話題株ピックアップ【昼刊】:PSS、アルプスアル、SUMCO

注目
2020年6月5日 11時38分

■ファーマフーズ <2929>  1,222円  +184 円 (+17.7%)  11:30現在

ファーマフーズ<2929>が急反騰している。4日取引終了後に20年7月期第3四半期の連結決算を発表。直近3カ月にあたる2~4月期(第3四半期)の売上高46億6000万円(前年同期比73.9%増)、経常利益13億5300万円(同7.5倍)といずれも四半期ベースで過去最高を達成しており、これを好感する買いが向かった。機能性素材事業の収益拡大が業績をけん引した。主力の「ファーマギャバ」が国内最大手飲料メーカーの主軸ブランド商品に採用されたうえ、海外でも好調を維持したほか、「ボーンペップ」は中国の食品・乳業メーカー向けの需要が旺盛だった。また、OEM事業では自社の機能性食品素材を配合したヘルスケア企業向け栄養バーや、通信販売企業向け飲料への製品供給が増加した。なお、第3四半期累計(19年8月~20年4月)の売上高は111億1200万円(前年同期比41.2%増)、経常損益は2億2500円の赤字となった。

■PSS <7707>  2,055円  +171 円 (+9.1%)  11:30現在

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が9連騰し、13年6月以来の高値水準に買われている。きょう朝のBSテレビ東京系ニュース番組「日経モーニングプラスFT」に同社の田島秀二社長が出演し、同社のPCR全自動検査システムが紹介されたことから、思惑的な買いが入っているようだ。

■スパークス・グループ <8739>  241円  +19 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

スパークス・グループ<8739>が急動意、商いを大きく膨らませ一時10%を超える上昇で246円まで上値を伸ばした。独立系資産運用会社で中小型株投資に定評があり、香港などアジアでも子会社を通じ積極展開する。5月27日に、同社が手掛ける「未来創生2号ファンド」が建築土木クラウド運営会社フォトラクション(東京都中央区)への投資を実行したと発表しており、これがマーケットでも注目されている。そのなか、フォトラクションが、建設業に特化した人工知能(AI)を活用し企業の業務を請け負うBPO事業を開始したと一部で報じられており、スパークスの株価を改めて刺激する格好となっている。

■アルプスアルパイン <6770>  1,454円  +107 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

アルプスアルパイン<6770>が大幅反発している。4日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高7025億円(前期比13.3%減)、営業利益130億円(同51.5%減)、最終利益30億円(前期40億900万円の赤字)を見込むと発表した世界自動車販売台数を前年比20%減とし、スマートフォン関連製品は顧客の販売予想を前提として連結業績予想を算定したとしており、スマホ向け電子部品が業績を下支えする見通し。最終赤字は前期に続いて赤字になるとの見方もあっただけに、黒字転換見通しが好感されているようだ。

■ローム <6963>  7,710円  +290 円 (+3.9%)  11:30現在

ローム<6963>が反発している。同社は4日、独自動車部品大手コンチネンタルグループのヴィテスコ・テクノロジーズと、SiC(シリコンカーバイド)パワーソリューションで協力すると発表しており、今後の展開などが期待されているようだ。ヴィテスコはこのほど、SiCテクノロジーのプリファードサプライヤーとしてロームを選定し、両社は電気自動車向けパワーエレクトロニクスでの開発パートナーシップに調印。SiCパワーデバイスは電気自動車(EV)バッテリーの電気エネルギーをより有効に活用できることから、ヴィテスコはこれを使用することでEV向けパワーエレクトロニクスの効率を更に向上させることができるという。両社はSiCテクノロジーを用いて、量産化に最適かつ、インバータの最大効率を実現するシステム構築に向け協力して取り組み、ヴィテスコはSiCソリューションの需要が大幅に増加すると予想される2025年に最初のSiC搭載インバータの生産を開始する予定だとしている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,224円  +51 円 (+2.4%)  11:30現在

富士通ゼネラル<6755>は反発。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は1800円から2500円に見直した。同証券では、新型コロナウイルスの影響は相対的に軽微にとどまり、原材料安などもフォローとなる可能性を指摘。21年3月期の連結営業利益を従来予想125億円から前期比7.1%増の160億円(会社予想は未定)に見直した。22年3月期の同利益は210億円、23年3月期は240億円と増益基調が続くと予想している。

■三菱UFJ <8306>  455.7円  +4.8 円 (+1.1%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日続伸したほか、第一生命ホールディングス<8750>も反発するなど、全般軟調地合いのなかメガバンクや生保などに買いが先行している。前日の米国株市場では経済底入れ期待から米長期金利が上昇、10年債利回りが大幅に上昇し終値ベースで0.82%台まで上昇した。これを背景にシティグループやバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックスなどが軒並み上昇した。東京市場でも米国事業を展開する大手金融機関は運用環境の改善を買う動きが優勢となっている。

■マクドナルド <2702>  5,880円  +50 円 (+0.9%)  11:30現在

日本マクドナルドホールディングス<2702>が4日続伸している。4日の取引終了後に発表した5月度売上高で、既存店売上高が前年同月比15.2%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同20.7%減と大幅に減少したものの、客単価が複数人数分の注文が多い持ち帰り、ドライブスルー、デリバリーの利用が増えたことを受けて同45.3%増となった。

■SUMCO <3436>  1,657円  +10 円 (+0.6%)  11:30現在

SUMCO<3436>が全体軟調相場に抗し堅調な値動き。前日の米国株市場では利益確定の動きが広がり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落したが、マイクロンテクノロジーが大幅高したほかインテルなども堅調で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ半導体関連株には買いが先行している。次世代通信規格「5G」が世界的に始動するなか半導体メモリー市況も回復歩調にあり、同社が製造するシリコンウエハー需要にも追い風が意識されている。

■ブレインパッド <3655>  5,010円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在

ブレインパッド<3655>が反発。株価は5月中旬に大きく調整を入れたが、その後はバランスを立て直し、人工知能(AI)関連銘柄物色の流れに乗り、6月3日には5300円台まで水準を切り上げる場面があった。同社は4日取引終了後、WEBメディア向け統合ソリューション「Media Weaver Drive」を日本ビジネスプレス(東京都港区)と共同開発することを発表、足もとはこれを手掛かり材料に買いが優勢となっている。

■ピジョン <7956>  4,185円  -185 円 (-4.2%)  11:30現在

ピジョン<7956>が大幅反落している。4日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を1090億円から985億~1024億円(前期比1.5%減~2.4%増)へ、営業利益を181億円から134億~155億円(同21.5%~9.2%減)へ下方修正しており、これが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の影響長期化を織り込んだという。レンジ上限は、20年下期の早い段階で、各国における流行が収束し、それに伴って企業活動や経済活動、個人消費が直ちに回復基調となった場合の予想数値であり、下限は、20年後半まで感染が拡大、または流行が収束に向かっていてもなお、現在のように企業活動や経済活動、個人消費が停滞し続けた場合の数値という。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高228億3600万円(前年同期比10.3%減)、営業利益34億300万円(同24.4%減)、純利益28億6900万円(同8.6%減)だった。インバウンド需要の大きいベビー・ママ向け用品が落ち込んだほか、プロダクトミックスによる粗利率の悪化などが響いた。

■日本空港ビルデング <9706>  4,940円  -50 円 (-1.0%)  11:30現在

日本空港ビルデング<9706>が安い。4日の取引終了後に発表した20年3月期連結決算が、売上高2497億5600万円(前の期比8.7%減)、営業利益98億9200万円(同56.0%減)、純利益50億1200万円(同84.8%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。施設管理運営業で家賃収入の増収があったものの、新型コロナウイルス感染症の影響で国内線と国際線の旅客数が減少し、物品販売業、飲食業が減収となったことが響いた。また、羽田空港第2ターミナル国際線施設の供用開始に伴う一時費用の発生なども利益を圧迫した。なお、21年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■アルチザネットワークス <6778>  1,605円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在

アルチザネットワークス<6778>はカイ気配スタートでストップ高に買われている。4日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想について、売上高を30億円から32億4000万円(前期比23.2%増)へ、営業利益を2億5000万円から3億7000万円(同5.0倍)へ、最終利益を1億5000万円から2億6500万円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、主力のモバイルネットワークソリューションで海外販売が計画を下回っているものの、国内では5G向け製品の販売が予想を大きく上回って推移していることが売上高・利益を押し上げる。また、業績予想の修正に伴い、期末一括配当予想を3円から6円に引き上げた。なお、第3四半期累計(19年8月~20年4月)決算は、売上高22億5500万円(前年同期比50.1%増)、営業利益3億1700万円(前年同期3億8300万円の赤字)、最終利益2億2000万円(同2億6900万円の赤字)だった。同時に、NEC<6701>とNTTドコモ<9437>に5G向けテストソリューションを納入したと発表。また、富士通<6702>からは5G向けテストソリューションを使用した基地局の評価業務を受注したとあわせて発表しており、これも好材料視されている。

■サイジニア <6031>  1,433円  +190 円 (+15.3%) 一時ストップ高   11:30現在

サイジニア<6031>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は4日、子会社のデクワスが開発・運営する「KANADE DSP」で、ランドスケイプ(東京都新宿区)が提供する企業データベース「LBC」と連携し、特定のビジネスユーザーを推定してネット広告をターゲティング配信する「デクワス.AD Biz」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。ランドスケイプの「LBC」は、社名、住所といった基本属性から売上高、資本金、従業員数、上場区分、IPアドレスなどの属性情報を保持している日本最大級の企業データベース。一方、サイジニアは複雑ネットワーク理論や人工知能技術によって、個人情報を利用せずに類似するユーザー群を抽出するコミュニティターゲティング技術を持っており、この技術と「LBC」とが連携することで、リモートワーカーなど新しい働き方にも対応したビジネスユーザーにターゲティング配信することが可能になったとしている。

■ニーズウェル <3992>  744円  +41 円 (+5.8%)  11:30現在

ニーズウェル<3992>が軟調な日経平均に逆行して大幅高、一時7.8%高の758円と値を飛ばした。金融を中心とした業務系ソフトや組込みソフトを展開、基幹系システムの開発で実績が高く、RPAとAI技術を融合させたソリューションでも優位性を持っている。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が落ち込むなかも、5G、AI・IoT、クラウドコンピューティングなどの普及を背景に同社は良好な収益環境が続く。主力の金融向け業務系システム開発では新規案件の獲得と既存顧客との取引拡大が進み業績成長トレンドを確保、20年9月期は営業利益段階で前期比8%増の5億4900万円を計画している。

●ストップ高銘柄

ANAP <3189>  437円  +80 円 (+22.4%) ストップ高   11:30現在

ディー・エル・イー <3686>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

タツミ <7268>  477円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在

GMO TECH <6026>  3,295円  +502 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在

WTエナジー <1685>  293円  +11 円 (+3.9%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.