今日の為替市場ポイント:米中関係のすみやかな改善は期待薄で円売り抑制も

通貨
2020年6月1日 7時56分

5月29日のドル・円は、東京市場では107円72銭から107円09銭まで下落。欧米市場でドルは107円09銭から107円90銭まで反発し、107円81銭で取引終了。

本日6月1日のドル・円は、主に107円台後半で推移か。米中関係のすみやかな改善は期待できないことから、リスク選好的な円売りはやや抑制される可能性がある。

報道によると、トランプ米大統領は5月29日、「(香港国家安全法の制定について)香港の自治を損なう動きに関与すると米政府がみなす中国と香港の当局者、対抗措置を講じる方針である」と述べた。制裁の詳細については明らかにされていないが、米国務省は香港への渡航情報を見直すもようだ。また、米国政府は安全保障上のリスクがあると判断した中国からの外国人の入国を一時停止する方針であることも伝えた。

米国政府の方針に対して、中国側では「米国が香港の特別な地位を廃止しようとしていることについて、無謀で恣意的(中国紙・環球時報)」と伝えている。市場関係者などの間からは「国家安全法の制定によって、政治的な議論が幅広く抑制される可能性があるが、金融面では人材流出によって香港の国際金融ハブとしての役割は大幅に低下するのではないか?」との声が聞かれている。香港国家安全法が中国経済全般に与える影響については、さらなる点検が必要となりそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.