前場に注目すべき3つのポイント~個人投資家の良好な需給状況が下支え

市況
2020年6月26日 8時51分

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人投資家の良好な需給状況が下支え

■前場の注目材料:ニトリHD、1Q営業利益22.3%増 372億円、巣ごもり需要が高まる

■NTTドコモ、海外で「d払い」、中国・米国が有力

■個人投資家の良好な需給状況が下支え

26日の日本株市場は、米国株高の流れを受けて、買い先行の展開になろう。25日の米国市場ではNYダウが299ドル高と反発。ウイルス感染者数の急増が報告されていることを嫌気して下落で寄り付いた。テキサス州知事がヒューストンを含むハリス郡ほか4郡で緊急性のない手術を延期する指示を出したほか、経済活動の段階的な再開をいったん停止すると発表すると下げ幅を拡大した。

その後、当局がボルカールールの緩和を承認、スワップ取引の証拠金要件撤廃を発表すると金融関連株中心に上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比230円高の22450円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。先物主導によるインデックス売買が指数を押し上げる格好となり、ギャップスタートに。その後は米国市場同様、金融セクターに市場の関心が集まりやすいと考えられる。ただし、バリュー株物色への持続的なシフトは考えづらく。買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。また、新型コロナ感染拡大が重石となるため、足元でのレンジを上放れる展開も考えづらいところ。週末要因もあって出来高も膨らみづらいところである。

そのため、買い一巡後は個人主体の材料株物色の流れに向かいやすい。また、昨日はGMOグループ企業が軒並み急騰していたが、マネックス・アクティビスト・ファンドの設定日であったため、ファンド資金が集中して買った可能性がある。ストップ高で終えていた銘柄が多く、本日もファンド経由の資金流入が意識されやすく、親子上場などの再編期待の大きい銘柄への物色にも向かわせそうである。

その他、引き続きIPO銘柄への関心が大きい。本日はコマースOneホールディングス<4496>がマザーズに上場する。EC(電子商取引)プラットフォーム関連事業を展開しており、投資家の関心が集まりやすい。直近3社においても初値後も強い値動きをみせており、個人投資家の良好な需給状況が、次第に物色対象を広げてくる展開も意識されやすい。

■ニトリHD、1Q営業利益22.3%増 372億円、巣ごもり需要が高まる

ニトリHD<9843>は第1四半期(3-5月)決算を発表。売上高は前年同期比3.9%増の173

7.80億円、営業利益は同22.3%増の372.16億円だった。通期計画に対する営業利益の

進捗率は33%となる。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、巣ごもり需要が高ま

っており、収納整理やキッチン・ダイニング用品、パソコンデスクやワークチェアな

どが伸びた。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(25745.60、+299.66)

・ナスダック総合指数は上昇(10017.00、+107.84)

・シカゴ日経225先物は上昇(22450、大阪比+230)

・1ドル107円10-20銭

・SOX指数は上昇(1961.05、+16.75)

・VIX指数は低下(32.22、-1.62)

・米原油先物は上昇(38.72、+0.71)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・世界的な経済活動再開

・日米欧の大型経済対策

・コロナ収束後の業績回復期待

・NTTドコモ<9437>海外で「d払い」、中国・米国が有力

・NTT<9432>NECに645億円出資、「5G」で国産連合

・大日印<7912>働き方改革を加速、テレワーク拡大・オフィス改善

・大戸屋HD<2705>株主総会/コロワイド提案を否決

・りそなHD<8308>めぶきFGとデジタル分野で業務提携

・三井物産<8031>出資先のポルトガル社、FCバスを今年度実用化、欧州各国に販売

・クラレ<3405>米で活性炭増産、200億円投資、水・大気を浄化

・クラボウ<3106>医療用ガウン国内生産、防水性で米基準クリア

・エーザイ<4523>韓国でパーキンソン病薬承認、アジアで2カ国目

・みらかHD<4544>ICTシステム開発で新会社

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 6月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.2%、5月:+0.2%)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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