日本調剤 Research Memo(7):『2030年に向けた長期ビジョン』ではバランス重視の経営で飛躍的な業容拡大へ

特集
2020年6月29日 15時17分

■中長期の成長戦略

1. 中長期成長戦略の概要

日本調剤<3341>は2018年4月に『2030年に向けた長期ビジョン』を公表した。その詳細は2018年6月11日付レポートに詳しいが、ポイントとしては、国内の社会構造の変化(超高齢社会の進行など)や社会保障費の負担軽減を図るための医療費の増加抑制、薬局に求められる機能分化が進むなかで調剤薬局の再編が加速していくことを想定しており、そのなかで調剤薬局事業の規模拡大を図るとともに、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業を育成していくことで、2030年に向けて連結売上高1兆円がイメージできるということが骨子となっている。また、営業利益の内訳として、調剤薬局事業が50%、医薬品製造販売事業、医療従事者派遣・紹介事業等で残り50%とバランスの取れた収益ポートフォリオの構築を目指している。特徴的なのは、バランスを重視した成長戦略を描いていることは、グループ全体のポートフォリオだけでなく、各事業セグメントの成長戦略においても言えることで、同社が事業リスクも想定に入れながら、堅実な成長戦略を推進していることがうかがえる。以下では各セグメントの動向について述べる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

提供:フィスコ

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