個人主体の材料株物色が中心に/オープニングコメント

市況
2020年7月6日 8時54分

6日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。3日の米国市場は独立記念日の振替祝日で休場。手掛かり材料に欠けるほか、週末の欧州市場は総じて軟調だったこともあり、やや様子見姿勢が強まりやすいところであろう。また、4日の新型コロナウイルスの新規感染者数が世界で21万人を超え、1日当たりの最多を記録したと世界保健機関(WHO)の集計が伝えられている。引き続き新型コロナウイルスに関連した報道が上値の重石になる可能性があるだろう。

先週の日経平均は横ばい推移する200日線が心理的な支持線として意識される一方で、25日線が上値抵抗として意識されている。200日線レベルでは底堅さが意識されており、売り込みづらいところであるが、新型コロナウイルスに関連した報道等によって抵抗線突破を仕掛けてくる買い方も不在といったところである。そのため、しばらくはもち合いレンジが続く可能性がありそうだ。

また、薄商いが続いており、日中は狭いレンジ内での先物主導の流れが目立っている。先週末も都内の感染者数が伝えられた前引け後に売り仕掛け的な値動きとなり、大引けにかけてはショートカバーが優勢だった。ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株の動向次第の面もあるため、方向性を掴みづらくさせている。

そのほか、今週はETFの分配金支払いに伴う売り需要が警戒視されている。先回り的に売り仕掛けてくる動きは限られそうだが、想定されているとはいえ、買い方の押し目買い意欲は高まりそうにない。そのため、新興市場の中小型株に個人主体の資金が流れやすくなりそうであり、熊本豪雨による防災や復興関連のほか、米中対立が警戒視される中、米国と中国が南シナ海で大規模軍事演習を実施したと伝えられている。同時期は異例とされ、防衛関連などへも短期資金が向かいやすいだろう。また、小池氏が都知事再選を果たしたことにより、公約の一つ「4つのレス」であるペーパーレス、はんこレス、キャシュレス、タッチレスに関連した材料株への物色も意識されそうである。

《AK》

提供:フィスコ

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