16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ135ドル安、労働市場の低迷を警戒

市況
2020年7月17日 8時39分

■NY株式:NYダウ135ドル安、労働市場の低迷を警戒

米国株式相場は反落。ダウ平均は135.39ドル安の26734.71ドル、ナスダックは76.66ポイント安の10473.83ポイントで取引を終了した。先週分の新規失業保険申請件数が予想を上回り17週連続で100万件以上のペースを保っており労働市場の遅い回復が嫌気され下落で寄り付いた。さらに、今まで相場を支えてきたハイテク株も弱く、終日軟調推移となった。セクター別では、公益事業や保険が上昇した一方、消費者サービス、ソフトウェアサービスが下落した。

短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は15日、著名人や政治家、企業のアカウントがハッキングされ、同社のセキュリティ管理が疑問視され下落。一方で、投資銀行のモルガンスタンレー(MS)は第2四半期決算で、トレーディングが好調で過去最高益を達成し上昇。また、ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)社は第2四半期決算が予想を上回り、通期の業績見通しを上方修正したほか、同社が開発中のウイルスワクチンの第3段階治験を前倒しで開始する計画を発表し上昇した。ITサービスなどのデル(DELL)はヴイエムウェア(VMW)過半数株式ののスピンオフを検討していることが明らかになり急伸。

NY連銀のウィリアムズ総裁は現在、デイスインフレ圧力が優勢となっていると指摘した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル強含み、6月米小売売上高は市場予想を上回る

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円05銭まで下落後、107円40銭まで上昇して107円28銭で引けた。この日発表された週次失業保険申請件数は市場予想を上回ったことから、ドル売りが一時優勢となった。しかし、6月米小売売上高や7月フィラデルフィア連銀景況調査は予想を上回ったため、ドル買いが再燃。

ユーロ・ドルは1.1442ドルまで上昇後、1.1371ドルまで下落して1.1382ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)理事会で市場の予想通り大規模緩和を据え置き、ラガルド総裁が域内経済の回復を示唆、さらに欧州連合(EU)サミットでの復興基金の承認期待に一時ユーロ買いが強まったが、戻り高値からは利益確定の売りに押された。ユーロ・円は122円50銭まで上昇後、122円09銭まで下落。ポンド・ドルは1.2625ドルまで上昇後、1.2537ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9461フランまで上昇後、0.9430フランまで下落した。

■NY原油:弱含みで40.93ドル、中期的な需給関係ひっ迫の可能性はやや低下

NY原油先物9月限は弱含み(NYMEX原油9月限終値:40.93 ↓0.47)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-0.47ドルの1バレル=40.93ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは40.69ドル-41.38ドル。16日のアジア市場で41.38ドルまで買われたが、中期的な需給関係のひっ迫の可能性はやや低下していることや米国株安を意識して、時間取引で40.69ドルまで下げる場面があった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.93ドル -0.67ドル(-2.72%)

モルガン・スタンレー(MS) 52.64ドル +1.29ドル(+2.51%)

ゴールドマン・サックス(GS)214.67ドル -2.23ドル(-1.03%)

インテル(INTC) 59.14ドル +0.11ドル(+0.19%)

アップル(AAPL) 386.09ドル -4.81ドル(-1.23%)

アルファベット(GOOG) 1518.00ドル +4.36ドル(+0.29%)

フェイスブック(FB) 240.93ドル +0.65ドル(+0.27%)

キャタピラー(CAT) 138.56ドル +0.20ドル(+0.14%)

アルコア(AA) 13.49ドル +0.80ドル(+6.30%)

ウォルマート(WMT) 132.20ドル +0.20ドル(+0.15%)

《ST》

提供:フィスコ

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