25日の米国市場ダイジェスト:NYダウ299ドル高、ボルカールール緩和を好感

市況
2020年6月26日 8時36分

■NY株式:NYダウ299ドル高、ボルカールール緩和を好感

米国株式相場は反発。ダウ平均は299.66ドル高の25745.60ドル、ナスダックは107.84ポイント高の10017.00ポイントで取引を終了した。連日、ウイルス感染者数の急増が報告されていることを嫌気して下落で寄り付いた。テキサス州知事がヒューストンを含むハリス郡ほか4郡で緊急性のない手術を延期する指示を出したほか、経済活動の段階的な再開をいったん停止すると発表すると下げ幅を拡大した。その後、当局がボルカールールの緩和を承認、スワップ取引の証拠金要件撤廃を発表すると金融関連株中心に上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、銀行や保険、各種金融が大きく上昇した一方で、公益事業が下落した。

一部の投資に関する規制緩和を好感し、ゴールドマンサックス(GS)やモルガンスタンレー(MS)、JPモルガン(JPM)など金融大手が軒並み急伸。ソーシャルネットワーキング大手のフェイスブック(FB)や音楽ストリーミングのスポティファイ(SPOT)はアナリストの投資判断や目標株価引き上げが好感され上昇した。一方、エンタテインメント大手のウォルト・ディズニー(DIS)は、ウイルス感染が拡大している一部地域での営業再開を遅らせる計画を発表し下落。百貨店大手メーシーズ(M)はコスト削減の一環で3900人の雇用削減計画を発表し下落した。

テキサスやフロリダ州でウイルス感染が増加し、段階的活動再開の中断を強いられた一方で、NY市は7月6日からレストラン店内での飲食などが可能となる第3段階目の経済再開に入る予定だ。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ウイルス感染拡大を警戒してドル買い一服

25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円45銭から107円11銭まで下落して107円18銭で引けた。質への逃避のドル買いが優勢となったのち、先週分新規失業保険申請件数の減少ペースが予想ほど加速せず、前渡商品貿易赤字の予想外の拡大で回復ペース鈍化懸念にドル売りが優勢となった。ウイルス感染者数拡大への警戒感からリスク回避の円買いも強まった。

ユーロ・ドルは1.1191ドルまで下落後、1.1231ドルまで上昇して1.1219ドルで引けた。ドイツは対米報復関税措置の準備をしているとの報道を嫌いユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は120円40銭まで上昇後、120円15銭まで反落。

全米で連日ウイルス感染者数の拡大が報じられ警戒感からリスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.2437ドルから1.2389ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9508フランまで上昇後、0.9476フランまで下落した。

■NY原油:反発で38.72ドル、株安一服で押し目買いが入る

NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:38.72 ↑0.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.71ドルの1バレル=38.72ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは37.08ドル-39.15ドル。新型コロナウイルスの感染再拡大を警戒してニューヨーク市場の序盤で37.08ドルまで下げたが、株安が一服したことを受けて反転。一時39.15ドルまで買われる場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 24.72ドル +0.91ドル(+3.82%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.79ドル +1.84ドル(+3.92%)

ゴールドマン・サックス(GS)207.10ドル +9.08ドル(+4.59%)

インテル(INTC) 58.51ドル -0.58ドル(-0.98%)

アップル(AAPL) 364.84ドル +4.78ドル(+1.33%)

アルファベット(GOOG) 1441.33ドル +9.36ドル(+0.65%)

フェイスブック(FB) 235.68ドル +1.66ドル(+0.71%)

キャタピラー(CAT) 124.71ドル +2.65ドル(+2.17%)

アルコア(AA) 11.83ドル +0.69ドル(+6.19%)

ウォルマート(WMT) 119.71ドル -0.59ドル(-0.49%)

《ST》

提供:フィスコ

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