話題株ピックアップ【夕刊】(3):エヌピーシー、ジェーソン、ヴィッツ

注目
2020年7月14日 15時21分

■エヌ・ピー・シー <6255>  378円  +33 円 (+9.6%)  本日終値

エヌ・ピー・シー<6255>が大幅続伸、300円台半ばの中段もみ合いを上放れる兆しをみせている。太陽電池製造装置を展開し米国で需要獲得が進み豊富な受注残を確保している。13日取引終了後に発表した、20年8月期第3四半期(19年9月~20年5月)決算は売上高が前年同期比14%増の38億600万円、営業利益が25%増の3億6900万円といずれも高水準の伸びを示しており、これを評価する買いが流入した。増収効果に加え、販管費の減少などが利益を押し上げる格好となっている。通期予想PERは11倍弱と指標面からも割高感に乏しい。

■ジェーソン <3080>  787円  +63 円 (+8.7%)  本日終値

ジェーソン<3080>は3連騰し年初来高値を更新。13日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を245億円から255億円(前期比4.6%増)へ、営業利益を6億9000万円から10億円(同33.9%増)へ、純利益を4億4000万円から6億3000万円(同27.9%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、新型コロナウイルス感染症の影響により、感染防止対策商品やグローサリーを中心とした巣ごもり関連商品の売り上げが増加していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高71億900万円(前年同期比18.4%増)、営業利益5億2100万円(同2.2倍)、純利益3億2900万円(同2.1倍)だった。

■ヴィッツ <4440>  2,449円  +194 円 (+8.6%)  本日終値

ヴィッツ<4440>が大幅続伸。13日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、7月31日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入った。同社は、自動車関連の組み込みソフトウェア開発が主な事業。また同日には、第3四半期累計(19年9月~20年5月)連結決算も発表しており、売上高16億4700万円(前年同期比6.6%減)、営業利益2億4600万円(同11.5%増)、純利益1億5900万円(同21.6%増)と2ケタ営業増益となったことも好感された。新型コロナウイルス感染症の影響により、海外向けの開発の一部で縮小や中止・延期などが発生した影響で売上高は減収となったが、CASE対応に伴う自動運転を中心とした各種開発への需要は高止まりの状況にあるほか、組み込みシステム事業で前期上期に抱えていた不採算案件が解消されたことなどが利益を押し上げた。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高23億700万円(前期比0.3%増)、営業利益3億3000万円(同31.3%増)、純利益2億400万円(同11.1%減)の7月3日に発表した修正予想を据え置いている。同時に、16万株の立会外分売を実施すると発表した。分売予定期間は7月21日から28日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する予定。東証1部への市場変更における形式要件を充足することを目的としているという。

■アミファ <7800>  773円  +60 円 (+8.4%)  本日終値

アミファ<7800>が大幅続伸。13日の取引終了後にキャンドゥ<2698>が20年11月期業績予想を上方修正したほか、10日にはワッツ<2735>が20年8月期業績予想を上方修正しており、100円ショップ大手が相次いで今期業績予想を上方修正したことから、100円ショップ向け雑貨の企画・販売を主な事業とする同社にも、業績面での思惑的な買いが向かったようだ。

■三光合成 <7888>  277円  +20 円 (+7.8%)  本日終値

三光合成<7888>が大幅続伸。13日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高510億円(前期比0.6%増)、営業利益8億円(同15.3%増)、最終利益2億円(黒字転換)を見込むことが好感された。新型コロナウイルス感染症の世界的流行の長期化が懸念されるものの、より付加価値の高い製品や金型の受注活動を積極的に行うことで業績向上を図る見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高507億1600万円(前の期比8.0%減)、営業利益6億9400万円(同69.2%減)、最終損益4億600万円の赤字(前の期13億5200万円の黒字)だった。

■ワイヤレスゲート <9419>  819円  +46 円 (+6.0%)  本日終値

ワイヤレスゲート<9419>が前日の大幅高に続き、きょうは一時118円高の891円まで買われる人気となった。2月13日につけた年初来高値827円を大幅に上回り新高値圏に突入した。複数の通信会社から回線を借りて公衆無線LANやWiMAXサービスを展開するが、テレワークが浸透するなか、ネット接続需要の拡大が収益環境に強い追い風をもたらしている。株式需給面では、ここゴールドマン・サックス経由で空売り残高が急増しており、これが踏み上げ相場の動きを演出する形となっている。

■ナビタス <6276>  404円  +21 円 (+5.5%)  本日終値

ナビタス<6276>が一時15%を超える上昇で444円まで上値を伸ばし、取引時間中としては6月23日以来約3週間ぶりの高値水準を回復した。ホットスタンプ印刷など特殊印刷機メーカーで、その技術力を多方面で生かしている。独自のアルゴリズムを使った画像検査装置「ナビタスチェッカー」は印刷が正しく表示されているかどうかを高速高精度で検査するもので、多くの業界から引き合いが旺盛、会社側ではグローバル展開も視野に入れている。今年2月にはソフトウェア開発企業を連結子会社化して画像検査事業の強化を図っている。

■ビザスク <4490>  2,150円  +111 円 (+5.4%)  本日終値

ビザスク<4490>が3日続伸。きょう付の日経XTECHで「同業の米DeepBench(ディープベンチ)と資本業務提携することが2020年7月14日までに日経クロステックの取材で分かった」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、海外のアドバイザーネットワークを拡充するのが狙いという。報道に対して会社側では「当社が発表したものではない。同社に対してSAFE(将来株式取得略式契約書)を用いた投資を検討していることは事実だが、本日開催予定の取締役会に付議する予定だ」とコメントしている。

■フーバーブレイン <3927>  1,531円  +60 円 (+4.1%)  本日終値

フーバーブレイン<3927>が大幅高で3日ぶり反発、一時8.4%高の1595円まで上値を伸ばす場面があった。中小企業向け中心にマルウェア対策など情報セキュリティーシステムを提供する。ここ企業のIT投資需要が活性化するなかサイバー攻撃への対応ニーズも高まっており、同社の収益機会拡大につながっている。13日取引終了後に発表した6月の月次売上高は前年同月比46.1%増と大幅な伸びを達成、3カ月連続で前年実績を上回っており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■GFA <8783>  225円  +5 円 (+2.3%)  本日終値

GFA<8783>が続伸。低位株物色人気に乗って6月下旬に3日連続ストップ高を演じるなど急激な上昇をみせた後調整を入れていたが、株価は目先200円台前半で煮詰まっていた。きょうは満を持して上値追いを再開する動きとなった。不動産流動化ビジネスを展開するが、13日取引終了後、子会社を通じてeスポーツ大会やイベントの企画運営及び選手のマネジメントを行う施設作りに着手したことを発表し、これが材料視された。日本最大級のナイトクラブ「CLUB CAMELOT」が新たなeスポーツ会場を始動させる計画で、近日中に大型ゲームイベント決勝戦への会場提供を予定しているという。これによる業容拡大に期待した買いを誘導した。

●ストップ高銘柄

アテクト <4241>  1,135円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

サンユー建設 <1841>  1,023円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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