話題株ピックアップ【夕刊】(1):アークス、JINSHD、スマレジ

注目
2020年7月6日 15時12分

■アークス <9948>  2,530円  +282 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

アークス<9948>は大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。前週末3日取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高1404億9000万円(前年同期比11.5%増)、営業利益58億4800万円(同2.3倍)、純利益42億4900万円(同2.2倍)となり、大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う内食傾向が強まるなか、来店頻度を減らす一方でまとめ買いが増えたことにより、主力のスーパーマーケット事業で既存店売上高が前年同期比8.4%増となったことが寄与した。また、特売広告・ポイント倍増セールなどの販促企画を自粛したことがコスト削減につながったほか、前期第3四半期に連結子会社化した伊藤チェーンも業績拡大に貢献した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高5300億円(前期比2.1%増)、営業利益132億円(同8.9%増)、純利益85億円(同23.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ジンズホールディングス <3046>  6,920円  +580 円 (+9.2%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が大幅続伸。前週末3日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比11.8%増と2ケタ増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。当月は、新型コロナウイルスの影響による外出自粛を機に、テレワークやオンライン授業などによるパソコンやスマートフォンの利用が増え、それに伴いブルーライトカットレンズの需要が高まり、オンラインショップや一部店舗で実施しているブルーライトカットレンズの追加料金無料キャンペーンが高い支持を得たという。また、6月18日に発売したヘアメイクアップアーティストのイガリシノブとコラボレートした「JINS×イガリシノブ」も10代から30代の女性に好評だったとしている。

■スマレジ <4431>  3,585円  +250 円 (+7.5%)  本日終値

スマレジ<4431>が大幅続伸。3日の取引終了後に発表した6月度のクラウドPOSレジ「スマレジ」月次登録店舗数が前月比795店増の8万5265店舗となり、登録店舗数が順調に積み上がっていることが好感された。無料プランが同500店増の68955店舗となったほか、有料プランが同295店増の1万6310店舗となった。

■ベルク <9974>  8,030円  +520 円 (+6.9%)  本日終値

ベルク<9974>が大幅に3日続伸、上場来高値を更新している。同社は埼玉県を地盤とする食品スーパー。既存店売上高は3月以降、前年同月比で2ケタ増を記録しており5月も18.8%増と好調だった。新型コロナウイルス拡大に伴う外出自粛に加え、テレワークの一般化で埼玉都民が地元回帰していることが追い風になっている様子だ。第1四半期(3~5月)の決算発表がきょう発表される見込みであり、その結果も注目されている。

■ワールド <3612>  1,596円  +100 円 (+6.7%)  本日終値

ワールド<3612>が大幅高で6日ぶりに反発。前週末3日の取引終了後に発表した6月度の国内小売事業売上高で、既存店売上高が前年同月比14.1%減となり、4月の同84.5%減、5月の同71.8%減から減収率が大幅に縮小したことが好感された。緊急事態宣言の解除により6月3日から全店舗で営業を再開し、上旬から想定以上のスピードで力強く回復しているものの、集客力の高い都心部の駅ビルや百貨店では、週末を中心に依然として客数の戻りが緩慢という。アイテム別では、気温の上昇を受けて羽織物が低調となった一方、ニットプルオーバーなど軽衣料が好調に推移。また、家での過ごし方を充実させる生活雑貨への需要も旺盛だったとしている。なお、EC販路は顧客流入の傾向が継続しており、同56.2%増と大幅に伸長した。

■内田洋行 <8057>  6,440円  +370 円 (+6.1%)  本日終値

内田洋行<8057>が大幅続伸。前週末3日の取引終了後、従来90円を予定していた20年7月期の期末一括配当予想を30円増額して120円にすると発表したことが好感された。20年2月に創業110円を迎えたことから、記念配当30円を実施するとしている。なお、前期実績に対しては30円の増配になる予定だ。

■ワキタ <8125>  948円  +54 円 (+6.0%)  本日終値

ワキタ<8125>は6日ぶりに大幅反発。前週末3日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、営業利益15億100万円(前年同期比2.7%減)、純利益9億5800万円(同3.9%減)となったが、株価は6月以降下落基調にあっただけにアク抜け感から買いが入ったようだ。主力の建機事業で、販売部門が首都圏における再開発事業や大型プロジェクトなどを中心に堅調に推移したことが寄与し、売上高は197億5300万円(同0.2%増)となった。ただ、レンタル部門で市況の悪化に伴う稼働率の低下や原価の高騰などで厳しい状況が続いたことが響き減益を余儀なくされた。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高860億円(前期比4.5%増)、営業利益60億円(同1.9%増)、純利益38億円(同5.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■あさひ <3333>  1,626円  +66 円 (+4.2%)  本日終値

あさひ<3333>は反発し、年初来高値を更新した。午後1時ごろに発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比40.5%増となり、大幅増で3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客数が同20.8%増と大幅に増えたほか、客単価も同16.3%増と上昇した。

■日経レバ <1570>  19,710円  +710 円 (+3.7%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が710円高で1万9000円台後半に歩を進めている。ここ日米ともに新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が強まるなか、不安定な動きを強いられており、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定された同銘柄は個人投資家を中心とする短期資金の格好の物色対象となっている。売買代金は既に1000億円を上回っており、全上場企業で断トツの水準をこなすソフトバンクグループ<9984>を更に大きく引き離している。全体相場は先物主導で非常に強い地合いを継続、日経レバを直近空売りした向きの買い戻しを誘発している。

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