NY金は短期的に1800ドル台でもち合いか サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

経済
2020年7月17日 9時10分

皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、NY金の現状について、『8日、1820.60ドルへ上昇し、2011年9月以来約8年10カ月ぶりの高値を更新した』と伝えています。アメリカでは、『米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)によると、米国の新型コロナ感染者数は8日、累計300万人を突破した。死者は13万人を上回り、感染者とともに世界最多となった』とのことで、新型コロナウイルスの感染が拡大しています。

陳さんはこれを背景に、『経済再開の動きが停滞し、景気回復が遅れるとの懸念が強まり、安全資産としての需要が高まり一時1829.80ドルまで上昇し、年初来高値を更新した』と分析しています。

アメリカでコロナ感染が拡大するなか、『ただ、金相場は利益確定売りが先行し次第に上値は重くなった。15日は一時1791.1ドルまで下落したが終値は1800ドルに持ち直した』とのことです。これについて『金相場の底堅さが再確認される一方で、先週付けた1829.80ドルを試すにはより強い買い材料を必要としているのだろう』と考察し、『短期的には1800ドル台前半を軸にもち合いとなりそうだ』と予想しています。予想レンジは『1770~1820ドル』としています。

また、東京金については、『NY金が年初来高値を更新したことで、東京金も9日に6273円まで上昇し、上場来の最高値を更新した』と述べています。また、NY金について、『「世界の中銀の長期的な金融緩和」、「新型コロナ第二波の拡大懸念」、「米中関係の悪化」、「米大統領選の不透明さ」等から市場のリスク回避姿勢は継続し、NY金は押し目買いが優勢な状況が続くだろう』との見解を述べています。

東京金の動向については、『500円幅でレンジを形成する事が多く、今後は6000~6500円のレンジの上限をトライすると予想する』と推察しています。

最後に、『現在の金相場上昇の根底は何か』という問いについて、それは『米連邦準備制度理事会(FRB)の「実質ゼロ金利政策」という金融緩和策が2022年末まで続くということ、そして世界的な金融緩和はいずれインフレをもたらすだろうという期待』であると述べています。そして、『現在の金融政策が転換しない限り、金相場の上昇は続くと見ていいだろう』と示唆しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の7月15日付「NY金は短期的に1800ドル台でもち合いか」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《HH》

提供:フィスコ

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