話題株ピックアップ【夕刊】(2):川重、トヨタ、日電産

注目
2020年6月4日 15時20分

■川崎重工業 <7012>  1,786円  +24 円 (+1.4%)  本日終値

川崎重工業<7012>が3日続伸。同社とシスメックス<6869>が折半出資で設立した医療用ロボット開発会社メディカロイドが3日、自動PCR検査ロボットシステムなどの開発を行うと発表しており、これが好感された。開発を目指すロボットシステムの概要は、遠隔操作による検体採取ロボットシステムと自動PCR検査ロボットシステム、検温などのバイタル測定や食事のデリバリーを行う見守り・ケアネットワークシステム。10月に神戸医療産業都市内の施設で運用開始を予定している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,974円  +59 円 (+0.9%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が3連騰でフシ目の7000円大台を回復した。同社株が7000円大台に乗せたのは3月27日以来となる。外国為替市場ではリスクオンのドル買いが進み、足もと1ドル=108円80銭台の推移とドル高・円安が進行している。同社は輸出セクターのなかでも為替感応度で群を抜いているが、21年3月期の想定為替レートは1ドル=105円と実勢より4円近い円高に設定されており、円安による輸出採算の改善が収益メリットとして意識される局面にある。

■日本電産 <6594>  6,947円  +53 円 (+0.8%)  本日終値

日本電産<6594>が4日続伸。株価は3カ月半ぶりに7000円台を回復。4日付の日本経済新聞は、同社が「中国に駆動モーターの開発拠点を新設」すると報道した。電気自動車(EV)用が中心で、人員規模は約1000人と日本の中核拠点と同規模になる見通しだという。

■日経Dインバ <1357>  790円  -4 円 (-0.5%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が前日終値近辺で売り買い錯綜、売買代金は全市場を通じて第3位と高水準。同銘柄は日経平均株価の値動きに逆連動するETFで、全体相場が軟化する局面では価格が上昇する仕組み。信用買い残もここ急増しており、目先日経平均の下値を見込む投資家が増えていることを物語る。日経平均のきょうの値動きは、朝方は欧米株高に追随して大きく買いが先行したが、その後は利益確定の売りに一時マイナス圏に沈むなど不安定な値動きとなった。

■クレアホールディングス <1757>  35円  +10 円 (+40.0%)  本日終値

クレアホールディングス<1757>が急騰し、年初来高値を更新した。同社は3日、子会社のクレアがジールコスメティックス(大阪市)と商品販売に関する売買基本契約書を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。ジール社は、ウイルスのスパイクたんぱく質を吸着する性質を持つとされる「ダチョウ抗体」を配合した化粧品や日用品などの製造販売を行っている企業。今年3月にはダチョウ抗体を配合したスプレー「V BLOCK SPRAY」の開発に成功し、既に関係先医療機関などへの提供を開始している。クレアでは現在の大きな社会的問題に貢献できると同時に、収益確保が期待できると判断し、ジール社が製造する商品を販売するための契約締結に至ったとしている。

■小僧寿し <9973>  39円  +8 円 (+25.8%)  本日終値

小僧寿し<9973>が後場急伸。午後1時ごろに発表した5月度の月次直営店売上高で、持ち帰り寿し事業(小僧寿し及び茶月)の既存店売上高が前年同月比41.7%増、デリバリー事業(デリス)の既存店売上高が同43.9%増となり、いずれも高成長していることが好感された。

■オンコリス <4588>  2,086円  +400 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値

オンコリスバイオファーマ<4588>が急反騰し年初来高値を更新。3日の取引終了後、がんのウイルス療法テロメライシンOBP-301に関して、米国食品医薬品局(FDA)から食道がんに対する「オーファンドラッグ指定」の通知を受領したと発表したことが好感された。オーファンドラッグ(希少疾患治療薬)は、米国内の患者数が20万人以下の重篤な希少疾病の新薬開発を促進するために設けられている制度。指定によりFDAのオーファン医薬品開発部門が、テロメライシンの開発方法について助言相談にあたるほか、補助金支給や臨床研究費用の税額控除といった優遇処置を受けることができる。また、承認後は7年間の先発権保護が与えられ、その間は市場独占権を享受できるとしており、テロメライシンの開発加速と優位性確保につながるとの期待が強まっているようだ。

■アイティメディア <2148>  1,364円  +211 円 (+18.3%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

アイティメディア<2148>がマドを開けて急伸、2月20日につけた年初来高値1183円を払拭し、2016年2月以来4年4か月ぶりの高値圏に浮上してきた。IT系などを中心としたニュースサイトを運営するほか、「ねとらぼ」をはじめとした非IT系メディアの育成にも傾注している。新型コロナウイルスの感染拡大でオンラインイベントへの需要が高まるなか、同社はセミナーや展示会などをバーチャルイベント化するソリューションも展開、ウィズコロナのビジネス環境をにらんだ事業戦略に注目が集まっている。

■藤久 <9966>  1,073円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

3日に業績修正を発表。「今期経常を一転黒字に上方修正」が好感された。

藤久 <9966> が6月3日大引け後(17:00)に業績修正を発表。20年6月期の経常損益(非連結)を従来予想の11億円の赤字→3.9億円の黒字(前期は15.1億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

⇒⇒藤久の詳しい業績推移表を見る

■アイケイ <2722>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

アイケイ<2722>がストップ高。同社はきょう、5月度の連結売上高(速報値)が前年同月比14.6%増の17億9600万円になったと発表。3カ月連続で前年実績を上回ったほか、伸び率が4月度(3.7%増)から拡大していることが好感されたようだ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でショップの売り上げは減少したものの、それ以外の販売ルートの売り上げは増加。特に、BtoC事業ではテレビショッピングが、BtoBtoC事業では生協ルートが大きく売り上げを伸ばした。

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