話題株ピックアップ【昼刊】:Hamee、SBG、第一三共

注目
2020年6月15日 11時39分

■Hamee <3134>  1,892円  +315 円 (+20.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

Hamee<3134>が急反騰している。前週末12日の取引終了後に発表した21年4月期連結業績予想で、売上高128億3200万円(前期比13.3%増)、営業利益17億7800万円(同1.9%増)、純利益12億6000万円(同18.5%増)を見込み、年間配当は前期比1円増の8円を予定していることが好感されている。コマース事業で9月に見込まれる新型iPhone商戦や5G端末リリースなどでさまざまな事業機会が見込まれることに加えて、プラットフォーム事業が国内EC市場の拡大や新型コロナウイルス感染症の拡大に起因するデジタルシフトが追い風となり、引き続き拡大が見込まれることが牽引する。その他セグメントで先行投資の増加を見込むものの、増収効果で吸収する見通しだ。なお、20年4月期決算は、売上高113億2500万円(前の期比9.9%増)、営業利益17億4400万円(同50.0%増)、純利益10億6400万円(同29.5%増)だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり消費」の顕著化や、購買行動におけるEC利用の拡大でコマース事業、プラットフォーム事業ともに計画を上回り、営業利益は従来予想の14億2700万円を上回った。

■古河電池 <6937>  1,600円  +232 円 (+17.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

古河電池<6937>が高い。従来のリチウムイオン電池と比較して導入・運用コストを半分以下に抑えたバイポーラ型蓄電池を開発したとの発表を受け急速人気化したが、足もとは需給相場が加速している。前週末まで4日連続ストップ高で、この間に株価は倍化した。きょうは上限値幅が300円から600円に拡大する措置がとられ、株価は最大で1968円まで上値を伸ばす余地がある。

■ベース <4481>  4,785円  +610 円 (+14.6%)  11:30現在

ベース<4481>が急反騰。前週末12日の取引終了後、第2四半期累計(1~6月)連結業績予想について、売上高を53億9400万円から60億300万円へ、営業利益を9億4000万円から12億400万円へ、最終利益を6億4200万円から8億500万円へ上方修正したことが好感されている。引き続きIT投資需要が好調だったことに加えて、想定していなかった案件への参画や領域の拡大が寄与した。なお、前年同期は四半期決算を開示していないため比較はない。

■ヤーマン <6630>  840円  +87 円 (+11.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

ヤーマン<6630>が大幅反発し、年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、21年4月期の連結業績見通しを発表しており、売上高260億円(前期比13.2%増)、営業利益26億円(同3.9%増)、純利益15億2600万円(同15.4%増)と増収増益を見込んでいることが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が第2四半期まで継続するものとする一方で、足もと消費行動の変化に合わせてオンライン販売に注力する。また、中国におけるオンライン販売が好調さを維持していることから、ニーズに合った製品の投入と広告宣伝の強化により、売り上げの更なる伸長を図る。なお、20年4月期決算は、売上高229億7500万円(前の期比15.7%減)、営業利益25億400万円(同56.1%減)、純利益13億2200万円(同62.6%減)だった。

■新光電気工業 <6967>  1,527円  +144 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

新光電気工業<6967>が急反発し年初来高値を更新している。前週末12日の取引終了後、未定としていた21年3月期連結業績予想について、売上高1711億円(前期比15.3%増)、営業利益107億円(同3.3倍)、純利益70億円(同2.6倍)と、大幅増益を見込むとしたことが好感されている。新型コロナウイルスの感染拡大により自動車向けなどは需要減少の影響を受けることが想定されるとしているが、高丘工場(長野県中野市)などで大型の設備投資を展開してきたフリップチップタイプパッケージの生産ラインが年度後半から量産稼働を開始することを予定していることに加え、テレワークやオンライン学習の需要増加などを背景にパソコン向けの販売が堅調に推移し、同製品の売り上げ増加が見込まれることが業績を牽引する。また、今期から新井工場(新潟県妙高市)で新ラインの稼働が開始した先端メモリー向けプラスチックBGA基板の増収や、サーバーなどのCPU用のヒートスプレッダー及び半導体製造装置市場向けのセラミック静電チャックなどの受注増を見込んでいるという。

■メガチップス <6875>  2,156円  +91 円 (+4.4%)  11:30現在

メガチップス<6875>が大幅高で年初来高値を更新、13週・26週移動平均線のゴールデンクロスも示現し中長期トレンドの上昇展開を明示している。特定用途向けLSIの製造を手掛けるファブレスメーカーで任天堂<7974>向けを主力としている。任天堂はウィズコロナの環境で収益を伸ばす可能性が高いとみられており、直近は外国証券が強気リポートを作成するなど株価面でも追い風が強い。同社はその任天堂関連として恩恵を受ける企業としてマーケットの視線が集まっている。

■JMホールディングス <3539>  2,716円  +59 円 (+2.2%)  11:30現在

JMホールディングス<3539>が7日ぶりに反発している。同社は12日取引終了後に、20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比32.3%増の47億9100万円となり、通期計画49億3700万円に対する進捗率は97.0%に達した。売上高は同13.3%増の943億7400万円で着地。主力のスーパーマーケット事業で、既存店の売り上げが堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,146円  +75 円 (+1.5%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯もプラス圏で推移、全体地合い悪のなか頑強ぶりを発揮している。売買代金も東証1部上場企業のなかで断トツとなっている。新型コロナウイルスの影響による投資先企業の価値減少が警戒される状況に変わりないものの、市場では「自社株買いなどの株価対策に積極的なうえ、信用取組では信用倍率が0.7倍台と大幅に売り長となるなど、株式需給面は良好で下値抵抗力を発揮しやすい。直近は三菱UFJモルガンがオーバーウェートで強気の目標株価を掲げるなどで、売り方の買い戻しを誘発しやすい」(準大手証券ストラテジスト)という見方も出ている。

■エフピコ <7947>  7,970円  +110 円 (+1.4%)  11:30現在

エフピコ<7947>が反発している。前週末12日の取引終了後、積水ヒノマル(熊本市中央区)からプラスチック製食品容器の製造・販売を行う成形品事業を10月1日付で譲受すると発表しており、これが好感されている。積水ヒノマルの成形品事業は練り物、塩干、明太子など水産物向け製品ラインアップを取り揃えさまざまな食品加工業者と取り引きがあるため、エフピコにとっては新たな販売ネットワークの拡大が見込まれるという。また、譲受によるスケールメリットを生かした原材料の調達コスト削減、製造技術の融合による生産コストの削減や設備の稼働率向上などのシナジーも期待できるという。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■正栄食品工業 <8079>  4,385円  +40 円 (+0.9%)  11:30現在

正栄食品工業<8079>が3日ぶりに反発している。12日取引終了後に発表した20年10月期上期(19年11月~20年4月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の32億4000万円に伸び、従来予想の28億円を上回って着地したことが好材料視された。巣ごもり需要を背景に国内で菓子・リテール商品の販売が好調だったほか、輸入食材の採算が改善したことが寄与。米国部門における農園管理費用の低減やクルミ事業の生産性と歩留まりが向上したことも利益拡大につながった。インバウンドの減少や外出自粛による土産物や外食需要の低下といった新型コロナウイルスの影響を吸収し、大幅増益を達成したことが評価されたようだ。通期計画の43億円に対する進捗率は75.3%に達しており、業績上振れが視野に入っている。

■第一三共 <4568>  8,882円  +50 円 (+0.6%)  11:30現在

第一三共<4568>が続伸している。前週末12日、新型コロナウイルス感染症に対する遺伝子(mRNA)ワクチンの開発を決定したと発表しており、これが好感されている。動物モデルを用いた試作mRNAワクチンの薬理評価で、新型コロナウイルスに対して抗体価が上昇している結果が得られたことを受けて開発を進めるとしており、21年3月ごろの臨床試験開始を目指すとという。なお、同社は、日本医療研究開発機構(AMED)が支援する「新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究」に参画し、同社が見出した新規核酸送達技術を用いた「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するmRNAワクチン開発」を分担している。

■メック <4971>  1,962円  +9 円 (+0.5%)  11:30現在

メック<4971>に注目したい。同社はパッケージ基板向け超粗系密着向上剤などで高シェアを誇る。第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比2.4倍の4億9800万円と好調。「5G」関連やデータセンター向け半導体の需要拡大で「CZシリーズ」が伸びた。タッチパネルセンサー向け製品も堅調だ。新型コロナの影響が警戒されるなか、企業の5Gやデータセンター向けの設備投資は活発で業績は拡大が見込める。20年12月期の同利益は17億円の見込みだが、市場には19億円(前期比16%増)前後への増額修正期待が膨らんでいる。21年12月期も2ケタ増益が見込める。株価も5月高値2173円更新から一段高が期待できる。(地和)

■科研製薬 <4521>  5,590円  +20 円 (+0.4%)  11:30現在

科研製薬<4521>が3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、開発中の原発性腋窩多汗症外用治療剤「BBI-4000」の国内第3相試験で、主要評価項目を達成したと発表しており、これが好感されている。なお、同件による21年3月期連結業績予想に与える影響はないとしている。

■スマレジ <4431>  3,460円  -535 円 (-13.4%)  11:30現在

12日に決算を発表。「今期経常は10%減益へ」が嫌気された。

スマレジ <4431> [東証M] が6月12日大引け後(15:30)に決算を発表。20年4月期の経常利益(非連結)は前の期比84.1%増の7億5100万円に拡大したが、21年4月期は前期比9.7%減の6億7800万円に減る見通しとなった。

⇒⇒スマレジの詳しい業績推移表を見る

■サンリオ <8136>  1,648円  -173 円 (-9.5%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

12日に決算を発表。「前期経常は44%減益で下振れ着地・1-3月期(4Q)経常は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。

サンリオ <8136> が6月12日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比43.9%減の32.7億円に落ち込み、従来予想の50億円を下回って着地。6期連続減収、6期連続減益となった。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒サンリオの詳しい業績推移表を見る

■ウエスコHD <6091>  466円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在

ウエスコホールディングス<6091>がストップ高に買われている。12日取引終了後に発表した20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の連結経常利益は前年同期比52.2%増の14億900万円に拡大して着地。通期計画の8億3000万円を既に大幅に上回っており、業績上振れを期待する買いが入っている。防災・減災対策や老朽化した社会インフラの維持・管理、国土強靭化計画の対応要請など良好な事業環境が続くなか、前期からの繰り越し案件や発注者支援業務の増加で、総合建設コンサルタント事業の収益が拡大したことが寄与。原価率の低減も大幅増益につながった。併せて、株主優待制度を導入すると発表したことも材料視されている。今年から毎年7月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、四国水族館(香川県)の入場券を一律1枚贈呈する。

■SKIYAKI <3995>  532円  +80 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

SKIYAKI<3995>がストップ高カイ気配となっている。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高12億3300万円(前年同期比20.0%増)、営業利益4800万円(同2.1倍)、最終利益1900万円(同2.1倍)と大幅増益で着地し、通期計画に対する営業利益の進捗率が68%と高水準となったことが好感されている。有料会員の増加によるFC(ファンクラブ)サービスの成長と、オンラインでのグッズ販売の好調によるECサービス売り上げの大幅増加が牽引役となった。人件費への積極投資を中心とした販管費の増加はあったものの、売り上げの増加で吸収した。なお、21年1月期通期業績予想は、売上高55億700万円(前期比12.4%増)、営業利益7100万円(同28.4%減)、最終利益500万円(前期2億500万円の赤字)の従来予想を据え置いている。

●ストップ高銘柄

レカム <3323>  177円  +50 円 (+39.4%) ストップ高   11:30現在

ツインバード工業 <6897>  897円  +150 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

SIG <4386>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.