今日の為替市場ポイント:各国中銀による量的緩和策拡大への思惑でリスク回避のドル売り抑制も

通貨
2020年6月19日 8時43分

18日のドル・円は、東京市場では107円05銭から106円70銭まで下落。欧米市場でドルは107円13銭まで買われた後に106円67銭まで下落したが、106円97銭で取引終了。

本日19日のドル・円は、主に107円近辺で推移か。米雇用情勢のすみやかな改善は期待できないものの、各国中央銀行による量的緩和策拡大への思惑でリスク回避的ドル売りは抑制される可能性がある。

英中央銀行は18日、政策金利を0.10%に据え置きとすることを発表したが、債券購入プログラムを1000億ポンド拡大し、7450億ポンドとすることを賛成多数で決定した。報道によると、英中央銀行のベイリー総裁は電話会見で、「マイナス金利やその効果について他国・地域の例を精査しているが複雑な問題だ」と発言したようだ。

為替相場などに影響を及ぼすとみられている量的緩和策については、米国、日本以外でもオーストラリア、NZ、英国、ユーロ圏などの中央銀行が導入しており、一部の市場関係者は「米ドル相場が大幅に下落する可能性は低下しつつある」と指摘している。ただし、「米ドルの相対的な価値が予見しうる将来においても維持される保証はない」との意見も出ており、米金融政策の今後の行方が改めて注目されそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.