組枠を提供する通販支援ビジネスを手掛けており、アフターコロナで商機をつかむ可能性がある。21年2月期は経常利益が前期比2.8倍の11億1600万円と急拡大予想にあり、値ごろ感も手伝い投資資金が流入している。

■酉島製作所 <6363>  839円  +78 円 (+10.3%)  本日終値

酉島製作所<6363>は急騰。26日の取引終了後、上限を60万株(発行済み株数の2.22%)、または4億5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は6月1日から21年5月14日までで、株主還元の充実と資本効率の向上を図るためとしている。また、同時に発表した20年3月期連結決算は、売上高471億2600万円(前の期比2.1%減)、営業利益12億2000万円(同29.5%減)、純利益5億4300万円(同75.1%減)と大幅な減益を余儀なくされたものの、営業利益は従来予想の9億円に対して上振れて着地したことも好感された。1~3月期で、新規の製品保証引当金が想定を下回ったことに加えて、個別引き当てを行っていた製品保証引当金の取り崩しが発生したことによる影響という。なお、21年3月期業績見通しは、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■ブイキューブ <3681>  1,115円  +99 円 (+9.7%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が急伸。26日の取引終了後、ライブ配信・ビデオ通話・音声通話SDK(ソフトウェア開発キット)「V-CUBE Video SDK」の4月の月間利用時間が、前年同月比26倍に増加し、過去最高を突破したと発表しており、これが好感された。「V-CUBE Video SDK」は、自社アプリやWebサイトにビデオ通話やライブ配信機能を簡単に組み込みことのできるサービス。新型コロナウイルスの感染拡大で自社サービスを映像コミュニケーションによりオンライン化させる企業などが増えたことで利用が広がっているという。

■アライドアーキテクツ <6081>  319円  +28 円 (+9.6%)  本日終値

アライドアーキテクツ<6081>が物色人気化。SNS活用に特化したマーケティング支援事業を展開するが、ここSNS関連株が総じて強い動きをみせており、同社株はその流れにも乗っている。株価は緊急事態宣言が出された4月8日を境に上値追い基調を一貫させている。また、海外展開に力を入れており、新型コロナウイルス感染症の抑え込みに成功し中国経済の回復が見込まれる局面にあるなか、中華圏向けeコマース支援事業に追い風が吹いている。19年12月期営業損益は赤字ながら、足もと20年1~3月期は前年同期比15%増益と好調で、20年12月期通期見通しも黒字化を見込んでいる。

●ストップ高銘柄

ジェイホールディングス <2721>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値

エコミック <3802>  1,337円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値

ジェイリース <7187>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値

共和コーポレーション <6570>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

セキド <9878>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

など、15銘柄

●ストップ安銘柄

大興電子通信 <8023>  728円  -150 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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