8日の米国市場ダイジェスト:NYダウ461ドル高、NY市の活動再開で景気回復期待が強まる

市況
2020年6月9日 7時57分

■NY株式:NYダウ461ドル高、NY市の活動再開で景気回復期待が強まる

米国株式相場は続伸。ダウ平均は461.46ドル高の27572.44ドル、ナスダックは110.66ポイント高の9924.75ポイントで取引を終了した。5月雇用統計の予想外の改善に加えて、全米経済への貢献度が高く、ウイルス感染被害の大きかったニューヨーク市が8日から第1段階の活動を再開したため、景気回復期待が強まり買い先行で寄り付いた。ハイテク大型株の上値が重くナスダックは一時下落する場面もあったが、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、エネルギー、消費者サービスが上昇した一方、半導体・同製造業装置は下落した。

電気自動車(EV)メーカー大手のテスラ(TSLA)は中国での3月自動車販売が回復、過去最大を記録したことが明らかになり上昇。ファストフードのダンキンブランズ(DNKN)は経済活動の再開に伴い25000人の雇用を発表したほか、アナリストによる投資判断引き上げが好感され上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)や航空会社のジェットブルー(JBLU)もアナリストによる投資判断引き上げが好感され急伸した。一方で、料理宅配サービス大手のグラブハブ(GRUB)は配車サービスのウーバーテクノロジーズ(UBER)との合併交渉の難航が報じられ下落した。

全米経済研究所(NBER)は米国経済が2月に景気後退入りしたと正式に宣言した。2009年から始まった景気拡大は128カ月と過去最長を記録した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円は一時108円24銭、利益確定を狙った円買い強まる

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円42銭から108円24銭まで下落して108円44銭で引けた。米3年債入札は好調だったほか、全米経済研究所(NBER)が「米国経済は2月に景気後退入りした」と宣言し、米国債利回りの低下に伴うドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1276ドルから1.1318ドルまで上昇して1.1292ドルで引けた。ドイツの低調な経済指標を嫌ったユーロ売りが続いたが、米長期金利の動向を意識したユーロ買い・ドル売りが観測されており、ユーロは下げ渋った。ユーロ・円は123円52銭から122円23銭まで下落した。利益確定を狙ったユーロ売りが観測された。ポンド・ドルは1.2652ドルから1.2736ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9628フランから0.9556フランまで下落した。

■NY原油:反落で38.19ドル、原油需要を巡る思惑などで利食い売りが増える

NY原油先物7月限は反落(NYMEX原油7月限終値:38.19 ↓1.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-1.36ドルの1バレル=38.19ドルで取引を終えた。取引レンジは37.96ドル-40.44ドル。8日のアジア市場で40.44ドルまで買われたが、原油需要を巡る思惑などで利食い売りが活発となり、ニューヨーク市場で一時37.96ドルまで下落。ただ、その後は米国株高を意識して下げ渋り、時間外取引では38ドル台前半でのもみ合いが続いた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.54ドル +0.43ドル(+1.53%)

モルガン・スタンレー(MS) 50.15ドル +0.62ドル(+1.25%)

ゴールドマン・サックス(GS)220.81ドル +2.89ドル(+1.33%)

インテル(INTC) 63.67ドル -0.67ドル(-1.04%)

アップル(AAPL) 333.46ドル +1.96ドル(+0.59%)

アルファベット(GOOG) 1446.61ドル +8.22ドル(+0.57%)

フェイスブック(FB) 231.40ドル +0.63ドル(+0.27%)

キャタピラー(CAT) 137.72ドル +2.60ドル(+1.92%)

アルコア(AA) 12.98ドル +0.91ドル(+7.54%)

ウォルマート(WMT) 121.24ドル -0.32ドル(-0.26%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.