欧米為替見通し:「ドル・円は底堅い値動きか、欧米株安や米国内でのコロナ再拡大に警戒」

通貨
2020年7月8日 17時25分

8日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中国株の上昇基調持続するものの、欧米株安なら安全通貨のドルは売りづらい見通し。また、米国内での新型コロナウイルスの感染再拡大も警戒され、ドルの下げは想定しにくい。

前週発表された米国のISM製造業景況指数や雇用統計など主要な経済指標が予想外に強含み、NY株式市場は早期回復への期待が先行し指数は上昇。半面、国内でのコロナ感染再拡大への懸念も根強く、7日の取引では株価の調整を手がかりに安全通貨のドルが買われる展開となった。足元では上海総合指数など中国株の思惑的な買いが続くものの、本日アジア市場は欧米株安観測でドルは売りづらい地合いに。日経平均株価の軟調地合いでリスク回避的な円買いが他の主要通貨を下押しする一方で、ドルは底堅さが意識された。

この後の海外市場では重要イベントが予定されておらず、引き続き株価やコロナ感染状況を手がかりとした取引となりそうだ。報道によると、米国ではフロリダ州の感染件数が20万件を突破し、1日当たりに報告された感染者数は過去最高を記録。それを受け今後の制限措置の再開に思惑が広がり、回復ペースの大幅鈍化への警戒感から株売りに振れやすい。そのため、安全通貨のドルは引き続き売りづらい展開となろう。一方、ユーロ・ドルが1.13ドル手前で上値の重さを嫌気した売りに押されていることも、ドルの押し上げ圧力となる。

【今日の欧米市場の予定】

・01:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁オンラインセミナー参加

・02:00 米財務省10年債入札

・04:00 米・5月消費者信用残高(予想:-150.00億ドル、4月:-687.79億ドル)

《FA》

提供:フィスコ

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