ファミリーマートが日経平均を下支え/オープニングコメント

市況
2020年7月9日 8時47分

9日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行で始まろう。8日の米国市場はNYダウが177ドル高だった。ウイルス感染の再拡大が経済の回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることに加え、ポンぺオ国務長官の「世界は領土問題での中国のどう喝を容認できない」との発言を受けて米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が終始下値を支え引けにかけては大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の22495円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買いが先行しよう。米ハイテク株が引けにかけて強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目されよう。ただし、買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられ、中国市場の動向を睨みながらの相場展開といったところだろう。昨日はETFの分配金支払いのための先物の売り需要が引けにかけて指数を押し下げる格好となった。明日も同様に売り需要が発生することもあり、上値を積極的に買ってくる流れは期待しづらいところだろう。

とはいえ、昨日の引けにかけての弱い値動きについても日経平均は25日線を若干下回った程度であり、底堅さが意識されていた。明日の売り需要を意識したとしても下へも売り仕掛けづらい状況であろう。需給通過を意識した押し目拾いの売買も想定されるため、短期筋の売り仕掛け的な局面においては、押し目を拾いたいところであろう。

また、伊藤忠<8001>は、リテールインベストメントカンパニーがファミリーマート<8028>に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買い付け価格は1株2300円としており、これにサヤ寄せすることが想定される。本日の値幅上限は2154円であり、これで換算すると日経平均を57円押し上げる形となる。ファミリーマートが指数を下支えする格好になるため、より底堅さが意識されやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

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