話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクオリア、メディネット、アディッシュ
■日本精密 <7771> 105円 +13 円 (+14.1%) 一時ストップ高 本日終値
日本精密<7771>が一時ストップ高に買われた。2日取引終了後、韓国キュローを割当先とする第三者割当を実施し、約2億円の資金を調達すると発表しており、財務体質の改善や手元資金の拡充を好感する買いが向かったようだ。キュローは同社筆頭株主のジエンコが約10%出資しているKOSPI上場会社で、日本精密の取締役がキュローの取締役を兼務している。新株式の払込期日は6月19日とし、普通株252万5300株を発行するという。今回の調達資金はベトナム工場の労務費支払いに充てるとしている。
■FIG <4392> 304円 +14 円 (+4.8%) 本日終値
FIG<4392>が急騰、一時11%を超える上昇で320円台まで上値を伸ばし、1月23日につけた年初来高値316円を一気に更新した。モバイルシステムの開発・販売やアプリケーションサービスなどを展開している。同社はモバイルクリエイトが石井工作研究所を子会社化し、その後に両社が共同持ち株会社として発足した。スーパーシティ構想でもカギを握るドローン分野を深耕、同技術を生かして新型コロナ軽症者対応の宿泊施設向け無人配送ロボットの実証実験を進めている。配送ロボットの公道実験については年内解禁に向け調整が進められる段階にあり、そのなか同社株はスーパーシティ構想の関連有力株として頭角を現している。
■医学生物学研究所 <4557> 3,995円 +175 円 (+4.6%) 本日終値
医学生物学研究所<4557>が大幅反発。2日の取引終了後、同社が製造・販売する新型コロナウイルス検出キット「MEBRIGHT SARS-CoV-2キット」が、唾液検査でも使用可能となったと発表しており、これが好感された。同キットは、5月21日に製造販売承認を取得した、リアルタイムPCR法を原理とする体外診断用医薬品。今回の一部変更申請の承認により、使用可能な検体の種類が広がることになり、新型コロナウイルス感染の診断補助でより貢献することが期待できるとしている。
■アイサンテクノロジー <4667> 1,997円 +65 円 (+3.4%) 本日終値
アイサンテクノロジー<4667>が急反発。2日の取引終了後、トヨタマップマスター(名古屋市中村区)及び三英技研(広島市中区)と共同で走行軌道生成装置、走行軌道生成方法、走行軌道生成プログラム及び記録媒体の特許を取得したと発表しており、これが好材料視された。同特許は、高速道路や国道などのように車線で区切られた複数の走行レーンが並行している際の、走行レーンごとに最適な走行軌道を生成することができる走行軌道生成装置、走行軌道生成方法、走行軌道生成プログラム及び記録媒体を提供する技術。これにより運転支援や自動運転支援で乗員の快適性を向上させるほか、自動運転システムへの最適な走行経路の提供が可能になるとしている。
■アステリア <3853> 535円 +13 円 (+2.5%) 本日終値
アステリア<3853>がカイ気配で始まり大幅高、4連騰と上値追い基調を加速した。XML技術を基盤としたソフト開発会社で、サブスクリプション型に重心を置く。2日取引終了後、サイボウズ<4776>が提供する「Garoon」と「ASTERIA Warp」の連携を可能とする「Garoon アダプター」の販売を同日開始すると発表、これを手掛かりに投資資金の攻勢が強まっている。
■セキュアヴェイル <3042> 885円 +12 円 (+1.4%) 本日終値
セキュアヴェイル<3042>が一時8.5%高の947円に買われる人気となった。新型コロナウイルスの感染拡大が企業の業務体系にも変化をもたらし、世界的にテレワークの導入が加速している。ただ、テレワーク環境で重要視されるのがセキュリティーの充実であり、これを商機とするサイバー防衛関連銘柄に物色の矛先が向いた。そのなか、同社はNRIグループとの協業で需要開拓を進めている。顧客企業にハードを一括納入して完結するのではなく、継続的に収益貢献が見込めるセキュリティー監視を柱としており、今後の商機拡大を期待した投資資金の攻勢が加速した。
■ラクオリア創薬 <4579> 1,133円 +9 円 (+0.8%) 本日終値
ラクオリア創薬<4579>が続伸。2日の取引終了後、5-HT4部分作動薬の用途に関して、日本における特許査定の連絡を受けたと発表したことが好感された。今回の特許査定により、5-HT4部分作動薬の胃不全麻痺の治療に関する権利が認められ、米国、欧州に続き日本においても同社の知的財産権が強化されることになる。なお、同件による20年12月期業績への影響はないという。
■and factory <7035> 1,120円 -181 円 (-13.9%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
and factory<7035>が急反落。2日の取引終了後、20年8月期の連結業績予想について、売上高を59億9900万円から28億6100万円(前期比26.9%減)へ、営業損益を5億8000万円の黒字から2億4800万円の赤字(前期5億1200万円の黒字)へ、最終損益を3億9000万円の黒字から2億2000万円の赤字(同3億2700万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による宿泊業界全体の景況感悪化に伴い、&AND HOSTEL及びtabiiなどの宿泊領域における事業が悪化したことが要因。また、マンガアプリの広告ARPU低下への改善施策を実施し一定の効果がみられるものの、直近で発生したリワード単価の引き下げ及び新型コロナウイルスの影響による広告市況全体の悪化によるマンガアプリの広告収益減少が想定されることも響くとしている。
■メディネット <2370> 106円 -13 円 (-10.9%) 本日終値
メディネット<2370>が続急落。2日取引終了後、東証と日証金が3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%(うち現金を20%)とする。発表を受けて、信用規制による人気離散を警戒した売りが向かっているようだ。
■アディッシュ <7093> 3,440円 -260 円 (-7.0%) 本日終値
アディッシュ<7093>が大幅続落。東京証券取引所が2日、同社株について信用取引の委託保証金率を3日売買分から50%以上(うち現金20%以上)に引き上げると発表しており、規制強化によって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も3日以降から、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)に引き上げると発表している。
●ストップ高銘柄
ディー・エル・イー <3686> 315円 +80 円 (+34.0%) ストップ高 本日終値
ルーデン <1400> 237円 +50 円 (+26.7%) ストップ高 本日終値
GMO TECH <6026> 2,293円 +400 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
ダブル・スコープ <6619> 567円 +80 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
昭和化学工業 <4990> 744円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース