話題株ピックアップ【昼刊】:ISID、東エレク、Aiming

注目
2020年7月17日 11時39分

■ISID <4812>  5,400円  +570 円 (+11.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

ISID<4812>が急反騰し約5カ月ぶりに年初来高値を更新している。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が523億円から550億2000万円(前年同期比11.9%増)へ、営業利益を53億円から69億7100万円(同34.0%増)へ、純利益を34億5000万円から45億1200万円(同32.2%増)へ上振れて着地したようだと発表した。ビジネスソリューションやコミュニケーションITセグメントを中心に売上高が予想を上回ったことが要因という。また、販管費も計画を下回ったとしている。

■物語コーポレーション <3097>  8,080円  +250 円 (+3.2%)  11:30現在

物語コーポレーション<3097>は反発。16日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比3.7%減と4カ月連続で前年実績を下回った。ただ、減少率は前月の42.8%減から大きく縮小しており、これが好感されている。主力の焼肉部門が同2.4%増とプラスに転じたことが貢献した。なお、全店売上高は同2.3%増で、3カ月ぶりにプラスに転じた。

■都築電気 <8157>  2,118円  +57 円 (+2.8%)  11:30現在

都築電気<8157>が切り返しに転じ、一時95円高の2156円に買われ新値街道に復帰、時価は1990年以来30年ぶりの高値圏を走っている。富士通系ディーラーで、情報ネットワークソリューションや電子デバイスのほか、クラウド構築やエッジコンピューティング、人工知能(AI)分野など多くの成長領域で実績を重ねている。東証1部への市場変更発表を契機に6月18日にマドを開けて大きく上放れたが、その後も継続的な実需買いが入り利益確定売りを吸収しながら上値指向を継続している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響で営業4割減益を見込むが、これは一過性とみて22年3月期以降の業績回復に期待する形で法人筋の組み入れが進んでいるもようだ。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連投資が中期的に同社の業績を後押しするとの見方が強い。

■東京エレクトロン <8035>  28,520円  +80 円 (+0.3%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が反発したほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が総じて切り返しに転じている。ここにきて日米ともに半導体関連は利益確定売り圧力が強まり調整色を強めたが、世界的なテレワーク導入の動きなどでデータセンターの増設需要が生まれており、半導体メモリー市況に構造的な追い風が吹いている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落したものの、下落率はわずか0.4%で引けにかけて戻り足となり陽線となった。依然として25日移動平均線をサポートラインとする上昇波が維持されており、半導体関連株は押し目買いニーズが強い。

■アダストリア <2685>  1,487円  -100 円 (-6.3%)  11:30現在  東証1部 下落率8位

アダストリア<2685>が反落している。16日の取引終了後、従来未定としていた21年2月期の連結業績予想を発表しており、売上高1890億円(前期比15.0%減)、営業損益10億円の赤字(前期128億8500万円の黒字)、最終損益22億円の赤字(同63億6300万円の黒字)の営業赤字転落を見込むとしたことが嫌気されている。同社によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月25日から5月7日までの約2週間は国内実店舗1248店舗の全てが休業状態となったものの、6月3日からは全ての店舗で営業を再開し、足もとの業績は段階的に回復しつつあるとしている。ただ、感染症の再拡大懸念による消費への影響は、今後も一定程度残ると想定していることから、営業赤字を見込んでいるという。なお、未定としていた年間配当は10円減配の40円を予定している。

■大日光 <6635>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在

大日光・エンジニアリング<6635>がストップ高。午前9時30分ごろ、連結子会社の賽斯工程(香港)が深セン市彩煌栄昌科技(CH&GTT)と合弁会社設立を伴う業務提携を行うと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、中国華南地区における車載向け案件を中心とした事業拡大を図ることが目的。合弁会社は8月18日にCH&GTT60%、賽斯工程(香港)40%の出資で設立し、車載関連電子基板の開発生産などを行う予定としている。

■キャンディル <1446>  621円  +100 円 (+19.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

キャンディル<1446>がストップ高カイ気配。16日の取引終了後、ガラード(神戸市西区)及びナノウェイヴ(愛知県瀬戸市)と、抗ウイルス・抗菌光触媒コーティング剤などの供給・販売及び共同開発に関して、包括的業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回提携した2社のうち、ナノウェイヴは光触媒コーティング剤の研究開発に携わり、開発製造の経験が豊富で、特許技術を取得した原料の生産販売を行っている一方、ガラードはその原料を用いて各種コーティング剤を製造し、日本国内及び海外に販売している。また、キャンディルは品質の高いコーティング剤を安定的に生産する能力を有していることから、3社の強みを生かすことで、商業施設や住宅、車両などの衛生的で安心感のある空間づくりを支援するという。

■大阪油化工業 <4124>  1,508円  +177 円 (+13.3%) 一時ストップ高   11:30現在

大阪油化工業<4124>が急反騰し年初来高値を更新している。16日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、営業利益を7600万円から1億1000万円へ、最終利益を5200万円から7500万円へ上方修正しており、これが好感されている。新型コロナウイルスの影響による顧客の在庫調整が影響し売上高は12億3000万円から10億5000万円へ下方修正したものの、製造コストをはじめとしたその他の経費節減に努めたことから利益は上振れるとしている。なお、前期は連結決算を行っていないため、前期との比較はない。

■ビットワングループ <2338>  526円  +55 円 (+11.7%)  11:30現在

ビットワングループ<2338>が上昇トレンドを強め3連騰。通信キャリア向けシステム構築を祖業とするシステム開発会社で、教育や資格取得分野などで優位性を発揮する。足もとの業績は厳しいものの、5Gと人工知能(AI)を融合した関連事業に傾注し立て直しを図る構えにある。16日取引終了後、ディープラーニング技術を応用したサービスの企画開発を手掛けるセンスタイムジャパン(京都市中央区)と業務提携し、センスタイムのディープラーニングを用いたAI技術に関するプロダクトを販売する計画にあり、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,947円  +87 円 (+3.0%)  11:30現在

大戸屋ホールディングス<2705>が5日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「外食大手コロワイドによるTOB(株式公開買い付け)に対し、反対する方針を固めた」と報じられたことを受けて、敵対的買収に発展しTOB価格が引き上げられるとの思惑が働いているようだ。これに対して大戸屋HDはこの日の寄り前、「当社として発表したものではない。7月20日の臨時取締役会で、方針の決議を行う予定としている」とコメント。また、公表すべき事項が発生した場合には速やかに公表するとしている。

■ミクロン精密 <6159>  1,031円  +16 円 (+1.6%)  11:30現在

ミクロン精密<6159>が反発している。16日の取引終了後、上限を2万7000株(発行済み株数の0.44%)、2740万円とする自社株を17日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び財務戦略を可能にするためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■オーウエル <7670>  577円  +5 円 (+0.9%)  11:30現在

オーウエル<7670>が3日続伸している。16日の取引終了後、航空認証の国際規格「AS/EN9120」を取得したと発表しており、これが好感されている。今回の認証取得は、航空宇宙関連の部品を製造している顧客に対して、塗料供給の品質を確保するとともに、今後の航空宇宙産業の発展を見据えた新たなビジネスの創造を図ることが目的としている。

■JKホールディングス <9896>  791円  +6 円 (+0.8%)  11:30現在

JKホールディングス<9896>が反発している。16日の取引終了後、京都板硝子(京都市南区)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、これが好感されている。京都板硝子は、日本板硝子<5202>の100%子会社で、京都府を中心に建築用ガラス、住宅サッシなどの卸売及び施工を展開している。今回、毎期安定した利益を確保している京都板硝子を子会社化することでグループ事業のシナジーが期待できると判断し株式を取得するとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■3DM <7777>  346円  -80 円 (-18.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

スリー・ディー・マトリックス<7777>はストップ安の346円でウリ気配となっている。16日の取引終了後、扶桑薬品工業<4538>と締結している日本での自己組織化ペプチド(RADA16)を用いた吸収性局所止血材の独占販売権許諾契約について、特許に関する表明保証違反などがあることを理由に同社から契約の解除通知を受領したと発表しており、これが嫌気されている。同時に、RADA16を原材料とした止血材製品の製造委受託契約についても、契約解除の通知を受けた。止血材製品の製造については、移行期間を設けてもらい2~3カ月程度、生産・供給を継続してもらえるとしているが、今後も契約の継続に向け協議を続けていくという。なお、独占販売権許諾契約が解除された場合、予定していたマイルストーン収入は発生しない。

■Aiming <3911>  696円  -150 円 (-17.7%) ストップ安   11:30現在

Aiming<3911>が急落している。同社がスクウェア・エニックス(東京都新宿区)と共同開発し、16日に配信を開始したスマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストタクト」について、この日朝のiPhone&iPadアプリのトップセールスゲームランキングで4位にランクインした。ただ、「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作として期待が高かっただけに、失望感から同社株に売りが出ているようだ。

●ストップ高銘柄

ウッドフレンズ <8886>  2,112円  +400 円 (+23.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

Aiming <3911>  696円  -150 円 (-17.7%) ストップ安   11:30現在

など、3銘柄

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