話題株ピックアップ【昼刊】:エスプール、ヤマトHD、ソフトバンクG

注目
2020年7月2日 11時38分

■エスプール <2471>  799円  +75 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

エスプール<2471>は大幅反発。1日取引終了後、集計中の第2四半期累計(19年12月~20年5月)連結業績予想について、売上高を96億3300万円から97億5900万円(前年同期比17.6%増)へ、営業利益を7億8800万円から9億9100万円(同29.9%増)へ、純利益を5億900万円から6億8800万円(同38.7%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡大で一部業務の縮小や延期があったものの、ロジスティクスアウトソーシングサービスで、巣ごもり需要によりEC通販業務が増加したことなどが牽引した。損益面では、人材アウトソーシングサービスの増収効果に加えて、派遣スタッフの募集費などの販管費や、障がい者雇用支援サービスで農園の建設費用を抑えたことなどが寄与した。なお、20年11月期通期業績予想は、景気動向などに伴う不確定要素があるとして従来見通しを据え置いている。

■富士製薬工業 <4554>  1,224円  +86 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

富士製薬工業<4554>は急反発。1日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、純利益を4億9200万円から16億6400万円(前期比43.8%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感されている。第2四半期累計期間の末日時点で投資有価証券の評価損を見込んでいたが、その後対象有価証券の時価が回復したことから、投資有価証券の評価損11億7200万円を戻入計上するという。なお、売上高338億3000万円(同6.8%減)、営業利益25億7100万円(同38.4%減)については、従来見通しを据え置いている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,444円  +89 円 (+3.8%)  11:30現在

ヤマトホールディングス<9064>が続伸。年初来高値近辺で強い動きをみせている。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が国内外で高まるなか、市場ではコロナ耐性の強い銘柄に改めて着目する動きが出ている。移動制限が復活する可能性も取りざたされるなか、個人消費も再び“巣ごもり消費”の傾向を強めるとの見方が強まっており、EC市場拡大で潤うセクターに注目が集まりやすい。同社はEC市場拡大に伴う配送需要の増加が追い風となるほか、コロナショック後に顕在化している人件費の低下が収益押し上げ要因になるとみられている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,677円  +126 円 (+2.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が3連騰、東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金をこなし、上値指向を継続している。新型コロナウイルス感染拡大による投資先企業の価値減少などが収益に大きなダメージを与えたものの、保有株売却などで財務不安への思惑は後退、自社株買いなどに前向きなこともあり、株価は空売り玉を飲み込む形で上値指向が強い。「6月下旬以降にリリースされた国内外の証券会社リポートで概ね強気の目標株価が設定されていることも買い安心感につながっている」(国内証券アナリスト)という。

■三菱UFJ <8306>  424.9円  +7.2 円 (+1.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などが頑強な値動きをみせるほか、第一生命ホールディングス<8750>も上値指向をみせるなど大手金融株が買い優勢の展開となっている。米国では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない状況で、経済活動が再び停止され景気底入れが遅れることへの警戒感が強まっている。こうした状況下で米長期債利回りも上昇傾向にあり、今週明け29日終値で0.62%台まで低下していた10年債利回りは前日終値時点で0.67%台後半まで上昇している。米長期金利の上昇は日本のメガバンクや生保にとって運用環境の改善につながることで、株価にプラスに働いている。

■オービック <4684>  18,800円  +170 円 (+0.9%)  11:30現在

オービック<4684>が4日ぶりに反発している。2日付の日本経済新聞朝刊で「オービックの2020年4~6月期の連結営業利益は前年同期比1割増の115億円程度になったもようだ」と報じられており、これを材料視する買いが入っている。記事によると、大企業や中堅企業向けに業務効率改善のためのクラウドサービスが伸びたという。同社株はIT系グロース株として人気が根強く、全体相場が膠着状態にある中、上場来高値圏で頑強な動きを続けている。

■任天堂 <7974>  48,100円  +310 円 (+0.7%)  11:30現在

任天堂<7974>が4日ぶり反発。国内外で新型コロナウイルス感染第2波への警戒感が強まっている。レジャー分野でゲーム関連は巣ごもり消費の象徴となっており、「ニンテンドースイッチ」の需要活況な同社に追い風が改めて意識されている。ソフトでは「あつまれ どうぶつの森」が大ヒットしており、再び外出自粛の思惑が浮上するなか、コロナ耐性の強い銘柄として個人投資家など短期筋の買いに厚みが加わっている。

■東京エレクトロン <8035>  27,880円  +145 円 (+0.5%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が売り物をこなし強調展開、上場来高値更新が続いている。世界的な半導体需要の高まりを背景に米国株市場ではインテルやエヌビディア、アプライドマテリアルズなどの半導体関連株が買い人気を集めており、東京市場でもその流れが波及している。同社は半導体製造装置の国内トップで、EUV露光技術などの新たな市場が立ち上がるなか、世界的な半導体メーカーの設備投資需要を取り込むことが期待されている。

■TDK <6762>  10,430円  -100 円 (-1.0%)  11:30現在

TDK<6762>が続落。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断を「A」から「B+」に引き下げた。目標株価は1万1900円(従来1万4000円)に見直した。モバイル機器向けリチウム2次電池は堅調だが、同社は受動部品の車載向け売上比率が高く、業績が力強さを取り戻すタイミングが遅れる可能性を指摘している。20年3月期の連結営業利益は前の期比9.2%減の978億7000万円となった。受動部品と磁気応用製品が減益で同利益は1000億円を割り込んだ。21年3月期の同利益も前期比28.5%減の700億円が見込まれている。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の停滞で自動車やスマホ向け販売が影響を受けることが懸念されている。

■栄電子 <7567>  515円  +40 円 (+8.4%)  11:30現在

栄電子<7567>が急伸。5Gインフラの構築やデータセンター増設の動きを背景に半導体市況の回復が見込まれているが、ここ世界的に導入が加速するテレワークの動きも半導体需要を底上げするとの見方が浮上している。同社は半導体製造装置用のスイッチング電源やコネクターなどに強みを持つ電子部品商社で、この恩恵を享受するとの見方が短期筋の買いを呼び込んでいる。株価的に出遅れ感が強かったことや、株式需給面では信用買い残の整理も進んでいた。

■ビープラッツ <4381>  2,270円  +154 円 (+7.3%)  11:30現在

ビープラッツ<4381>が急反発している。1日取引終了後、サブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」が明電システムソリューションが提供する「MEIDEN SOLUTION PASS」に採用されたと発表しており、これを好感する買いが入っている。MEIDEN SOLUTION PASSは、明電システムソリューションが販売する労働災害をVRで疑似体験できる「VR 安全体感サービス」の各種コンテンツや関連機器など取り扱うマーケットプレイス。6月25日に発表したNTTデータ<9613>の電気事業者向けクラウドサービス「ECONO-CREA」に続く採用で人気が高まっている。

■フュートレック <2468>  406円  +17 円 (+4.4%)  11:30現在

フュートレック<2468>が続伸している。同社は1日、ユカイ工学(東京都新宿区)の音声対話開発キット「codama(こだま)」に、自社の音声認識SDK(ソフトウェア開発キット)を組み合わせた「エッジ型音声UIソリューションキット」が、ユカイ工学から今夏にリリースされる予定だと発表。これが材料視されているようだ。「エッジ型音声UIソリューションキット」は、音声UIを簡単に起動することができ、テストやカスタマイズも行うことができるハードウェア。「エッジ型」は機器内にシステムを搭載して処理を行う方式で、ネットワークに接続する必要がないためネットワーク環境やクラウド料金を気にせず、速やかに開発に着手することができ、音声を使って非接触で機器を操作するシステムの開発をサポートするとしている。

■テイツー <7610>  128円  +4 円 (+3.2%)  11:30現在

テイツー<7610>が大幅高。1日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を220億円から235億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を2億円から7億5000万円(同2.9倍)へ、純利益を1億円から5億5000万円(同3.1倍)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響に伴う巣ごもり需要により多数の来店客があり、第1四半期の売上高が計画を大幅に上回ったことが要因としている。

●ストップ高銘柄

フルッタフルッタ <2586>  463円  +80 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在

ステムリム <4599>  783円  +100 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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