本日注目すべき【好決算】銘柄 川本産業、ＧＡテクノ、サムコ (11日大引け後 発表分)

11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

川本産業 <3604> [東証２]　　★非開示だった今期経常は51％増益、2円増配へ

◆非開示だった21年3月期の連結経常利益は前期比51.0％増の4.5億円に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、医療機関や介護施設、通販企業向けにマスクや手指消毒剤などの感染管理製品の販売が伸びる。

業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の8円に増配する方針とした。

山王 <3441> [ＪＱ]　　★非開示だった今期経常は黒字浮上へ

◆20年7月期第3四半期累計(19年8月-20年4月)の連結経常損益は8600万円の黒字(前年同期は2億8500万円の赤字)に浮上して着地。国内で5G関連基地局向けを中心に部品需要が回復基調にある通信向け分野の受注が拡大したことが寄与。

併せて、非開示だった通期の同損益は6500万円の黒字(前期は4億1000万円の赤字)に浮上する見通しを示した。

ＧＡテクノ <3491> [東証Ｍ]　　★上期経常が21％増益で着地

◆20年10月期上期(19年11月-20年4月)の連結経常利益は前年同期比21.4％増の3.2億円に伸びて着地。中古不動産のマッチングサイト「Renosy」の新規会員数が増加するなか、不動産売買・仲介の成約数が伸び、46.8％の大幅増収を達成したことが寄与。

併せて、NeoXグループが運営する中華圏最大級の日本不動産販売プラットフォーム「神居秒算事業」を買収すると発表。

東名 <4439> [東証Ｍ]　　★今期経常を15％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年8月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→8.6億円に15.0％上方修正。増益率が15.1％増→32.4％増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。光回線を中心とした通信環境サービス「オフィス光119」の契約保有回線数が堅調に推移する中、経営の効率化に加え、解約負担金や人件費が想定を下回ることが利益を押し上げる。

併せて、7月3日付で東証1部または2部へ市場変更すること、および最大97万7500株の売り出しを実施することを発表。

サムコ <6387> 　　★今期経常を18％上方修正、配当も5円増額

◆20年7月期の経常利益(非連結)を従来予想の7億2000万円→8億5000万円に18.1％上方修正。増益率が2.4倍→2.8倍に拡大する見通しとなった。売上高は計画を下回るものの、工場の安定稼働による生産性向上や経費抑制などが寄与し、採算は大きく改善する。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は20円)に増額修正した。

株探ニュース