話題株ピックアップ【夕刊】(3):ペッパー、キヤノンMJ、国際石開帝石

注目
2020年7月6日 15時20分

■キヤノンMJ <8060>  2,181円  +39 円 (+1.8%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>は反発。きょう昼ごろ、JR東日本グループが提供する交通費精算サービス「transit manager(トランジット・マネージャー)」と連携した複合機ソリューション「MEAP交通費申請」を8月上旬から提供すると発表しており、これが好感されたようだ。同ソリューションは、キヤノン製複合機のICカードリーダーに交通系ICカードをかざすことで、カードに記録されている乗降履歴を取得して表示、印刷することができるというもの。従来の交通費申請における手間がなくなり、申請業務にかかる負荷を軽減するという。

■国際石油開発帝石 <1605>  665.9円  +4.4 円 (+0.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株は目先売り物をこなし頑強な展開をみせている。ここWTI原油先物価格が上昇基調にあり、前週2日終値現在で1バレル=40ドル台を回復したほか、アジアのドバイ原油価格も3日午後時点で42ドル80セント前後まで上昇している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界景気の先行き不透明感は拭えないものの、ニューヨーク、アジアともに原油市況は強い動きを続けている。また、直近は著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが天然ガス輸送事業を約1兆円で買収することを発表しており、これも資源関連株に連想買いを引き寄せる背景となっている。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,193円  -50 円 (-4.0%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>が大幅安。3日の取引終了後、海外募集による800万株の増資と上限120万株の追加発行を行うほか、既存株主による419万4400株の株式売り出しを実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の17.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かったようだ。なお、最大で約81億円の調達資金については、新契約獲得に伴うマーケティング費用などに充てるという。発行価格は7月13日から15日までのいずれかの日に決定する。

■レック <7874>  1,502円  -35 円 (-2.3%)  本日終値

レック<7874>が反落。5日午前1時すぎに同社の静岡第2工場(静岡県吉田町)で火災が発生したことが嫌気された。消防隊員など4人が亡くなったとされている。

■識学 <7049>  1,306円  +300 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値

識学<7049>が後場急伸。午後0時30分ごろに発表した6月度の月次売上高が前年同月比40.0%増となったことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リモートワークなどの多様な働き方が進むなかで、組織の生産性向上を図ることに対する市場ニーズが高いことが、同社に対する需要につながっているという。また、積極的に採用を行っている営業兼講師の増員効果もあり、新規案件の受注が順調に推移しているとしている。

■アイケイ <2722>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値

アイケイ<2722>がストップ高。同社は3日、6月度の連結売上高(速報値)が前年同月比30.8%増の16億4000万円になったと発表。4カ月連続で前年実績を上回り、増収率が5月(14.6%増)から拡大したことが好感されたようだ。内訳をみると、BtoC事業が前年同月比85.1%増に上伸したほか、BtoBtoC事業が同9.8%増と堅調に推移。BtoC事業におけるショップとBtoBtoC事業の店舗ルート(小売店舗への化粧品卸)には新型コロナウイルスの感染拡大の影響が残っているものの、一方でテレビショッピングの売り上げが大きく伸び全体を牽引した。

■麻生フオームクリート <1730>  630円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート<1730>はストップ高に買われる人気となったほか、日特建設<1929>、ライト工業<1926>、不動テトラ<1813>などが大きく上値を伸ばしている。熊本の豪雨被害を受け、その復興を担う建設資材や特殊土木建設周辺の銘柄に上値を見込んだ投資資金の流入が急だ。これまで安倍政権が打ち出す国土強靱化の国策に乗る銘柄として折に触れ注目されていたが、今回の豪雨被害がメディアを通じ大きく報じられるなか、マーケットの関心が一気に高まった。

■ペッパーフードサービス <3053>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ペッパーフードサービス<3053>がストップ高。同社は経営不振のなか人員削減などリストラ策を打ち出しているが、3日取引終了後、ステーキチェーンの「ペッパーランチ」事業を投資ファンドのJ-STAR(東京都千代田区)に売却することを発表した。売却額は約85億円で、これに伴う経営体質改善を見込んだ買い戻しを呼び込む格好となった。

■ディー・エル・イー <3686>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

ディー・エル・イー<3686>はストップ高。キャラクター開発・マーケティングなどIPビジネスを手掛けるが、短編動画投稿プラットフォームアプリを運営するTriller(トリラー)への投資をきっかけに急速人気化し需給相場の様相を強めていたが、6月22日に945円の高値をつけた後は、信用規制などの動きなどを背景に大幅な調整を余儀なくされていた。しかし、東証が6日売買分から信用取引の臨時措置を解除することを発表、また日証金も増担保金徴収措置を解除することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が再び強まった。

■エスイー <3423>  295円  +41 円 (+16.1%)  本日終値

エスイー<3423>が急騰、19.3%高の303円まで値を飛ばし、出来高も午後1時現在で既に前日比6倍に膨らんでいる。建設用資材や機材を販売、落橋防止用装置では業界首位に位置している。熊本県南部を襲った集中豪雨は河川の氾濫で鉄橋が流されるなどの衝撃映像がメディアを通じて伝わり、そのインパクトが株式市場でも関連銘柄の株価に大きな影響を及ぼしている。同社はプレストレストコンクリート用の定着工法であるSEEE工法を武器に高い競争力を誇っており、投資資金が集中する格好となった。

●ストップ高銘柄

ヤマックス <5285>  467円  +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

ヤマウ <5284>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

ネクステージ <3186>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値

ロコガイド <4497>  6,510円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

ニッソウ <1444>  3,260円  +500 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

など、15銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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