話題株ピックアップ【夕刊】(3):パイプドHD、野村マイクロ、マルマエ
■KeePer技研 <6036> 1,643円 +162 円 (+10.9%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
KeePer技研<6036>が急反発。この日の午前中に発表した6月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比30.7%増と大幅増収となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。会社側によると、コロナ禍での自粛ムードが収まりをみせたことで、「愛車を清潔に、キレイにしたい」という需要が一気に高まったことが売り上げ増につながったという。特に緊急事態宣言の期間が長かった東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で、この需要が高かったとしている。
■パイプドHD <3919> 1,689円 +157 円 (+10.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
パイプドHD<3919>が続急伸。6月30日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結経常利益が前年同期比31.6%増の2億8300万円に拡大しており、これを好感する買いが向かった。業務効率化ニーズが高まるなか、主力のクラウド型データ管理プラットフォーム「スパイラル」のアカウント数が増加したほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるなかで広告事業の利益を伸ばしたことも大幅増益に貢献した。併せて、レンジ形式とする通期の同利益予想を見直し、10億円~12億円(従来は7億円~12億円)に下限を引き上げている。
■野村マイクロ <6254> 2,053円 +185 円 (+9.9%) 本日終値
野村マイクロ・サイエンス<6254>は急伸。同社の2000円台乗せは2007年11月以来約12年8カ月ぶりで実質青空圏を走る展開。半導体向け超純水装置を主力としており、韓国、中国、台湾の大手半導体メーカー向けに高実績を誇り、ここ最近の市況回復の恩恵が見込まれている。20年3月期営業利益は前の期比52%増と高水準の伸びを示しているが、PERは依然として14倍前後と中小型の半導体関連株としては割安感があるほか、信用買い残も軽く上値を見込んだ資金の流入が加速している。
■ピックルス <2925> 2,818円 +248 円 (+9.7%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
ピックルスコーポレーション<2925>が4連騰。6月30日の取引終了後に発表した21年2月期第1四半期(3~5月)の連結業績は、売上高120億2100万円(前年同期比13.4%増)、経常利益9億3700万円(同19.5%増)に伸びており、これが好材料視された。内食需要や健康志向の高まり、キムチがテレビ番組で取り上げられたことを受け、「ご飯がススムキムチ」などキムチ製品を中心に販売が大きく伸びた。天候不順で原料価格が上昇したものの、増収効果や生産アイテムの集約化による生産効率化など吸収し、2ケタ増収増益を達成している。
■昭文社ホールディングス <9475> 434円 +34 円 (+8.5%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
昭文社ホールディングス<9475>は急反発。6月30日の取引終了後、子会社マップルが最先端の顔認証技術を基盤とするソリューションを展開するデータスコープ(東京都中央区)と業務提携し、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした顔認証・体温検知カメラ・入退館システムの提供をきょうから開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。マップルが培った地図情報を基盤とするソリューションビジネスとデータスコープの最新技術を効果的に結び付け、位置情報との組み合わせなどを通じたより実効性の高いソリューションを展開するとしている。
■マルマエ <6264> 1,119円 +78 円 (+7.5%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
マルマエ<6264>が3日続伸し年初来高値を更新した。6月30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年9月~20年5月)単独決算が、売上高31億8200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益6億2900万円(同75.8%増)、純利益4億9300万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感された。FPD分野が大型電子ビーム溶接(EBW)関連の受注が貢献し好調に推移したことが牽引したことに加えて、半導体分野がメモリ向けを中心に第1四半期を底に回復傾向に向かっていることが寄与した。また、採算性の低い受注が減り、想定に対して材料費と外注費の比率が低くとどまったことも貢献した。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高43億6400万円(前期比8.6%増)、営業利益8億5800万円(同73.1%増)、純利益6億4800万円(同48.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■レイ <4317> 381円 +25 円 (+7.0%) 本日終値
レイ<4317>は続伸。きょう“With/Afterコロナ”のビジネスコミュニケーションを支援する「Rayオンラインイベント統合サービス」の提供を7月から開始すると発表しており、これが好感されたようだ。同サービスにより、リアルイベントの代替としてのオンラインイベントやリアルイベントとオンラインイベントの共存、更にはショールームやカンファレンスルームといった常設施設おけるリアルとリモートの統合環境の実現を支援するという。
■アルテック <9972> 245円 +15 円 (+6.5%) 本日終値
アルテック<9972>が大幅続伸。6月30日の取引終了後、25万株(発行済み株数の1.59%)、または5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月1日から8月31日までで、株主還元の強化と資本効率の向上を図ることが目的としている。また、同時に発表した第2四半期累計(19年12月~20年5月)連結決算が、売上高61億6500万円(前年同期比15.2%減)、営業利益2億3400万円(同8.6%増)、純利益1億9200万円(同8.9%増)と営業増益だったことも好材料視されているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響で商社事業、プリフォーム事業ともに減収を余儀なくされたものの、商社事業でコストコントロールを徹底したことが寄与した。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高160億円(前期比9.9%増)、営業利益7億円(同14.7%増)、純利益5億円(同1.8%減)の従来見通しを据え置いている。
■Tホライゾン <6629> 897円 +45 円 (+5.3%) 本日終値
テクノホライゾン・ホールディングス<6629>が7日ぶりに反発。6月30日の取引終了後、子会社エルモ社が電子黒板シリーズ「xSync Board 2020年度モデル」を7月上旬に発売すると発表しており、これが好感された。新モデルは、GIGAスクール構想で整備される端末活用を意識した授業支援機能を搭載し、協働学習に対応しているのが特徴。また、静止画や動画の撮影・再生のほか、Officeファイルの資料やPDFファイルを閲覧できるアプリケーションWPS Officeを使い、パソコンレスで再生が可能としている。
■タツモ <6266> 1,858円 +93 円 (+5.3%) 本日終値
タツモ<6266>が大幅高。米国株市場で改めて半導体関連株に買いが集まっており、東京市場も関連銘柄に幅広く物色の矛先が向いている。同社は半導体製造装置やウエハー搬送ロボットを手掛けているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は軽微であり、20年1~3月期営業利益は前年同期比2.2倍の8億3100万円と中間期計画を既に超過していることで決算発表シーズン入りを前に注目度が高まっている。新型コロナの発生元で需要低迷が懸念されていた中国では政府当局の景気刺激策や移動制限の緩和・解除で経済活動が戻り始めていることで、中国や台湾を主な需要先とする同社にとって追い風が意識される。
●ストップ高銘柄
不二サッシ <5940> 114円 +30 円 (+35.7%) ストップ高 本日終値
アプライド <3020> 4,710円 +700 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
フィードフォース <7068> 3,475円 +501 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
サンデンHD <6444> 263円 -80 円 (-23.3%) ストップ安 本日終値
ANAP <3189> 1,041円 -300 円 (-22.4%) ストップ安 本日終値
エブレン <6599> 3,935円 -700 円 (-15.1%) ストップ安 本日終値
以上、3銘柄
株探ニュース