ネットイヤ Research Memo(4):自己資本比率は60%台、無借金経営となり財務の健全性が向上

特集
2020年6月19日 15時14分

■業績動向

2. 財務状況と経営指標

ネットイヤーグループ<3622>の2020年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比29百万円減少の2,712百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産で受取手形及び売掛金が206百万円増加した一方、現金及び預金が248百万円減少した。固定資産では敷金及び保証金が18百万円、繰延税金資産が10百万円増加した。

負債合計は前期末比73百万円増加の856百万円となった。有利子負債が36百万円減少し無借金経営となったほか、賞与引当金が43百万円減少した。一方で、買掛金が135百万円、未払消費税等が37百万円それぞれ増加した。純資産合計は前期末比102百万円減少の1,856百万円となった。親会社株主に帰属する当期純損失68百万円の計上や配当金の支出22百万円等による。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の70.3%から67.7%に低下したものの、無借金経営となるなど財務内容については健全な状態にあると判断される。現預金の水準が10億円弱とやや脆弱だが、今後はNTTデータグループ内のCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)の導入を含めた資金手当について検討していくとしている。このため喫緊の課題は、トライバルメディアハウスを含めて収益性を回復していくことにある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

提供:フィスコ

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