本日注目すべき【好決算】銘柄 新光電工、ネオジャパン、ウエスコHD (12日大引け後 発表分)
12日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
新光電工 <6967> ★非開示だった今期経常は2.3倍増益へ
◆非開示だった21年3月期の連結経常利益は前期比2.3倍の110億円に拡大する見通しとなった。テレワークやオンライン学習の需要増加を背景に、パソコン向けフリップチップタイプパッケージの販売が増加するほか、新ラインが稼働開始した先端メモリー向けプラスチックBGA基板、サーバーなどCPU用のヒートスプレッダー、半導体製造装置向けセラミック静電チャックの受注も伸びる。
JSB <3480> ★上期経常は28%増益で上振れ着地・通期計画を超過
◆20年10月期上期(19年11月-20年4月)の連結経常利益は前年同期比28.5%増の39.6億円に伸び、従来予想の33.8億円を上回って着地。不動産賃貸管理事業で物件管理戸数が増加し、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期に新規契約件数が大きく伸びたことが寄与。入居率は99.8%と0.1ポイント減少したものの、影響は限定的だった。
通期計画の36.1億円を既に9.8%上回っており、業績上振れが期待される。
ネオジャパン <3921> ★2-4月期(1Q)経常は68%増益で着地
◆21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期非連結比68.0%増の2.9億円に拡大して着地。グループウエア「desknet's NEO」クラウド版のユーザー数が増加し、課金収入が伸びたことが寄与。昨年10月に子会社化したシステム開発会社の業績上積みも収益を押し上げた。
ベース <4481> [東証2] ★上期経常を27%上方修正
◆20年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の9.3億円→11.9億円に27.3%上方修正。旺盛なIT投資需要が継続したことに加え、想定していなかった案件への参画や領域拡大が寄与し、売上高が計画を11.3%も上回ることが利益を押し上げる。
ウエスコHD <6091> [東証2] ★8-4月期(3Q累計)経常は52%増益・通期計画を超過
◆20年7月期第3四半期累計(19年8月-20年4月)の連結経常利益は前年同期比52.2%増の14億円に拡大して着地。防災・減災対策や老朽化した社会インフラの維持・管理、国土強靭化計画の対応要請など良好な事業環境が続くなか、前期からの繰り越し案件や発注者支援業務の増加で、総合建設コンサルタント事業の収益が拡大したことが寄与。原価率の低減も大幅増益につながった。
通期計画の8.3億円を既に69.8%も上回っており、業績上振れが期待される。
オーエムツー <7614> [JQ] ★2-4月期(1Q)経常は81%増益で着地
◆21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比80.8%増の5.4億円に拡大して着地。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などの影響で内食需要が増大し、食肉を主力とする小売部門の収益が急拡大したことが寄与。
第1四半期実績だけで、通期計画の12.7億円に対する進捗率は43.0%に達しており、業績上振れが期待される。
正栄食 <8079> ★上期経常は26%増益で上振れ着地
◆20年10月期上期(19年11月-20年4月)の連結経常利益は前年同期比26.3%増の32.4億円に伸び、従来予想の28億円を上回って着地。巣ごもり需要を背景に菓子・リテール商品が好調だったほか、輸入食材の採算が改善したことが寄与。米国部門における農園管理費用の低減やクルミ事業の生産性・歩留まりの上昇も利益拡大につながった。インバウンドの減少や外出自粛による土産物や外食需要の低下といった新型コロナウイルスの影響を吸収し、大幅増益を達成した。
通期計画の43億円に対する進捗率は75.3%に達しており、業績上振れが期待される。
株探ニュース