話題株ピックアップ【夕刊】(3):フロンテオ、日エンター、アゼアス

注目
2020年5月28日 15時20分

■ディー・エル・イー <3686>  188円  +50 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ディー・エル・イー<3686> はストップ高。キャラクター開発・マーケティングなどIPビジネスを手掛ける。27日取引終了後、短編動画投稿プラットフォームアプリを運営するTrillerへの投資を目的とした海外子会社とファンドを設立することを発表。また同日、音楽のエンターテインメント分野などの企画・製作を手掛けるamidus(東京都渋谷区)の株式を取得し子会社化することも発表しており、これら出資によるグループ化戦略を手掛かり材料に短期資金が集結する形となっている。

■FRONTEO <2158>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

FRONTEO<2158>がストップ高まで買われ年初来高値を更新した。同社はきょう、日本マイクロソフトと連携し、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で自社が独自開発した自然言語処理AI(人工知能)エンジン「KIBIT(キビット)」製品の販売・提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。両社が連携することで、Microsoft Azureを既に使用しているユーザー企業や、導入を検討しているユーザー企業にとってKIBIT製品の導入構築が容易になり、Microsoft Azure上での業務にAIを活用することが可能になる。まずは、KIBIT製品のなかでも引き合いが増加している電子メール監査システム「Email Auditor 19」と、日本マイクロソフトの統合ソリューション「Microsoft 365」の連携を強化するとしている。

■日本エンタープライズ <4829>  277円  +33 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

日本エンタープライズ<4829>に物色人気が集中。同社はゲームや音楽などを中心にスマートフォン向けコンテンツを配信するほか、法人向けシステム開発を展開、水産物のeコマースなど新規事業にも取り組んでいる。27日取引終了後、エンブレース(東京都港区)、MICIN(東京都千代田区)と組み、オンライン診療ができるセキュアなタブレット端末を提供開始することを発表。新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、かかりつけ医などによるオンライン診療が即日開始できるとしており、これを評価する形で投資資金が流入した。

■エヌリンクス <6578>  360円  +39 円 (+12.2%)  本日終値

27日に決算を発表。「前期経常は赤字転落で着地・12-2月期(4Q)経常は2.2倍増益、今期業績は非開示」が好感された。

エヌリンクス <6578> [東証2] が5月27日大引け後(15:30)に決算を発表。20年2月期の連結経常損益は1億6100万円の赤字(前の期非連結は3億7400万円の黒字)に転落した。なお、21年2月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒エヌリンクスの詳しい業績推移表を見る

■マツオカ <3611>  2,227円  +192 円 (+9.4%)  本日終値

マツオカコーポレーション<3611>が急反発。27日取引終了後、厚生労働省から受注した布製マスク(ガーゼマスク)の売上高が約51億円となる見込みになったと発表しており、業績への寄与を期待する買いが入っている。同社は日本政府の要請を受け、3月から自社海外工場で布製マスクの緊急生産を行ってきた。売上高見込みの約51億円は4月契約分も含む合計金額という。なお、連結業績に与える一定の影響が見込まれることになったが、新型コロナウイルス感染拡大の業績に与える影響について未確定要因が多いことから、21年3月期業績予想は引き続き未定とした。

■日本ドライケミカル <1909>  1,662円  +113 円 (+7.3%)  本日終値

日本ドライケミカル<1909>が急反発。27日取引終了後に発表した20年3月期の連結経常利益が前の期比39.2%増の24億2100万円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新したことが好材料視されている。防災設備事業で都市再開発やリニューアルなどの大型案件の工事が進んだうえ、プラント施設の工事案件も増加した。また、メンテナンス事業では改修・補修工事案件の引き合いが継続したほか、車輌事業で電力会社向け特殊車輌を納入しており、これらも業績拡大につながった。21年3月期の業績見通しは開示しなかったが、新型コロナウイルスの影響が懸念されるなか、防災・減災を目的とした公共事業や都市部の大規模再開発などによる需要拡大の継続への期待は大きい。

■ピアラ <7044>  1,602円  +86 円 (+5.7%) 一時ストップ高   本日終値

ピアラ<7044>が一時ストップ高に買われた。同社は成功報酬型のEC事業者向け販促支援を手掛け、売上高、利益ともに急成長局面にある。27日取引終了後、アイドルグループのHKT48とNGT48を傘下に持つSproot(東京都港区)と資本・業務提携することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。今後、HKT48とNGT48のネットや動画広告での収益化などをSprootと協業体制で進めていく構えにある。

■日本アジア投資 <8518>  252円  +13 円 (+5.4%)  本日終値

日本アジア投資<8518>が大幅高で4連騰、ここにきて継続的な投資資金の流入が観測され25日移動平均線との上方カイ離を広げている。ベンチャーキャピタルでメガソーラーなどをはじめ再生可能エネルギー分野に注力している。植物工場やバイオガス発電原料の関連施設などの投資も行い業容を広げている。20年3月期営業利益は前の期比2.4倍の7億1600万円と収益も急回復歩調。信用残が直近データで135万株強あるが、昨年来一貫して減少傾向にあり、現在はピーク時の半分以下の水準で株式需給面の改善も効いている。

■アゼアス <3161>  1,014円  +52 円 (+5.4%) 一時ストップ高   本日終値

アゼアス<3161>が急伸し一時ストップ高の1112円に買われた。27日の取引終了後、集計中の20年4月期連結業績予想について、売上高が98億5000万円から99億4100万円(前の期比4.4%増)へ、営業利益が3億2600万円から4億6900万円(同65.1%増)へ、純利益が2億1800万円から3億1900万円(同48.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主力の防護服・環境資機材事業でタイベック防護服のシェア拡大と新規防護服分野の市場創造に注力したことに加えて、断続的に発生する豚熱の封じ込め作業に伴う需要や、新型コロナウイルスへの対応に伴う需要に対応したことが奏功したという。

■アルテック <9972>  236円  +12 円 (+5.4%)  本日終値

アルテック<9972>が一時6.7%高と大幅高で4連騰。低位株の物色人気が高まるなか、出来高を伴いマドを開けて上放れてきた。産業機械商社でペットボトルの製造事業も行っている。3Dプリンターの取り扱いで高実績を持つが、直近は業界最大手であるストラタシス製の最新機種取り扱いを開始、株価を刺激している。20年11月期は営業15%増益予想でPER7倍台、PBR0.4倍未満と株価指標面でも割安感が強い。

●ストップ高銘柄

大日光 <6635>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス <2721>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

enish <3667>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

共和コーポレーション <6570>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

テラ <2191>  1,073円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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